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さらば!友情、さらば!わたしの恋(六)

ちょっと今回はエロ展開・・・。といっても、大したことありませんが。

安国寺先生と英美里ちゃんのエロピンチです!

「ちょ、ちょっと、これはどういうこと!」


 安国寺先生が逃げ惑う味方に叫ぶが、戦に負けた兵士たちはみんな逃げるのが必死の様相。ここは南宮山の麓の西軍の陣。安国寺恵弁護士の部隊とその部下である私、長束英美里の隊が駐屯しているところ。西軍の負けが中央平原で決まったらしく、東軍が勝ちに乗じて私たちに襲いかかってくる。安国寺先生と私こと長束英美里の軍は千五百程度だったから、1万を超える東軍の攻撃に成すすべがない。


「先生!もうダメです。山を超えて逃げましょう!」


 長谷家部さんの長宗我部勢はとっくの昔に山を駆け下りて、西国方面に逃走してしまった。長谷家部さんにしつこく一緒に逃げるように誘われたけど、安国寺先生を置いていけないので、私もまごまごしているうちに、いつの間にか東軍の軍勢に囲まれてしまったのだ。


「きゃああ!何するのよ!触るな!スケベ!」


 東軍の武将が2人、安国寺先生に抱きついてくる。


「うひょひょ~大人の女はいいね!」

「俺は熟した果実が好きだから、安国寺ちゃんで決めだ!」


一人はおデブのメガネの武将で、もう一人はひょろひょろしたもやしみたいなメガネ君だ。



安国寺恵瓊を捕らえますか?


という表示が安国寺先生の頭の上に現れる。


YES NO


2人の武将は速攻でYESを押す!わずかの差で、おデブくんがゲットしたみたい。


「うほほーい!色ぽいお姉さんをモノにしたぞ!」

「ちっ!うらやましいなあ。でも、鑑賞会は参加させてくれよ!」

「OK,OK、もちろん、イイっすよ」


おデブくんは気前がいい。


「捕らえるって、なによ。もう、こんなゲーム嫌だわ!西軍が負けたなら、もうこんなゲームとはおさらば!え?ログアウトボタンが消えてるわ?どういうこと?」


 安国寺恵は、慌てていつもは右手で空中を払うと出てくる操作画面が出てこないので焦る。


「うそ!どういうこと。ゲーム画面から出られない!」

「おや?知らないんですか?安国寺ちゃん?敵に捕らわれると、その日付け中は敵の了承がないとログアウトできないんですよ~。夜中の12時まで、あと1時間ちょっとありますよ。」

「くっ、それを早く言いなさいよ!」


 恵はきりっとした目で周りを取り囲む東軍諸将を睨む。みんな、よだれを垂らして自分の方を見ている。いやらしいったらありゃしない。


「お姉さん、バカですか?」

「バ、バカとはなんです!私は東大卒で弁護士です!あなたたちのようなネットゲームばかりしている軽薄な人間とは違います!」


「ほう?東大での弁護士先生のパンツは何色なのかなあ?」

「なっ!何をするの?」


 オデブくんが、安国寺先生の鎧の下に履いているスカートをめくる。それに対して一切の抵抗ができない。なすがままである。


「捕らえられた人間は、処分が決まるまで敵の思うままなんですよ。まあ、できるのはコスチュームチェンジとか、記念写真撮影とかだけど。」


オデブくん、遠慮なく安国寺先生の頭上に現れたボタンを押す。


このキャラのコスチュームチェンジしますか?


YES!


鎧などの防具が消えて、黒のブラとパンツ姿が現れる。

(う~ん!倫理上、ここまでか!これ以上は、倫理マークで隠されてしまうのだ)


「うほほ!期待を裏切らない、アダルトなお姿ですな!」

「いや、眼福、眼福」

「もちろん、これだけじゃないですよな?同志よ」

「もちろん、全部むいて、その後、これを着せるよ」

「おお!レアなコスチュームセット持ってるじゃないか?」


 オデブくんが、「戦国ばとる2」で手に入るレアな女性用コスチュームを披露する。メイドさんに看護婦さんという定番から、ミニスカポリスにウサギの着ぐるみまである。


「ちょ、ちょっと!待ってよ。そんなもの着ないわよ!いや~」


 安国寺先生の悲鳴が聞こえる。私もあんなことになるの?ジリジリと私の周りの男たちが包囲の輪を縮めてくる。


「長束英美里ちゃんだよな?俺はこっちの方が好み!」

「よく見ると可愛いよな!」

「大人の女よりも、こういうチンチクリンの貧乳の方が俺好み~」


両手をあげて何かを掴むような仕草で近づいてくる!


「きゃあああああ~いやだよ~」


 思わず、私は叫び声を上げた。こんな人たちにはだかを晒すなんて恥ずかしいことは絶対したくない。でも、捕まってしまえばそれまでだ。安国寺先生のようにしばらくログアウトできなくなっておもちゃ(着せ替えごっこのモデル)にされてしまうのだ。


 私は手に持った刀をブンブン振り回し、力の限り抵抗するが、そんなの通用しない。たちまち、刀をはじかれ槍を突きつけられてしまう。できれば、このまま、キャラの命を絶ってもらいたいのだが(そうすれば、ゲームから出られる)東軍のオオカミくんたちがそんなことはさせないだろう。安国寺先生のように捕まって、恥ずかしい格好させられるのは間違いない。


私の頭の上に選択肢が現れる。



長束正家を捕らえますか?


YES  NO


(もうダメ~)


思わず目を閉じた時、


「えみりちゃん!大丈夫か!」


ここ数日、聞きなれた声がする。(長谷家部さんだ!)


 長谷家部さんは、手に持った槍をグルグル振り回し、私を取り囲む敵を吹き飛ばす。一騎打ち能力が高いから、素人の女の子武将を捕らえようとするような雑魚キャラは、一撃で跳ね飛ばすのだ。


「逃げるぞ!」


そう言って、長谷家部さんは私の手をグイっと掴む。


「あ、待って、安国寺先生も!」

「もう無理だって。あの人は捕縛確定だから、敵兵を倒さないと奪回できないよ」


「わ~、止めなさい!ダメ~脱がさないで~、う、訴えてやるから!」


とウサギの着ぐるみを着せられている安国寺先生の悲鳴が聞こえるけれど、私にはどうにもできない。長谷家部さんの手に引っ張られて、私は敵の囲みを突破する。長谷家部さんは、無傷の精鋭6千5百が健在だから、東軍の一部を撃破すると他の軍の追撃を振り切って岐阜城方面へ撤退を開始する。ちょうど、中央で瑠璃千代さんの軍が現れて東軍が混乱状態になってくれたことがこちらにも幸いしたよう。なんとか、どさくさにまぎれて私と長谷家部さんは、逃げることができたようです。


(安国寺先生、見捨ててごめんなさい!でも、あと1時間の我慢です)




安国寺恵さんは、30代前半のエリート弁護士。いわゆるインテリだけど、脱がすとすごいです系です。エロいことといっても、ゲームではコスプレさせられるようですが、ゲームとはいえ、これでも屈辱的ではあります。

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