【短編】宵闇の旅団に花束を
【グロ描写有】【残酷表現有】ご注意ください。
初の短編作品です。どうぞよろしくお願いいたします。
ある日机の上に見慣れない手紙が置いてあった。
封を開けると中には一枚、一文が描いてあった。
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この物語の主人公は貴方様です。
ぜひ【宵闇の旅団】の10人目として、想像しながらお読み下さいますようお願い申し上げます。
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小さい宿場町に奇妙な車が接近する。
頑強な蒸気機関車を思わせる見た目だが、走るのは荒れ果てた道の上。
はみ出た大きな車輪が衝撃を吸収しながら進んでいく。
「やっと着いたか」
「いやぁ腹減ったねぇ」
「本当にぺこぺこよ」
「ペコペコー」
「すいたー」
「酒場はどこにあるかな?」
「酒より飯でしょ」
「酒も大事だよぉ?」
「少し歩いたところにあるようですね、行きましょう」
到着した奇妙な車から降りてきた9人を見て町の人間が足を止める。
「なんだ?あの乗り物」
「サーカス団だんかなんかだろ?」
「こんな町に来るとは不運だったな」
町行く人達の声に耳を傾ける。
どうやらこの町は数年前から横暴な軍に占領されており、過大な税金を課せられていて、さらに女は遊び半分に慰み者に連れていかれる者もいたり、男はストレス発散の実験台に連れていかれる者もいるようだ。
最悪で、よくある光景だな。
そう、彼らにとってはこの荒んだ世界ではよく見かける腐った内容だった。
「ここのようですね」
酒場の前に到着するまでに伺えた内容はこんなところか。
到着すると中からは下卑た笑い声が響く。中に入ると黒い軍服の男女が町の人たちに絡み、配膳をしている女性に悪戯をして楽しんでいた。
「お?なんだ見ない顔だな。サーカス団か?なんか芸の1つでも見せてみろよ」
旅団は無言で思い思いに好きな席に着く。
「あ?なんだ?聞こえてないのか?まぁいい。初日は許してやろう。軍人様は寛大だからな!」
笑いながら忠告と脅迫じみたセリフを残して撤退していく。どうやらサーカス団とでも思われたようだ。
軍人が出て行ったあと、1人の男性が俺に近づいてくる。
「あの...サーカス団の方なんですか?」
「だとしたらどうかしましたか?」
みんなは食事と酒を各々楽しんでいるようだ。店内を見回しながらライカ・スメラギが笑顔で答える。
「子供たちだけでも連れて逃げてくれませんか!?出来る限りのお礼はさせていただきます!」
「連れて逃げたところで、どこまで連れて行けばいいんですか?その後のことは?」
「......。」
晩餐を食らう旅団は、その町の現状を聞かされることとなる。
大事な存在を連れていかれて帰ってきていない人達がたくさんいて、せめて娘子供だけでも連れて逃げてもらえないかと。ここに来るまでに聞いた話に少し肉付けした感じだな、と思った。
「助けに行こうとはしなかったのか?」
「......。」
「誰1人立ち上がる者のいない町なら助けるつもりもない」
旅団が食事を終えたのを横目で確認する。
店を後にしようとすると町人が1人、旅団に鬱憤を吐きつける。
「立ち上がりたくても...奴らに対抗できる力は持ってない。大切な人たちが人質に取られて行動できない」
9人は立ち止まる。
「じゃあ、それをどうにかできるなら…どうする?」
「......。」
沈黙が好きな連中だな。
質問され戸惑う町人達。
その光景を見て溜息をつく。残念な気持ちのまま踵を返そうとすると、静まり返った空気の中で唯1人声を出す。
「あいつらを駆除する、例え自分1人ででも」
涙を瞳に浮かべながら力強く答えた人物がいた。
その返事には怒りと憎しみと正義が込められていた。
その言葉を聞き、旅団のは笑みをこぼした。
車の側面で野営をする旅団、話し合いが行われる。全員がどう思ったか、どうしたいと思うか。
しかし話し合いはそう長くかからず決断が出た。
「この町の腐ったやつらに裁定を下す」
旅団は各々の”正装”に着替えて歩き出す。
それは黒と白の布地に金色の配管と歯車、面相を隠す仮面を装着し、機械とオイルの匂いが仄かに香る旅団の正装。
「さぁみんな、【宵闇の旅団】のお仕事の時間だ」
人々が眠りについた宿場町を抜けて軍の駐屯地もとい不法占拠のアジトへ。
道すがら1人の町人にプレゼントを残して。
空いた廃工場をアジトにしている軍の駐屯地は村のはずれ、少し離れた草原に建っていた。周囲を木材で囲い、門には見張りが2人立っていた。
暗闇の中の一団に気づいた見張りは声を荒げる。
「ん~?止まれ!!何もんだお前ら!ここは軍人様の駐屯地だぞ!遊んで欲しくて
来たのか!?」
見張りの声に合わせて下卑た笑い声が響き渡る。結構五月蝿いと思うのだが騒がしくなる気配は無い。
自分たちに歯向かうものはいない、例えいたとしてもすぐに制圧できる。とでも考えているのだろうか。
じゃあその権威と暴力の上に胡座をかいているやつらを引きずり下ろすとしよう。
闇の中から閉じられた木製の門に向かって何かが投げられる、それはけたたましい音とともに閃光を放った。
「ぎゃあぁぁぁ!!!」
爆炎によって照らし出された横一列に並ぶ一団の姿を見た見張り番はその異様さに驚愕する。
団長がもう一度指示するともう一発のお手製爆弾を黒いペストマスクが放り投げる。完全に門を破壊し、門番も戦闘不能にしたのを確認すると横一列のまま旅団は歩を進める。
アジトの中に到着するとそこは無法地帯だった。地べたに寝ている軍服の暴れ疲れたり、飲みつぶれたりした連中と弄ばれた町人と思われる存在、とてもいい景色とは程遠い胸糞悪い景色が広がっていた。
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「さっきの連中はなんだったのだろう。サーカス団にしては少し変わった雰囲気だった」
先程まで酒場の仕事をしていた1人の町人は、風変わりな来客たちのことを考えていた。
あの人たちを見ていると何故か胸の奥がザワザワして落ち着かなかった。あんなことを言うつもりはなかったのに。
片付け後の店の奥の一室で1人酒を飲みながら考える。
こんなに酒を飲みたくなるのは大切な人を連れていかれた時以来はじめてだ。
あの時は不安な気持ちをどうにかしたくてお酒を飲みまくった。
コップに再び酒を注ぎ口をつけようとしたその瞬間、外から爆発音が響く。
「!? なんだろう…外が騒がしい」
静かな夜の町に響き渡る音によって住人達が窓から顔を出す。
「いったい何事!?」
「うるせぇなぁ!何時だと思ってやがる!!」
外に出ると奴らのアジトの廃工場が煌々と紅く照らし出されていた。
「あそこは…何が」
ふと足元に置かれているそれが目に留まる。
記憶にない箱がリボンをつけて置かれている。
店内に戻り箱を開けると、奇妙な服と仮面がそこに入っていた。
「これは一体…」
拾い上げると、ハラリと1枚のメモ紙が落ちる。
「present for you ~パーティーにお越しの際は”正装”でお越しください~」
何故か彼らの後ろ姿が目に浮かぶ。店を出る際に見せた、口元が笑っている彼らの姿が。
衣服を乱暴に脱ぎ捨て、変わった機械仕掛けの服に着替える。
そう、町人は決心した。彼らに言ったように、自分の手で奴らを駆除することを。
この服は【自由】を掴み取るための鍵のような気がする。
恐らくあの音は合図で、パーティーの会場に行けば変えることができるのかもしれない。であれば急がなければ。
走り出すとぐんぐんと加速していく。本人は軽く走り出したはずが、景色がどんどん後ろに流れていくのが見える。前方が早くて認識できなくなってきたと思うと、仮面から小さく唸る音が聞こえてくる。
暗闇も流れる景色も、なぜかすべてがゆっくり認識できる。これなら...
行く手を阻むものはいない。命の灯火が尽きぬ限り。
「体が軽い!もっと、もっと速く!!」
風の速さで駆け抜けた町人はすぐにアジトに着いた。
燃え盛る門を通り抜けたどり着いた広場には、未だ見慣れない自身と似て非なる服装の9人が、倒れる軍人たちを嘲笑うかのように立っていた。
「お、来たな」
「門の爆破から考えると中々早いですね」
存在感が一際ある人物と秘書みたいな雰囲気の女性がこちらを見る。
「早かったねー」
「凄いねー」
2人の少女がハイタッチをする。
「さすがヤーク特製ね」
「さすがオレ!」
色違いのペストマスクが笑い合う。
「疲れたりしてない?」
「ま、大丈夫でしょ。あれ着てるんだし」
「それでもちゃんと使えてるのはすごいことだよ」
1人の女性が心配そうに声をかけてくる。
その両脇で少年と青年が意見を言い合っている。
正直どれが誰なのかは全く分からないが、間違いなく酒場に来た彼らだ。
「で?覚悟はあるって事でいいのかな?」
答えようとしたところでバン!とドアが開き軍人が出てくる。旅団はドアの方に注目した。
「おー、おー、こりゃひでぇなぁお前ら誰に喧嘩売ってんのか分かってんだろうなぁ…」
町人は唾を飲んだ。
ロドリス…ここの頭がでてきた。周りはその取り巻きでいつも行動を共にしてる奴らで、どれも倒れている軍人とはレベルが違う。
「中々強そうなのがでてきたな。んで?どうなんだ?」
リーダーっぽい人物がこちらを向いて問う。
「ゴチャゴチャ喋ってんじゃねーぞコラ!!」
ロドリスが喚き散らす。
いつもの町人なら怯えて声も出ないだろう。でも何故だか今は平気だ、彼らのおかげだろうか、それとも。
「…あいつらを駆除する、例え自分1人でも」
その返事を聞いた9人の顔は見えないが、店を出る時同様の笑みを浮かべたのがわかる気がした。
「お待たせして申し訳ない、紹介が遅れました私共【 宵闇の旅団 】と申します。
私団長の【 機刃王 】お見知りおかず結構でございます」
「副団長を務めさせていただいております【 穿鎧女王 】 と申します」
「団長の妻の【 紅弾姫 】 です」
「【 砕壁 】 って言います」
「【 片翼ノ陽 】 だよー 」
「【 片翼ノ影 】 ですー」
「人呼んで【 焔狂 】 !よろしくしないでね」
「わたくしは【 調薬魔 】よ、ふふ 」
「僕は【 奏震師 】、ご清聴お願いします 」
「そして新人の【 歯車ノ徒 】 でございます。新人故名乗りは団長の私が代わりに
させていただきます。さぁ君からも一言言いなさい」
団長...機刃王に促されて前に出る。何を言えばいいのかはわからないが、特に戸惑う気持ちもない。思うがままのことを言おう。大丈夫、例は見せてもらったから。
「新人の【 歯車ノ徒 】 でございます。これからぶっ潰して差し上げますので覚えておかず結構にございます」
旅団が新人の名乗りを聞いて爆笑する。
「こらお前たち礼がまだだぞ」
機刃王にたしなめられ、一列に並んだ旅団は、これから駆除する相手に対し、思い思いに紳士淑女の礼を披露する。
ロドリスの顔が見る見る赤くなる。ブチ切れだ。
「お前ら!あいつら全員ぶっ潰せ!!」
取り巻きが言われるよりも前にこちらに銃を構える。
危ない!と考えるのと同時に奏震師が旅団の前に出た。
「物騒だねぇ、オレの音楽にはいらない音だソレ」
先程まで何も持っていなかったはずの青年の背後から蓄音機の様なものが数本肩越しに出ている。
一斉に銃口が火を噴くのと同時に、青年が前面に出ている鍵盤を勢いよく鍵盤を叩く。
パイプオルガンの綺麗な音色が銃声をかき消したかと思うと銃弾はこちらに届く前に地面に落ちていく。
一斉掃射の手が止まることなく弾幕が放たれるが1つもこちらに届くことは無い。
「不協和音は嫌いなんだよね」
「…!!銃なんぞ使い物にならん!直接ぶっ潰せ!!」
「八人か…パム・ポム、一人任せるぞ」
「良いよー」
「わかったよー」
ドン!っと言う音とともに2人の少女は取り巻きの一人を道連れに視界から消えてしまった。何が起こったのか歯車ノ徒には分からなかった。
「じゃオレたちは向こうに行ってるぜー」
「そうしましょー」
黒と白のペストマスク・焔狂と調薬魔は脇道に走っていく。
「待てやコラ!!」
若いとりまき2人が後を追う。ペストマスク達は鬼ごっこでも楽しむかのように闇に消えていった。
「じゃあ残った人たちはばらけてもらおうか」
!?
明るい口調で奏震師がそう言うと、鍵盤を再びたたく。先ほどと違う音色が響いたかと思うと残った取り巻き達は四方八方に弾き飛ばされる。
「お前らの相手は俺達だ」
取り巻き達の前にはいつの間にか旅団がそれぞれ1対1になるように移動していた。
「は!じゃあ俺様の相手は誰がしてくれるんだ!?ここでおとなしく見てろってか!?」
「何言ってるんだ?お前の相手は後ろにいるだろう」
ロドリスはもう一度広場を見直すとそこにいた人物がいないことに気づく。
慌てて振り返るとそこには歯車ノ徒が静かに佇んでいた。
「は!新人が俺の相手ってか。随分馬鹿にされたもんだな」
「勝てないと?」
「ん~?その声聞いたことがあるな、街の酒場にいたやつじゃねえか、ヒヒッ」
「それがどうした」
「お前の大切な人は良いのか?俺たちに逆らって無事じゃあ済まねえよなぁ」
カチンとくる奴だ。この惨状を見たうえで、見てしまったうえで、まだ無事でいると思っている、と決めつけている。騙せると考えている。
「もういいよ。喋るな」
「あ?」
聞き返してきたと同時に歯車ノ徒の膝がロドリスの顔面にめり込んだ、と思ったが咄嗟に後ろにのけぞり皮一枚で躱していた。
「ッチ」
思わず舌打ちしてしまう。
「あっぶねぇだろうがぁ!!」
ロドリスに足を掴まれて地面に叩きつけられる。
「ガハッ!」
仮面の中に血の匂いが充満する。
「お前が俺に勝てるわけねぇだろぅがボケがぁ!!」
力強く腹を蹴り飛ばされて壁にぶつかる。
「お前も可哀そうになぁ、こんな気色悪い奴らに唆されてこんなことしちまって。お前の大切なやつはそのせいで殺されちまう」
「...もういない」
「はぁ?」
「大切な人がこの世にもういないことはもう知ってるよ」
「何言ってんだ?中でお前の助けを...」
「見てきたんだよもう。ここに来る前に。鎖につながれて...死んでいた」
「......はぁ、自分のせいで殺してしまったって思わせれれば、面白い顔が見れると思ったのによぉ。楽しみが水の泡だ。そうだぜ、もう死んでる。何ならここに連れてきて七日後にはもう死んでたけどな!ヒヒッ!」
食いしばりすぎて口の中が血の味でいっぱいになる。殺してやりたい。こいつだけは自分の手で。
「おい、わかるか?周りから戦闘音が何一つしてないのが。今頃お前が信じたやつらは肉塊だろうよ。馬鹿な奴らだ雑魚兵士よりは強くても、あいつらが戦っていたのは全員隊長格の実力派どもだその辺のカッコつけどもが勝てるわけねぇだろ。この後はあの町にお前がしでかしたことに対する制裁を与えてやらなくちゃなぁ」
ロドリスがにやけた顔で近づいてくる。悔しい。結局多少の力があっても何も変わらないのか。
「おい、誰が肉塊になってるって?」
!?
振り返ると旅団の面々が立っている。
目の前にはそれぞれが対応したであろう取り巻き達が捨てられていた。
「な!?どうやって...!」
「少し遊んでやっただけだが?それよりいいのか?」
「なんだ!なにがだ!?」
「そいつ俺達の中で一番強いぞ」
ハッとした顔になったロドリスが振り返るとそこには誰もいない。
さっきまで瀕死になっていたはずのあいつの姿は綺麗に消えていた。
「気を付けろよ。お前は火をつけちゃいけないやつに火をつけちまったんだ」
「やっちゃったねぇ」
「最悪よね」
「さすがに同情しますね」
「こわーい」
「いたーい」
「あーぁ...」
「見てられないですよ」
「オレでも見てるの嫌だなぁ」
ロドリスは何を言っているのかわからなかった。痛い?見るのが嫌?何のことを言っているこいつらは。
ふと機刃王の腰を見ると先ほどまであったものがそこにはなかった。
どこに行った?そもそもあいつはどこに行ったんだ?
その時ロドリスの目の前にふっと影が落ちてきた。
両手に携えた二振りのナイフにからは血が滴っている。そこで気づく。目の前に現れたのがあいつだと。そしてあの血がロドリスのものだと。しかしいつ?どうやって?
「わからないまま逝くのはさすがに可愛そうだから教えてあげるよ兄ちゃん。俺達の”正装”にはそれぞれ特殊な機能がついているんだ。武器もその正装に合わせたものなんだが、その中でも新人が着ているのは俺が作った中でも最強な力があって、その力は”神速”。目にもとまらぬ速さで移動できる。しかも武器の相性は”全部”。団長のナイフと組み合わさればあんたみたいに気づかないってこと。お前さん、いい実験台になったよ」
笑いながら答える焔狂。
実験台?気づかない?何に?そう思いながら見える視界はだんだん崩れていき、やがて意識もなくなり闇に落ちた。
「うわぁ…」
後にはクズ肉が残るだけだった。誰もそれをロドリスだったと思うものはいないだろう。
「気は済んだか?」
「...はい」
「俺たちは行くがお前はどうする?」
「行きます!でも…少しお時間もらえますか?」
工場内を気にしているとそれを察したのか団長を残しみんなが去っていった。
「車で待ってるぞ」
「ありがとうございます」
工場内に戻り、大切な人を縛り付けている鎖を、まだ借りていたナイフで断ち切る。
「来るのが遅くなってごめんね。もう大丈夫だからね...ゆっくり休んで」
連れていかれた時の情景を思い出さぬようにしていたが、ずっとは続かないらしい。とめどなく流れ出る涙は頬を伝って大切な人へと流れて行った。
工場からスコップを持ち出し、少し外れにある見晴らしの良い丘に大切な人を埋葬し終える。
自分はもうここには戻ることは無いだろう。出来れば一緒にいたいけど、多分君はこ
こにはもう居ないと思うから。
「行くね。どうか見守っていて 」
町人の足は迷いなく歩を進める。
その先には"正装"のまま待ってくれている9人がいた。
自分は10人目としてこの旅団に加わる。
自分の受けた悲しみを、人に与えている奴らを駆逐するために。
そして彼らに救われた身として、
宵闇の旅団の行いの果てに、
花束を手向けることが出来るように。
お読みいただきありがとうございました。
変わった趣向でお楽しみいただけたら、という思いで書かせていただきました私の実質2作目になります。
お楽しみいただけましたでしょうか?
これからも頑張って書いていきたいと考えていますので、応援よろしくお願いいたします。




