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短冊

「短冊におねがいごと書いたこと、ある?」

「あるある。“パパのお嫁さんになりたい”って書いたことがあって。覚えてないんだけど。大人になって、ママが教えてくれた。パパ、すっごく喜んでいたって。」

「だろうね。」

「そしたら、次の年、“お兄ちゃんのお嫁さんになりたい”って書いたみたい。お兄ちゃんって、隣に越してきた3つ上の男の子。そしたら、パパ、すっごく落ち込んでいたみたいだって。何にも覚えてないんだけどね。」

「カンナらしいや。」

「なに、そのカンナたらしいってどういう意味。で、光は、なんて書いたの?」

「なんて書いたのかな。覚えてないけど。あの頃は、何でも書けたし、何にでもなれるって思っていたんだろうな。」

「でも、あの頃、思っていたようにはなってないのはたしかね。」

「うん。」


「今、短冊におねがいごとを書くとしたらなんて書く?」

「ナイショ。」

僕はそう答えた。


なんて書くのだろうか。

どこへ行けば、書けるのだろうか。

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