第13話 ダンジョン攻略開始
次の日も街を散策した。
今日は散策ついでにポーションなどの冒険に必要な物なども購入した。
ポーションなどの回復役は、全パーティ支給されるけど予備で買っておくことになった。
昼食は昨日と同じ場所で食べた。皆昨日の店が気に入ったらしい。
街の散策は今日一日ではとても回りきることができなかった。
僕たちは、明日からダンジョン攻略が始まるということで今日は速めに散策を終えて宿に戻って来た。
「明日からダンジョン攻略が始まるから、この後僕の部屋に来てくれないかな?全員のステータスを確認しておきたいんだ」
僕はみんなが頷いてくれたのを確認して先に部屋に戻った。
それから少しすると、全員が部屋にやってきた。
「じゃあ、ステータスの確認をするから、みんなカードを出してもらえる?」
僕は一人一人のステータスを確認していった、
【名前】浦之鈴華
【レベル】1
【年齢】16
【種族】人族
【職業】精霊魔導師
体力 218/218(+6)
魔力 530/530(+10)
筋力 207(+2)
防御 204(+2)
敏捷 310(+4)
器用 209(+3)
知力 307(+3)
運 50
魅力 150
【固有技能】〈精霊眼〉〈精霊の愛〉
【職業技能】〈精霊感知Lv1〉
【技能】〈精霊魔法Lv0〉〈水属性Lv3〉〈光属性Lv3〉〈弓術Lv4〉NEW〈遠見Lv1〉〈集中Lv1〉〈短剣術Lv1〉〈魔力操作Lv3〉
【称号】異世界人 浦之家の血筋 ブラコン 悠璃の眷属
弓をメインで鍛えてたから弓術のレベルが一気に2つも上がり、レベルによってより遠くが見えるようになる〈遠見〉と命中率が上がる〈集中〉を習得している。それと精霊魔法は変わらず0のままだが残り2つの属性魔法がレベル3になっている。
【名前】柊那月
【レベル】1
【年齢】17
【種族】人族
【職業】賢者
体力 305/305(+5)
魔力 855/855(+15)
筋力 54(+1)
防御 106(+2)
敏捷 104(+1)
器用 208(+3)
知力 510(+4)
運 60
魅力 80
【固有技能】〈全属性適性〉〈魔道書〉〈魔道の才〉
【職業技能】〈魔力増加Lv1〉
【技能】〈火魔法Lv3〉〈水魔法Lv4〉〈風魔法Lv4〉〈土魔法Lv3〉〈光魔法Lv2〉〈杖術Lv2〉〈魔力操作Lv4〉NEW〈高速詠唱Lv3〉〈料理Lv2〉
【称号】異世界人 賢者 悠璃の眷属
光以外の属性魔法のレベルが上がって新たに、〈高速詠唱〉のスキルを習得したようだ。
魔法は発動するのに詠唱が必要なのだが〈高速詠唱〉があれば、他よりも詠唱を速くすることができる。これの上位スキルに〈詠唱短縮〉と〈無詠唱〉が存在する。
〈詠唱短縮〉はレベルによって、威力は落ちるが詠唱を短くすることができる。また、レベルが上がることによって威力の低下を軽減することができる。
〈無詠唱〉は、威力が落ちることなく詠唱無しで魔法を使うことができる。
【名前】フローラ・アークライン
【レベル】15
【年齢】15
【種族】人族
【職業】魔導師
体力 150/150
魔力 305/305(+5)
筋力 90
防御 83
敏捷 85
器用 120
知力 203(+3)
運 100
魅力 121(+1)
【固有技能】〈時空間魔法Lv2〉
【職業技能】〈魔力増加Lv1〉〈消費魔力減少Lv1〉
【技能】〈火魔法Lv2〉〈風魔法Lv2〉〈光魔法Lv3〉〈神聖魔法Lv1〉〈召喚魔法Lv1〉〈魔力操作Lv3〉〈短剣術Lv1〉〈杖術Lv3〉〈礼儀作法Lv5〉
【称号】第2王女 時空間魔導師 悠璃の眷属
フローラは訓練に参加していないためほとんどステータスが変わっていない。しかし、光魔法だけレベルが上がっていた。
【名前】五十嵐颯
【レベル】1
【年齢】17
【種族】人族
【職業】剣豪
体力 410/410(+10)
魔力 155/155(+5)
筋力 456(+6)
防御 201(+1)
敏捷 404(+4)
器用 204(+4)
知力 101(+1)
運 45
魅力 90
【固有技能】〈刀術の才〉〈剣神の加護〉〈明鏡止水〉
【職業技能】〈刀装備時筋力・敏捷補正小〉〈無拍子〉
【技能】〈刀術Lv5〉〈縮地Lv3〉〈軽業Lv3〉〈空歩Lv2〉〈心眼Lv2〉〈先読Lv2〉〈魔力操作Lv2〉
【称号】異世界人 剣豪 剣神の加護を受けし者
〈刀術の才〉と〈剣神の加護〉のお陰なのか刀術の成長が早い。それと、空歩の訓練をしていたからなのか、軽業のレベルが上がっている。訓練のおかげで魔力操作もレベル2になっている。実は隠れて魔法習得の訓練をしているのを見たことがあるんだけど、まだ習得できていないようだ。
【名前】愛川雪乃
【レベル】1
【年齢】17
【種族】人族
【職業】舞姫
体力 260/260(+10)
魔力 200/200
筋力 153(+3)
防御 100
敏捷 455(+5)
器用 305(+5)
知力 160
運 65
魅力 182(+2)
【固有技能】〈舞の才〉〈炎舞〉
【職業技能】〈舞Lv2〉〈舞踏〉
【技能】〈短剣術Lv3〉〈双短剣術Lv2〉〈縮地Lv1〉〈軽業Lv2〉〈魅了Lv3〉
【称号】異世界人 踊り子 舞姫 魅せる者
〈舞〉を発動させながら短剣術と双短剣術の訓練をしていたから、〈魅了〉〈短剣術〉〈双短剣術〉〈舞〉のレベルが上がっている。特に〈舞〉のレベルが上がったことで新しい支援系の踊りを習得できたようだ。
「皆のステータスの確認も終わったから最後は僕のステータスだね」
僕はそういってみんなにステータスを見せた。
多分、僕が一番成長が遅いと思う。
【名前】浦之悠璃
【レベル】1
【年齢】17
【職業】眷属使い
体力 36/36
魔力 115/115
筋力 12
防御 12
敏捷 12
器用 13
知力 14
運 303
魅力 510
【固有技能】〈色欲〉〈鑑定眼〉〈統廃合Lv2〉〈精霊眼〉〈魔導書〉〈時空間魔法Lv1〉
【職業技能】〈テイム〉〈眷属化〉〈眷属能力閲覧〉
【技能】NEW〈刀剣術Lv3〉〈二刀流Lv1〉〈魔力操作Lv3〉〈魔力具現化Lv1〉〈速読Lv2〉
【称号】異世界人 眷属使い *****勇者 浦之家の血筋 神器の契約者 女装の天才 男の娘
うん、やっぱり他の人達とステータスの数値を比べると差がはっきりとわかるね。それにステータスの伸びも少ないんだよねぇ。ただ、ギフトの数はいつ見ても異常だと思う。ただ、このままだと、確実に皆に置いて行かれる。今は神器やそれによる身体能力上昇等があるからいいけど、もう少し頑張らないといけないね。
「やっぱり、兄さんのギフトの数はいつ見てもすごいと思う」
「そうね、これでまだまだ増えるんだからやっぱりチートよね。眷属使いって」
「いやいや、悠璃さんが異常なだけであって本来の眷属使いと同じにすると他の方達がかわいそうですよ」
フローラさんがさりげなく他の眷属使いの人たちをディスっている。本人はこれで無意識なんだから、天然って恐ろしいね。
「私も浦之君に眷属にしてもらいたいなぁ・・・」
颯はぽつりと聞こえたつぶやきに反応して横を見た。
するとそこには、頬を赤くして悠璃が会話しているほうを楽しそうにでも、少し羨ましそうに見ている雪乃がいた。
その姿はまるで恋する乙女のようだった。
実は今のつぶやきを聞いていたのは颯だけではなかった。
それから、少しみんなで話をして明日からダンジョン攻略が始まるということで今日は早めに解散することになった。
♦
皆が解散した後、鈴華の部屋に那月とフローラの2人は集まっていた。
「先ほどのつぶやき聞こえましたか?」
「ええ、彼女自身は無意識に小声でつぶやいていたみたいだけど、私にはちゃんと聞こえていたわ」
「私も聞こえましたね」
鈴華の言葉に2人は返事を返す。
「颯はまだわからないけど、雪乃の方は完全に落ちてるわね」
「そうですね、先ほどあれは完全に恋する乙女のかおでしたから」
「なら、彼女たちも兄さんの眷属にしてしまいましょう。颯さんも兄さんと学校でもよく話していたみたいですから、落ちるのも時間の問題でしょう」
「お二人は、悠璃さんを独占したいと思わないのですか?」
フローラは疑問に思ったことを聞いた。
フローラ自身には悠璃を独占したいという気持ちが少なからず存在する。
「私たちもそりゃあ、独り占めしたいわよ」
「そうですね、元の世界では一夫一妻が普通でしたから。それに兄妹では結婚もできませんでしたし、那月ちゃんが兄さんと結婚して、私も一緒に住まわしてもらおうと考えていましたよ」
「ちょっと鈴華、そんなこと考えていたの?」
「はい、これが一番安全かつ合法だったから。あとは、兄さんを監禁して2人だけで暮らすとか、兄さんに近づく女狐共を排除して兄さんが一生独身でいるようにするなんて方法もありますが、私自身はそんなことしたくなかったので、やっぱり那月ちゃんが一番いい方法だと考えました」
鈴華の説明に2人は頬を引きつらせた。
「あぁ、でも安心してください。この世界では一夫多妻制が認められていますし、兄妹で結婚することもできるとのことですから。もちろん独占したい気持ちもありますが、兄さんと一緒になれるだけで私は幸十分です」
鈴華は微笑みながらそういった。
「なるほど、わかりました」
「それじゃあ、2人を眷属化するということで話を進めましょうか」
それから、2人をどうやって眷属化するか具体的に話し合ってから解散となった。
♦
翌日
僕たちは門の前に集合していた。
今日から、ダンジョン攻略が始まる。今日のために僕たちはしっかりと訓練してきたんだから、誰一人かけず無事に帰って来たい。いや、’絶対に無事に帰ってくる’と頬を叩き僕は気合を入れた。
「今からダンジョンへ向かう。それでは出発だ」
アルフレッドさんに従い僕たちは移動を開始した。
ちなみにアルフレッドさんだけど2日目に戻ってきた。
本来は1パーティに1人の騎士が付く予定だったが今回のダンジョンは初心者用で、1階から10階まではそこまで危険な罠がないので無しとなった。ただし、どのパーティが10層に到着したか確認するためにボス部屋の前で騎士団の副団長が待機している。そのため、アルフレッドさんはダンジョンに潜ることはせず1日様子を見てからこの街に戻ってきた。
それから、30分くらいでダンジョンの入り口に到着した。
「それでは、呼んだパーティからダンジョンに入ってもらう。最初は長瀬のパーティから・・・」
僕たちは呼ばれた順にダンジョンに入っていく。前のパーティが入ってから大体10分くらいしてから次のおパーティが入るようにしている。
「次は浦之パーティが入ってくれ」
「わかりました、皆行くよ」
それから6番目に僕たちのパーティの順番が回ってきた
僕はみんながうなずいたのを確認してからダンジョンの入り口まで移動する。
「浦之、姫様のことはよろしく頼むぞ。しっかりと守ってくれ」
「わかりました。何があっても僕が必ず守って見せます」
僕が絶対に守って見せるとアルフレッドさんに言うと、フローラは顔を赤くして嬉しそうにしていた。
「はは、頼もしいな。しかし、お前も無理はせず無事に帰って来いよ」
「はい!!」
僕達はアルフレットさんの激励を受けて、ダンジョンの入り口の前に立った。
「さあ、僕たちの異世界最初の冒険の始まりだ。皆、気合を入れていくよ!そして必ず全員で無事に帰ってくるんだ!!」
「「はい!!」」
この日、僕たちの初めての冒険、そしてダンジョン攻略が開始した。
できるだけ毎日の更新を頑張って目指しますが、試験やテストが近いので勉強をするために終わるまで、更新が遅くなります。
ですので、出来しだい順次更新していきます。
申し訳ありませんが、これからも眷属使いをよろしくお願いします。