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はじまり

01


朝、目が覚める


ぼんやりと意識がはっきりしない状態で僕は体を起こした


横においてあった携帯を手にとり時間を確認する


9月20日土曜日午前7時30分


「まだこんな時間じゃないか」


ぽつりと呟く言葉が誰にも届く事なく虚しく響く


土曜日と言う事は今日は学校は休みなのである


比較的に背が高いとも言えない僕はこれでも一応今年高校二年になった立派な高校生なのだ


未だに中学生かと間違われる僕だがまぁそんな事はどうでもいい事である


そんな僕の身長の話は置いておいて現在の状況がなんとも絶望的な状況であると言う事はお気づきであろうか?


これを見ている立場の人からすればかなりどうでもいい、さっきの僕の身長の話と同じかそれ以上にとてもどうでもよくてしょうもなくて全くもって重要ではないのだけれど


そんな御託はいいから言うなら早く言えよと言う声が聞こえてくるので僕は真面目な顔で答えようと思う


それは"今の時刻が午前7時30分だ"と言う事だ


…見ている人が頭に疑問符を浮かべているのが目に見えるようにわかるので一応説明しておこう


まず今日が何曜日か思い出して貰おう


そう、今日は土曜日。公立高校は休みの日だ


ここまで言えばなんとなくは予想はつくだろうか?


そう、僕がこの状況に絶望している理由は"せっかくの休日だと言うのにこんなにも早く起きてしまった"ということだ


平日の朝は気味が悪い位に起きれないのに対し土,日,祝日は嫌に早起きをする


せっかくの休日は昼までグッスリと寝ていたいと言うのに


こんな酷い仕打ちを受けるような事はしていないはずだ


なんて言う理不尽…この世は理不尽な事が多すぎる!


などと少しずつ起きてきた頭の中でもんもんと考えているとピリリと着信音が鳴った


画面をみると"鬼灯"と出ていた


鬼灯はクラスメイトで僕の数少ない友人の一人で幼稚園からの付き合いである


いい奴ではあるのだが正直あいつは比較的影の薄い僕と真逆のクラスの人気者なので僕的には複雑な心境なのだ


「もしもs「暦原おはよー!起きてるか?」


腹が立つほどに爽やかな鬼灯の声をぼんやりと聞く


「おう、今さっき起きたよ」


僕が返事を返すと「ナイスタイミングじゃん俺」とあははと笑い出した


そんな鬼灯につられて笑いながら用件は何だと聞くと僕が聞くまで忘れていたのか「あぁそうだそうだ!」と言って話を続けた


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