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死のアルカナから始まるそれぞれの戦い

コツコツコツ。

馬の蹄の音が近づくように響く。

「ハァハァハァァ。何だよアイツ。メニューに反応しないし。」

僕は宝箱の影に身を潜め息を殺す。

にしてもボスがボス部屋におらず徘徊しているって・・・まぁフィールドボスと言う訳でもなくダンジョンマスターでも無くレイドボスまさかのレギオンボスでは無いのだから普通に動いても何ら違和感は無いのだけど試練なんだから・・・と思いつつマップを起こす。


アルティアの塔 九階層。


と表示され黒の点がものすごいスピードで動き回る。おいおい鑑定でもそうなのだから止めてくれよ。そう思いつつも僕は死神のアルカナを右手に備えておき飛び出す。さっきの化け物が行った反対方向へと。そして宝箱の空を所々に置きその内の一つに身を潜める。



来る!

「テクタアドヴェンス・ブレード」

剣の峰を化け物の胴体へと滑らせ一撃を入れる。そのまま跳び上がり審判のアルカナを取り出しとあるモノを具現させ左手の薬指と中指で挟みぶつける。

何かものすごい悪寒がした気のせいだろう。

「スタンプ」

無意識のうちにその言葉を唱えていた。直後、指に大質量体が掛かるような気がする。が愛用のナイフ程ではない。

が、しかし後ろの足蹴りが回って来る。

死神の剣を一旦アルカナの状態に戻しつつ審判の鍵で防ぐ。

「暗刻界」

部屋全体が黒く染まり化け物の動きが止まる。その瞬間に僕は一旦離脱する。



レーナ視点



「コウちゃん大丈夫かな・・・・。」

「大丈夫でしょ。ただ問題があると言えばアルティアさんね。」

「確かにあの人無自覚に落としているからね。実際家のメイドと春佳の眼差しは結構熱ぽっいし。」

私の呟きにナギとユーナさんが反応する。

「あれ?でも一之宮と柴葉って何か接点があったけ?」

「竜山よ。あの時のオカルト教団から殿を守るのはかなり堪えたしね。本来家は、京の都の様な閉塞空間の守護だから殺しと諜報が少ないのよね。それに・・・。」

「ユーナ嬢様。無駄な溜めはお辞めください。」

としなるような風切り音がする。ってあれ女帝の鞭。

誘惑の状態異常を振り撒くコウちゃんのNO.3のアルカナの変形体。っていつあんな凶悪武器預けてんのよ。

「料理が上手いから何人も墜ちたのよね。ったく家のメイドって何で家事能力が0何だろう。というか本業の方が凄い事していたはずなんだけど」

「それは分かる。バレンタインや学園祭は完全に危なかったからね。」

その後コウの話で盛り上がりそれで今の状況を思い出し皆で警戒に当たる。

直後。

『ようこそ、私の世界へ。』

とアルティアさんのような声が響き意識を失った。



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