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詩、あるいは詞

人生最悪な日

作者: 志賀飛介

嫌なことがあったら今日が人生最悪な日だと思う

もしそうなら今日より悪い日は二度と来ないから


でも実際は違う


明日が今日より悪いかも知れない

そうじゃないかも知れない

どちらにしろ未来は分からない

分からないから怖い

結局僕らはみんな未来を恐れて

そしてちょっとだけ期待する


今日が人生最悪の日だったらいいな

今日より悪い日が二度と来ないなら

それは素晴らしい人生だと思う

でも実際は違うこと

僕はちゃんと分かっていた


いいことがあっても今日が人生最高の日だとは思わない

もしそうなら今日よりいい日は二度と来ないから


でも実際は違う


明日は今日よりいい日かも知れない

そうじゃないかも知れない

どちらにしろ未来は分からない

分からないから期待

結局僕らはみんな未来を信じて

でも信じ切れずに死にたがる


振り返れば必ずある

それまでの人生で最悪の日と

それまでの人生で最高の日が

でもそれは振り返らなければ分からない

だから最悪と最高の記録を更新しながら

来たるべきその日を待つしかない


明日は今日と同じぐらいかも知れない

そうじゃないかも知れない

どちらにしろ今は分からない

分からないから

結局僕らはみんな半信半疑で

取りあえず生きてみるしかない


おそらくこの作品で51作目。

詩をたくさん書いてるからどうしても作品数が多くなっちゃうんですよね。今更ながら、詩集的な感じで連載にすれば良かったかなぁなんて思ったりします。時既に遅し。


一応、詩的な奴らはシリーズで一カ所にまとめてあるので、よろしければ他の作品も是非。

そういえば最近エッセイ書いてないな……。いや、この前のホラーは半分エッセイみたいなものか……?

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― 新着の感想 ―
[良い点] おもしろいです。たのしいこともあるからなーなんだかんだで。
2017/11/17 22:23 退会済み
管理
[良い点] 取りあえず生きてみるしかない、という締めくくりがスッキリまとまって良かったです。
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