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星から始まる暗殺術

魔力を周囲に馴染ませ気配を探る。

僕がデスゲームに飛び込む前からと言うよりもいつも暗殺をする際に用いていた基本的な技。それも此処では婚約者補正が掛かるのかあの4人の存在を捕捉するのはそれなりに簡単な話だ。あくまで裏に生きる僕らにとって。



分断されたなコレ。位置や距離的に世界の塔と月の塔の中点に太陽の塔と塔の塔の中点か。塔の塔って何だよ!普通の塔で良い気がするがもう如何でも良いや。この世界は色々と可笑しいしその内愛刀も出て来るんじゃって事で

「来なさい。魔刀デスイーター 聖刀リバイバー」


と適当に告げる。

「本当に来やがった、しかも鞘も。」

と背中にずっしりと重みが乗りかかる。でもこれって肩に掛かる鞘が重い所為で動きづらいんだよね。双刀だしどっちもあるのは以外だし。魔刀の方しか、世間的にも知られていないはずだ。あの4人も知らない訳だし。

「まあ良いか。僕は死なずに生還する。それだけだ。」



ユーナ視点

「魔刀が消えた?有難いのか駄目なのかさっぱりね。」

ナギさんがコウの消えた魔刀の事を言っているのは分かるのだけど。

「えぇ、というか驚いてませんね?剣召喚による消失。」

「いや唯の勘だよ。それよりもコウが使うかな?死魔法も雷魔法も自然魔法も魔眼も頑なに使わず使ったのは私たちを助ける為だけ。アルカナの13以外は使わない。あの堅物が」

といつの間にか出した扇子を扇ぎ私を涼めながら解説を続ける。

「まぁ、魔法を使える人は少ないしそれもほぼがこの世界では視る事が出来ないからね。“チュートリアル補正”にリアルチート、更に不死。これだけ揃うと教えを乞う人に妬む人とかたくさん居た上に・・・例のあの人絡みだろな、コウが怖がるのは。

死刃の方針的に前に出るのが嫌いだし母親以外の師匠が居ない点死を無数に体験してんだ、日常的に死の気配を掴み取るほどに。その弊害だろうな。」

と解説を終えたところでナギさんは愛用の槌を仕舞う。

「魔刀がないならイケるな。

万象に乞い願う。我が求めに応じその姿を具現せよ。

砲槌」

錬成術で周囲の元素を様々な鉱物に変換し魔力砲を兼ねた大槌を創り上げる。

その大きさは中華鍋ほどあり柄の長さは約1.5m程。これって実家にあるものよりも大きいし太いよね。

「ナギさん、それ滑りませんか?」

「それならコウが狩った古龍の皮を一度見たから。いや~あの時は本当に大変だったね。」

「視析ですか。相変わらずのハプニング体質でデートですか。それに惚気ている場合では在りませんよ。来ます!」

私はコウが普段は使わない銃を構えた瞬間にそう告げた。

「無限槍 飛の構え 装填 発射」

無詠唱で飛行魔法を行使しつつ詠唱で無限槍の跳び攻撃零式を放つ。でも

「早い。」

全部で3発放つも韋駄天の如き動きで避けられる。

「砲弾 地均し」

私が化け物の移動速度に感心している間に最高の攻撃を化け物相手に放つ。けど届かない。当たり前かこの世界で偶に1対4で挑むけどまだ一度もコウに勝てていないのにでも劣化コピーに負けない。

「ナギさん今のもう一度。 無限槍 飛弾伍式 緋砲 装填 砲撃」

「それ以上の火力で行くわよ。 翡爆砲 紅蓮 地均弾」

馬鹿高い威力の攻撃により武器が自壊する。それでも何とかとどめた程度にしかならない。けどそのタイミングで聞きたい声が聞こえた。

「死刃流暗殺術 闇夜の剪定」

漆黒の鎌が振られ首が飛ぶ。

それまるで始まりを告げているようだった。

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