二日が経ちました。
どーも!話自体はルーズリーフに書き留めてあったものの、中々投稿できていませんでした二話目です。二話目といいますか、一話目がプロローグ的なものだといいますか・・・・・・。そんな感じです。この物語は、物語というよりは”私”の何かに捉えて書いています。最終話で種明かしするのですが、これは”私”のなんなのか!!是非考えながら、想像しながら読んでみてください。それではどうぞ!よしなに(◦´꒳`◦)
扉を叩く音が聞こえます。
「入ります。」
「どうぞ。」
静かに扉を開け中に入って来ましたのは、私の兄に御座います。
「体調の方はどうだ?」
「今は何とも有りません。兄様はまたお勉強ですか?」
「誰かを救える人に成りたいのだ。薬剤師となり、希望を作っていきたい。」
「まあ。其れは素敵な夢ですこと。応援して居ります。」
「ああ。必ず夢を叶えてみせる。」
兄様は私とお話していると、段々と弱々しく成っていきました。
私は兄様が考えている事が容易に想像でき、胸が苦しくなりました。
ですが、私は兄様と夢の話をするのが好きなのです。
夢に向かう兄様の姿はとても強く、眩しく、美しいので御座います。
私はそんな兄様をずっと見ていたいのです。
例え、其れで兄様が傷付いているとしても・・・・・・。
そう考える私は、腐敗しきっているのでしょうか。
「あっ!」
すると、突如として兄様の顔に輝きが戻りました。
「そうだった。忘れるところだった。明日は大きな祭りが有るのだ。一緒に周らないか?」
「まあ。お祭り?」
私は直ぐに「行きたいです。」と言いそうになってしまいました。
ですが思い止まり、よくよく考えてみました。
「・・・・・・。兄様、私は此の足で更には車椅子生活で御座います。きっと私がお祭りに行けば、皆様の邪魔に成ってしまいます。」
私は兄様に訴えかけようと言葉を発しました。なるべく兄様に心配を掛けない様に。
ですが実際は違いました。
私の中の、行きたかったという心が言葉に現れ、自然と私の言葉を暗い物に変えてしまっていたので御座います。
私は言い終わってから気付き、慌てて兄様の表情を読み取りました。
「そう言うと思ってたぞ。だが、大丈夫だ。何も心配は無い。」
兄様は・・・・・・。兄様は、枯れていなかったので御座います。
其の瞳にはまだ光が宿って居りました。
「もう一度言うからしっかりと本能で答えてくれ。一緒に周らないか?」
其れは、とても美しい。
嗚呼、とても眩しいです。
私に選択肢など始めから有りはしませんでした。
どうして断る事が有りましょうか?
此処まで兄様に言わせておいて。
他の返事は必要有りません。
私は顔に満面の笑みを貼り付けます。
其れだけで良い。其れが合図。
兄様は一回だけ深く頷き其れ以外は何も言いません。
そうして私にいつも希望をくれるのです。
何だか私も元気が沸いて参りました。
そうと決まれば早速準備をしなければ。
慌てて明日のお祭りの準備をし始めた私に兄様は只々、静かに笑って部屋を出て行かれました。
本日は良く眠れそうです。
見渡せば 辺り一面花模様 姿形は相容れなくとも なほも笑む 輝きまた散る 何時の世も
今回は病院から帰ってきた”三日目”です。
ありがとうございました!!(`・ω・´)