突然の出来事(後編)
とりあえず、ややこそうな事を深掘りせずに、
欲しい異能を考えてみるか……
これから、どんな場所に行くのかは分からないけど……
取り敢えず、俺TUEEE系の主人公や、俺SUGEEE系の主人公達のような能力よりも、
嫁と僕自身が飢えず、身の安全も担保する事が出来るような異能が欲しいな。
となると具体的には……
『貴方の望む異能を検知しました。
それを、貴方の異能を得られる容量から算出し、貴方に進呈する事が出来る異能に纏めてみました。
今から、その内容をインストールします。
私が纏めた内容で問題が有るか否かを算定して下さい。』
そんな声が頭の中に響いてきた。
【ゴトリ】
また、頭の中に、何かを入れられた気がした。
◇◇◇
ー異能【原状回復】ー
自動設定(不壊タイム) ⇒
寿命以外で破壊された生き物の魂や肉体。物体の状態を、 その直前~半日前の中で、一番良い状態に自動で戻す事が出来る。
※生き物に付与した場合、 アンチサイ攻撃や、精神系の攻撃を自動的に無効化される。
※脳のリミッターが解除される。
※自動設定の効果は一回。
一度、寿命以外で破壊された場合、再設定が必要。
※自動設定の対象に制限数がない。
※重ね掛けが出来る。(上限は5重)
※効果の持続時間は設定をしない限り永久に続く
任意設定 ⇒
原状を任意の状態に変えられる。
※生き物の寿命や記憶。魂に刻まれた情報に関しては干渉する事が出来ない 。
※生死に関わらない内容で、生き物の状態を変えたい場合、相手の許可がいる。
※入れ物に入っている物体や物質に関しては無限増殖が可能
※過去の状態を鑑定する事が出来る。
また、望ましい状態を思い浮かべれば、それに近い状態が瞬時にピックアップされる。
持続設定(無敵タイム) ⇒
生き物や物体の状態を、一回につき、5分間、固定する事ができる。
※重ね掛けは出来ない。
※同一の生き物に対しては1日に24回しか掛けられない。
【原状回復】は、
リアルタイムで目視した物にかけられる。
※リアルタイムの映像であれば通信機器等を介して見ている映像も目視としてカウントされる。
◇◇◇
想像していた以上に、僕が欲しいと思っていた異能を貰えるらしい。
てか、多分……声の主が、ムシュ イム アン キと呼ぶ、僕や嫁が住んで居た世界に戻れたら、きっと、この異能は使えなくなるのだろうな……
嫁を連れて、元の世界(ムシュ イム アン キ)に帰るつもりの僕でさえ、得られるであろう異能を失うのが嫌だと思うんだ。
元の世界(ムシュ イム アン キ)に未練が無い人達は、きっと……元の世界(ムシュ イム アン キ)に戻りたくない。って思うだろうな。
だから、声の主は、
『出来る・出来ないは別として、 アン ナブ キ シェア ラを開いた世界にする為に、手伝える事を教えて貰わないといけなさそうだな。』
と僕が考えた時に、
『現時点で、貴方に頼めるような事は、何一つ、ございません。』 と言ったのだろうか……
それとも、それは、僕の思い上がりで、
他に理由があるのだろうか……
『アサグや妖人・不老人に進化された方々や、
瑞獣・禍獣・幻獣・妖魔に進化した一部のモンスターから進化した特別な獣に限りましては、ムシュ イム アン キ に戻られましても、不老有死の能力も、異能やジョブ補正を受けられる能力が継続されますので、変な事を考えないで下さいませ。
それよりも、私が纏めさせて頂きましました、異能【原状回復】を進呈させて頂いて宜しいでしょうか?
考えて頂ける時間が5分を切りましたので、じっくりと考えて下さい!とは言えませんが……
異能の進呈は、生涯で、一度きりのイベントとなりますので慎重に考えて下さいね。』
そんな声が頭の中に響いてきた。
「異能【原状回復】を下さい。
宜しくお願いします。」
僕は声の主に語りかけてみた。
『承りました。』
【ゴトリ】
また、頭の中に、何かを入れられた気がした。
◇◇◇
『異能。【原状回復】のインストールに成功しました。
それと、貴方の奥様のサモナブ様が、貴方が得た異能を知りたがっていらっしゃておられるようです。
因みに貴方の選択肢は3つ有ります。
1つ目は、貴方の得た異能の能力の概要を、我々がサモナブ様の脳にインストールさせて頂く。
2つ目は、貴方が、直接、異能の能力の概要をサモナブ様に伝えて頂く。
3つ目は、貴方の異能をサモナブ様に伝えない。
以上です。』
「脳にインストールする。って言うのは、先刻から……」
『はい。
貴方に異能【原状回復】や、特異点や超越点のアサグの異能の能力。妖人やジョブ補正の概要を伝えたやり方になります。』
僕が、質問を終える前に、声の主が、僕の疑問に答えてくれた。
◇◇◇
「僕的には、僕の得た異能の能力の概要を、嫁の脳にインストールして頂いても構いません。
ただ、嫁が……貴女からではなく、僕から、直接、異能の能力の概要を聞きたいのであれば……」
『サモナブ様に、貴方が得た異能。
【原状回復】の概要の共有を行いました。』
僕が、返答を終える前に、声の主が報告をくれる。
『そろそろ、アン ナブ キ シェア ラへの転送作業が終わります。
アン ナブ キ シェア ラに転送されるのは、 貴方の肉体と、召還時に身につけられていた物のみになります。』
「そうですか。
色々と有り難うございました。」
『どういたしまして。』
そんな声が頭の中に響いてきた。
てか……召還されたタイミングが買い物中で良かった。
何故なら、僕の異能を使って、エコバッグの原状を変えまくったら、取り敢えず、嫁も僕も飢え死にする事は無い筈だ。
それに、エコバッグには食材だけでなく、
冷感ジェルマット・カイロ・殺虫剤・携帯用の電池式の虫除け・マイクロファイバーのブランケット・乾電池(単1・単3・単4)・懐中電灯・ヘッドライト・エマージェンシーシート・紙コップ・紙皿・割りばし・プラスチック製のスプーン・プラスチック製のフォーク・十徳ナイフ・万能包丁・ハサミ・ボールペン・マジック・メモ帳・ノート・付箋・モバイル バッテリー なんかを購入した時にも、エコバッグに入れ事があった筈だ。
声の主達が、アン ナブ キ シェア ラと呼んでいる世界が、どんな世界なのかは分からないけど……
この中に役に立ってくれる物が有ると信じたいな。
それと、今日が、とても寒い日で助かった。
暑ければ、脱げば良いだけの話だけど、薄着だと寒い場合、困るからね。
まぁ……僕達の世界(ムシュ イム アン キ)の中で、日本の冬よりも、寒い場所は沢山ある。
それに、本格的なキャンプなんてした事がないから、キャンプ道具なんて購入した事も無い。
だから、エコバッグに、そういった道具なんて入れた事がないので、取り出す事なんて出来ない。
そう考えると不安しかないし、得た異能が完璧なものだったとは言えないかもしれない。
だけど、やれる事はやった。と信じて、
後は、出たとこ勝負で何とかする以外に方法はないのだろうな。
って……特別な獣? モンスター?ってなんだ?
【ゴトリ】
また、頭の中に、何かを入れられた気がした。
【特別な獣】
霊獣⇒神獣⇒瑞獣
※人間に友好的な種
※種族としての特別な異能をもっている、不老有死の生き物)
※動植物全体の0.000015%
妖獣⇒魔獣⇒禍獣
※人間に友好的ではない種
※種族としての特別な異能をもっている、不老有死の生き物
※動植物全体の0.000015%
幻獣
※基本、人間に関わらない種
※種族としての特別な異能をもっている、不老有死の生き物
動植物全体の0.000015%
妖魔
※不老有死のモンスター。
※睡眠が不要な不老有死の生き物
動植物全体の0.000015%
モンスター
※魔法が使える動植物の全体の30%
※知力や武力。危険度等に応じて、Sクラス~Eクラスに振り分けられている。
動物・植物
魔法が使えない生き物。
索敵魔法に引っ掛かりにくい性質がある。
はぁ……なんとなく、予想はしていたけど……
当たって欲しくなかったな。
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