最強から始まる最狂
「で何で月と世界である事が分かるのよ?」
35層もある太陽の塔の塔を駆け降りながらナギが聞いてくる。
「そこで壁を粉砕。何でかって?月と世界の塔が繋がってたからだよ。」
と隠し通路の入り口である壁を粉砕し中に跳び下りる。
頭の地図では確か7層まで降りられるはず・・・
「マッドプール」
自然魔法は4大属性である火・水・土・風の上位炎・氷・地・嵐やその合成属性である鉄・熱・泥・雷・湿などの全ての属性魔法(特殊属性である色や光闇などを除く)を使用する事が可能である。
「レーナ頼む。」
「OK。無限槍 星の構え 流矢」
「アースバインド」
周囲の黒曜石とミスリルで出来ている壁を材料とし僕とナギをレーナに結び付ける。傍から見るととんでもない図だろうなと思いつつ山形を描いた槍は目的通りに7層をしたに降りる階段まで槍のジェットコースターで移動する。
敵がリポップしない事は既に星の塔で把握済みだ。
「デススペル」
死魔法の一つデススペルは対象効果を強制終了させその残りのMP分のダメージを効果発動者に与えその分をHP・MPをどちらも回復させるというものである。
反動として、死魔法が1時間使えないけど。
で月と世界の塔最上階。
「無限槍 流星槍 夢想 永之構 全力刺突」
「喰らえ デスイーター 彼のNPCヲ」
星の槍を魔法無効の水晶に刺突したレーナはそのまま護衛術と言う名の格闘技で水晶を砕く。僕はその光景に隠れ、隠れていた偽アルティアこと僕の女体のパチモンを暗殺する。
とある首相の部屋。
「これはこれは暗殺一族の御当主様、何故今だに件のゲームでの死者が少ないんですか?」
と年老いた男の声がする。
「えぇ、次期当主が全力を持っていますから多分想定外でしょうね運営は。」
と少女染みた声が返答する。
「私の息子は死霊についての研究および言霊や八百萬之神を束ねる事が出来るソロモンのヴレイバーの魂を受け継いでいますから。多分・・・・SOFの世界で唯一アレに対抗できる人ですから。」
「にしてもよく盗れたもんだな?彼の会社のデータ。」
「えぇ、息子の手紙に書いていましたから。」
とティーカップに紅茶を継ぎ足しながら彼女は告げた。
「多分ですけど・・・コレは北西か北東もしくはその両方の企業が関連しているかと。」
「それは彼らが帰還してからだ。神刀を送れるように手配して置こう」
「助かりますわ。あの子が一番最初に握った刀ですから。」
人知れず行われた会談はデスゲームを終息させるのに大きな役割を果たしたと言う。