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きっかけから生まれしもの

私が小説サイト『時空モノガタリ』に出会ったきっかけは、一年ほど前に長編小説を書こうと意気込んで見事に挫折した時だ。掌編を募集しているサイトがないかとネット検索してみたところ、そのサイトを見つけたのだ。二千文字以内。これなら自分にも出来るかもしれない。そう思った。掌編を書いて、その掌編を誰かに評価してもらえる。はじめてコメントを貰ったときの感動は今でも忘れない。私が掌編を書く楽しみを知ったのは『時空モノガタリ』と出会ったおかげである。

 私が小説を書こうと思ったきっかけは、高校の頃に初めて映画館で映画を観たときだ。映画のクライマックスになると、まわりの観客の鼻をすする音が聞こえてくる。実際私も鼻をすすっていた。私もいつか、こうやって人に鼻をすすらせるものを創ってやる。そういう決意をした。漫画もしくは小説を書いて、それを映画化させてやろうと意気込んだ。

 もともと私は、小学生の頃から漫画家になりたいと思っていた。小学校の国語の授業で、手塚治虫先生と私の誕生日が同じであることを知った。そこで運命的なものを感じ、漫画家になろうと意気込んだのである。しかし結局は挫折した。忙しさを理由に絵の鍛錬をロクにしなかったのである。次第に自分の絵に自信を無くした。そして今度は、小説を書いてみようと思ったのである。

 私ができたきっかけは、両親の気まぐれだったのだろう。両親が出会ったきっかけは、ほんの些細なことだったのかもしれない。両親が各々生まれたきっかけも、そのまた両親が生まれたきっかけも…

『時空モノガタリ』が出来たきっかけも、最初はほんの些細な出来事だったのかもしれない。いろんなきっかけが積み重なって、いろんなものが生まれていくのだ。

 今生きているこの世にも、無数のきっかけが潜んでいる。そしてそのきっかけから、これから何が生まれるのだろうか。

 

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