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わたしの究極のおもてなしを受けなさい!(参)

ランチを終えて新居に行く主人公。お約束のハーレムマンション(?)の管理人に。住人は、ご主人様(美鳴)、後輩(舞、愛)に自称ヨメ(瑠璃千代)

どんどん、増えていきます。(嬉)

 ランチから引越し先だという大学の近くのマンションに行く。それはこじんまりとしてはいるが、いかにもお金持ちが住んでいますよ…という仕様が豪華な建物であった。全部で3階建ての低層マンションで、部屋は全部で8部屋。セキュリティはオートロック玄関に防犯カメラときっちりしている。


「ここはわたしが所有しているマンションよ。正確にはわたしのお父様だけど」

「美鳴、お前、お金持ちだとは思っていたが、超セレブかよ!」


「セレブってことはないわ。家は食品会社を中心とした企業グループを経営しているわ」

「え?ちょっと、待て。お前、ストンデングループの令嬢か?」


 ストンデングループとは、石田食品が母体の企業で、飲料、スーパーマーケット、流通、倉庫会社と傘下に20もの企業を統括する大企業であった。


「令嬢なんて関係ない。このマンション、女性専用でアナスタシアの学生が多く住んでいるわ。セキュリティは万全だけど、所詮は機械任せだし、男の常駐管理人が欲しかったのよ。大介、あなたのアルバイトはここの管理人。部屋は管理人室を使うといいわ」


 管理人室といっても、バス、トイレ、キッチン付きの1LDKだ。もっとも、他の部屋はもっと広いらしいが。驚いたことに美鳴もこのマンションの3階に住んでいるらしい。3階は全部ブチ抜きのオーナーエリアで、美鳴の奴、ここに一人暮らしらしい。メイドや執事がいるから生活には困っていないということだ。


どんだけ金持ちなんだ、こいつは。


あと、舞さんと愛ちゃんはここに住んでいるということだ。それに瑠璃千代が新しく加わっている。


「旦那様、遅いですわ。瑠璃千代、寂しかった」


と瑠璃千代が出迎えてはくれたが、彼女は2階の端、201号室と遠くの部屋であった。


美鳴の奴の差金に違いない。それに俺の管理人室には3階オーナールームへの直通エレベーターが設置してあった。美鳴の持つIDカードをかざさないと使えないから、俺には意味がないが、よく考えると美鳴の奴はいつでも俺の部屋に来れるということだ!


(お、俺のプライバシーはどうなるんだ!)


男には男のプライバシーってものがある!


「旦那様、旦那様の秘密コレクションは、私が死守しましたから。クローゼットの下に整理しておきましたわ」


(え-っ!)


俺は顔が火照ってくる。気まずくて瑠璃千代ちゃんの顔をまともに見られない。これは高学生の頃に隠していたHな本を母親に見つかって、それが丁寧に机に立てられていたのを発見した時以来の気まずさだ。


(いや、悪友に知らぬ間にコンドーさんの箱を胸ポケットに入れられて、それが母親に見つかった時にも匹敵する。あの時は、机の引き出しの中に返されていて、小さなメモがあった。「必ず使うこと」わーっつ!顔から火が出る!)


沈黙している俺に瑠璃千代は、


「お望みでしたら、私、着て差し上げても構いませんことよ。まだ私、卒業したばかりですから、違和感ないと思いますから」


「い、違和感って…」


明らかに俺のコレクション本(女子○生特集号)の影響だろう。


「いや、君はいつもの和服でいいから。ね?君も明日から仕事なんでしょ?今日は準備やらあるんじゃないの?」


と話題を変える。こんな場面を美鳴の奴に見つかったら、大変なことになる。ちなみに瑠璃千代は、道場の支部がこの街にもあって、そこで師範代として教えることになっていた。アナスタシア大や高等部の武道の講師としても教えるらしい。


となると、この子も部室とこのマンションを根城にゲームに参加することになる。本人は美鳴のためというより、俺の嫁になるための布石と思っているようだが。


瑠璃千代さんに是非、着てもらいたいですね。(笑)嫁さんに着てもらいたい服、上位にランク付けされるはず!(何って賢い読者様はもうお分かりですよね)

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