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追放商人の探し物  作者: モパ
混沌の樹海
19/58

知りたい事と待てる事(前編)

『こちらバスコ。


主に木こり達が使ってるギルドが建てた小屋に着いたわ。


先客は無し。


こっちに来て貰って問題無いわ。』


『了解。

ノカ。最後尾の警戒を引き続き宜しく。

皆、動くわよ。』


『了解。』×6 「了解。」



時刻は7時。

チナさんの指示にドライバー達と、テイヒィ団のノカちゃんが返答を返す。



イナノちゃんとズカワ君は、バスコさんとダガマさんと一緒に小屋の調査に向かってくれているので、

最後尾は、テイヒィ団のシラオ君が運転し、助手席にノカちゃんが座るピックアップトラックになっている。



『小屋は荷台に乗っている、特別保護院(ニンスキ村の特別保護院)の人達が使い、

アタシ達とテイヒィ団。コブトタ商会は小屋の周辺で野営とする。


食事係は小屋に着き次第、食事の準備を始めて。


それ以外の者は野営の準備を始めて。



尚、次の出発予定は15時。


食事係は、14時30分までに昨晩と同じメニューの食事を配膳する事が出来るように段取りを組んでおいてね。



後、魔猫のシャーコとミャウオに見張りをさせる。


それ以外の者は、想定外の状況にならない限り、ご飯を食べたら、時間まで、ゆっくり休んでね。』


『了解。』×11 「了解。」


各々の責任者達がチナさんの指示に短い返答を返す。



◇◇◇



「ゼロヒトさん。


そこの【テント】って、文字が書かれてはる赤いスイッチを押したって。


そしたら、ウチ達のトラックが乗せてはるコンテナの天井の上にルーフテントみたいなんが、自動で展開される筈や。」


トラックの中にあった仕様書を見ながら、ヨロズコちゃんがドヤ顔で話す。


「おう。

てか……なんで、この世界の文字が読めたり、

この世界の言葉が分かったりするんだろうな?」


ゼロヒト君が、素朴な疑問を話す。

確かに、言われてみたら、その通りだ。



「主達は、この世界に召喚された時に、アサグに進化した事で、ルル・アメルのことわりから外れたとはいえ……


元となる遺伝子は、ルル・アメルじゃからのう……


そして、ルル・アメルの遺伝子には、

ルル・アメルにとって、マナの濃度が正常値の範囲に収まってる環境下であれば、共通言語と共通文字は生まれながらに分かるようにプログラムされておるのじゃ。


当然、主達にも、そのプログラムが……って……済まぬ。取り敢えず、今は忘れてくれ。


主達には、必要な時が来たら、必ず真実の歴史について話させて貰う。」


ドヤ顔で話していた、アマトティちゃんが、急に顔を曇らせながら頭を下げてきた。



◇◇◇



「話したくないなら話さなくて良いけれど……


取り敢えず、質問だけはさせて貰うね。



もしかしてだけど……この世界は、僕達の世界のパラレル ワールド。って事?



そんでもって、この世界と僕達の世界以外にも、パラレル ワールドが何個かあって、

ルル・アメルのことわりの中に居る人達は、

マナの有る世界から、マナの無い世界に転移した場合、魔法や魔術。呪術や魔道具。異能等は使えなくなるが、

共通言語と共通文字の知識は残る。って事?



それと……

マナの有る世界から、マナの無い世界に転移しても、魔法や魔術。呪術や魔道具。異能等は使えるの、アサグと特別な獣だけなの?



後、神仏の代理人はアサグじゃないの?」


僕はダメ元で知りたい情報を聞いてみた。



◇◇◇



「主が言うように、この世界は、主達の住んでおった世界とはパラレルワールドの関係にある。


そして、この星に関して言えば、現在、パラレルワールドは4つ存在する。


1つ目は、この世界(アン ナブ キ シェア ラ ム)。


2つ目は、主達が居た世界(シュ イム アン キ)。


3つ目は、第3の世界とも呼ばれておるグウ ウドゥ アン キ。

主達の世界の者の中には、8分違いのパラレルワールド。等と呼んでおる者も居る。


最後がクルヌギア。

冥界。追放世界などとも呼ばれておる、最初の人間を産んだ者達が来なかった世界じゃ。



そして、神仏の代理人とは、

管理者や観察者の眷属となり、管理者や観察者の補佐する者。


でっ。管理者とは、

高次元の存在から祝福を受け、高次元の存在の意向に沿って知的生命体の住む星を管理するアサグの総称。


そして、観察者とは、

高次元の存在や管理者達の調整役、宇宙を管理するアサグの総称。


こんな感じじゃ。



因みに、妾とプスアーは欠片にされる前は管理者じゃった。


そして、妾の欠片の所持者となったサモナブは、妾の欠片の所持者である限り、神仏の代理人と管理者の中間のような存在となるのじゃ。」


「成るほど。


でっ。僕の異能には神仏の代理人以上の権限が……的な内容が全く無いんだけど……


僕の異能の効力についても、管理者や観察者。って人達から、何らかの阻害を受ける事はあるの?」


「管理者や観察者といえども、クルサルの異能に直接、関与する事は出来ぬ。


ただ、異なる効力を求める異能や魔法。魔術や呪術が反発しあった場合……

原則は、込められたマナの量が多い方の効力が優先される。


また、シングルの異能は、ダブルの異能の2倍の影響力があり、

シングルの異能は、ジョブ補正カウントの魔法や魔術や呪術の影響力の20倍。

ダブルの異能は、ジョブ補正カウントの魔法や魔術や呪術の影響力の10倍。

というルールが存在する。


でっ。これらのルールに基づき、

クルサルの異能が及ぼす効力と反発するマナを利用した何らかの術式が、

クルサルが異能に込めたマナの量を上回る量であった場合……

クルサルの異能の効果がキャンセルされる可能性は0ではないな。」


「てっ。事は……


自動設定や任意設定を行う際は、

先に、僕自身に持続設定を掛けた上で行えば……

理論上、僕の異能の効果が、他のマナを利用した術式によってキャンセルされる事は無い。っていう認識で良いのかな?」


「まぁ……そうなるのう。

それにしても、良く、高次元の存在がルールブレーカーな異能を与えたもじゃ。」


アマトティちゃんが、そう言いながら、苦笑いしている。



「へ~。そうなんだ。


それはそうと、ヨロズコちゃんが異能(【不眠のジョブ マスター】)を使って繋いだジョブ補正から得た知識を利用して魔法や魔術。呪術を使用した場合……


シングルの異能としカウントされるの?

それとも……ジョブ補正としてカウントされるの?」


「シングルの異能カウントじゃ。」


アマトティちゃんが、僕の質問に笑顔で答えてくれた。



◇◇◇



「それは良かった。


じゃあ……取り敢えず、もう1つだけ聞くだけ聞くね。


例えば、科学技術等、マナ以外の動力で作られた道具とか……

太陽フレアの影響で発生した電磁パルス等といった自然現象等が原因で、

異能やジョブ補正。魔法や魔術。呪術等が、異なる効力を求めて反発し合った場合以外にも無効化される場合はあるの?」


「ククク。


クルサル。主は……


真実が隠し味になる程の嘘でコーティングされ、似非科学の烙印を押された情報と、

先刻の妾の失言から、


妾が、何れ、主達に話さねばならぬ事について気がついてしまったのかのう……」


「僕の推測が正しいか否かについては、

都市伝説や似非科学。オカルト好きとしては気にはなるけど……


その辺についての答え合わせは、アマトティちゃんが必要な時が来た。と判断するまで待つつもりだよ。



てか……正直、その時が来なくても良いとも思ってさえいる。


だって……謎は謎のままの方が楽しいし、

アマトティちゃんの言う必要な時。ってのは……

今よりも更に、面倒臭い状況に巻き込まれる。って気もするしね。



だけど……サモナブちゃんが、アマトティちゃんの欠片の所有者であり続ける以上、今よりも面倒臭い状況になっても逃げ出す事も出来ない。


だから、そういった状況でも生き残れるだけの知識は欲しい。


そう思って、思い付く限りの質問をしたんだよ。」


「成る程のう……


主達の世界の電子機器を破壊する程の電磁パルスは、

魔法や魔術。呪術等の効果を無効化したり、ジョブ補正の接続を切ってしまう事もある。


ただ、異能に関しては、そういった影響は受けない。



勿論、ヨロズコが異能(【不眠のジョブ マスター】)を使って繋いだジョブ補正が切れる事もないし、

異能(【不眠のジョブ マスター】)を使って繋いだジョブ補正から得た知識を利用して魔法や魔術。呪術まで無効化する事もない。」


「成る程ね。

てっ。事は……僕達の世界にあるに電磁パルス爆弾なんかがあれば、アサグや特別な獣か否かを炙り出す事が出来る。って事だよね?」


「まぁ……理論的には、そうなるのう……」


アマトティちゃんが苦い顔をしながら頷く。



「この世界の材料で電磁パルス爆弾なんかを作れるとは思えねぇが、

魔法や魔術。呪術や魔道具なんかで、電磁パルスを発生させられたら面倒臭い事になりかねないな。」


僕とアマトティちゃんの会話にゼロヒト君が加わってくる。


「安心しろ。

妾が知る限り、今も昔も、電磁パルスを発生させられたのは科学技術のみじゃ。」


「じゃあ……

僕達の世界の科学技術を再現する。もしくは……取り寄せる事が出来る異能を持ってるアサグが居るか知ってる?」


「全ての変異点のアサグが、どのような異能を持っておるかについては、妾にも分かりかねぬ。


ただ……そういう異能を持つ者が居らぬ。とは……言い切れないのう……」


アマトティちゃんが苦い顔をしながら話す。

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