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幕間 男の戦い(笑)その3

今回も作者のお遊び編。

歴史ものが読みたいのに~と不快になってしまう人、ごめんなさい。

この作品、戦国SLG+ラブコメ要素、主人公ハーレムなので。

 突然、ぐい~んと部屋の中央の座卓が地面に吸い込まれた。そしてまた、それが現れるとテーブルに食事が置いてある。


精力増強メニュー(その1)


うな丼(四万十川産の天然うなぎ)

とろろ汁(天然自然薯)


マムシのイラスト入り精力剤1本(島くん用)


(おいおい…冗談だろ!)


 四万十川産のうな丼は食べたかったが、下手に食べると舞さんに睨まれるので、俺は本日の夕食を諦めた。お腹がグーっとなる。


だが、部屋でじっと黙って空腹に耐えてると、そのテーブルがまた地面に吸い込まれ、次に恐ろしい事

態が起こる。


なんと、部屋の壁がどんどん迫ってくるのだ。壁に寄りかかって座っていた俺たちは、例のカプセルベッドに入るしかなかった。


「せ、狭い。おい、変なところ触るな!」

「いや、触るなと言っても…」


 カプセルベッドは狭い。それこそ完全に1人用だ。2人だと抱き合って寝ないと厳しい。だから、俺は今、合法的に舞さんを抱きかかえているわけだが、舞さんがイヤイヤをして体を動かすと柔らかいものが当たって、俺の体が反応する。


「バ、バカ!なんか、固くなっている!お前、欲情してるんじゃ…この変態!スケベ!」

「いや、これは健全な男はこうなるのが普通で。そ、そんなに暴れないでくださいよ。これ以上刺激すると俺、耐えられないかも…」


 耐えられないかも…という俺の発言で、舞さんはビクッと体を震わせた。確かに今、自分は完全にまな板の鯉状態だ。刺激するのはマズイ。親公認で、どうぞ食べてくださいという状況だ。いくら友人でもこの状況ではヤバイ。


 俺もヤバかった。なるべく舞さんの体に触らないように…と思っても、柔らかい感触が伝わる。一応、舞さんは後ろ向きに俺と顔を合わせないようにしているが、これでも後ろからどうぞみたいで、逆にそそる体位である。


(くそ!この体勢で一晩過ごすのか?じ、地獄だ~)


 カプセルの中は空調が聞いていて、夏ではあるが快適な温度である。ほぼ裸同然で抱き合うように寝ている男女。


さらに、トドメのようにカプセルベッドルームに備え付けられた小さなTVが付くと、Hなビデオが流れ始めた。めちゃ可愛いAV女優(それも舞さんクリソツ)が男とHなことをしている。そのHな声がカプセル中に響く。


(お~お~これは、ちょっと、マズイじゃないか!)


これでは俺の鉄の意思も溶かされそうだ。

だが、舞さんの小さな声が震えているのが聞こえてきた。耳を両手で抑えて、


「うっ…うううう…」


小さな声で泣いている。


それで、俺は高ぶる興奮を沈めることができた。舞さんはこんな家なんか飛び出してやると言っていた。彼女には彼女の自由な生き方があるのだ。こんな狂気な家のしきたりに翻弄される彼女がかわいそうになったのだ。


(それに今、俺が欲情に任せて舞さんを抱いてしまったら…)


 俺は美鳴の顔を頭の中に思い浮かべた。


あの気丈に振舞う美鳴が悲しそうな顔をしていた。


そうだ。


俺は関ヶ原の戦いで勝利して、美鳴と…。


それまでは、俺は他の女の子とするわけには…。


 俺は必至で目をつむり、数学の公式を駆使して、アナスタシア大の入試問題を頭の中で解いた。五問解き終わる頃には、俺にも睡魔がやってきていつしか眠ってしまった。


アナスタシア大。偏差値70を超える難関大という設定。文系でも数学を含む五教科必修。数学はかなり難しい。煩悩も浄化されます。

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