不条理が!
第2話です!!もし読んでくださってる方がいらっしゃれば良いのですが…とりあえず宜しくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ
結論から言うと間に合った。
それはもう死にものぐるいで走り校門が閉まる直前に飛び込むというベタなシチュエーションを越えてのことだが。我が翼徳高校は融通が利かなくて困る。
「ふぅー」
自分の席に着き一息入れる。日頃運動しないのがだいぶ堪えた。
「今日は随分とギリギリだねー!!陽斗君よ!」
「時計が止まってたんだよ!テンプレだろ?」
「遅刻してたらそれは言い訳として認めてもらえないと思うけどなー?」
「うるせ!!」
こんな 軽い感じで絡んでくるのはクラスメイトの日暮翔
中学校の時からつるんでいるいわゆる悪友というやつだ。因みに二人で何かやらかすと基本翔の野郎は上手く逃げるため怒られるのは必然的に俺となる。くっ!この世の不条理め!!!
「こっち見ながら百面相しないでくれよー」
喋り方がなよなよしている感はあるがイケメンである。
………………ちっ
「まぁいいや。一限って何だったっけ?」
「スルーですか、いつも通りだね。一限は世界史だよ」
「ってことはお決まりのアレのお勉強か」
「四月の世界史の授業なんてそれ以外する事ないでしょ」
「だな」
キーンコーンカーンコーン
「はーい席ついてー、HR始めるよー」
担任の小林善子先生である。あだ名はよっちゃん。なめられすぎでしょよっちゃん先生。この人はHR中に無駄話をしないので生徒から人気の高い人である。
「……って事で連絡は以上、高二になって初めて授業がある教科もあるだろうからちゃんと担当の先生に挨拶しなよー!じゃあHRは終わります。」
「そういや世界史って持ち物の指定あったっけ?」
「教科書ノート、こんなもんでしょ?」
「そだな」
キーンコーンカーンコーン
再びチャイムが鳴り、一限の授業が始まる。
「じゃあ日直、号令を」
「起立、礼、着席」
ガラガラガラガラ
「今年一年、世界史を担当する森久保です、宜しく」
「宜しくお願いしまーす!!」
元気の良いクラスメイトの声が響き授業が始まる。
「君らも予想しているとは思うが暫くの授業は世界守護の話だ。教科書二ページを開けー」
ほら来た。先生のおっしゃる通り、予想通りですよ。