リサイクルと世を忍ぶ仮の姿(前編)
「この森を徒歩で抜けるしかなさそうだな。」
ゼロヒト君が、ボソッと呟く。
「この世界の乗り物にナンバープレートや、シリアルナンバー的な物が付与されていなけらば、モンスターとかに破壊された物を、僕の異能で直して使えないかな?」
「その辺を調べてみるよ。」
ゼロヒト君がそう言うと、ノートパソコンを開いた。
「最悪、ここを出やんかもしれへんみたいやし、
取りあえず、半球睡眠が出来はらへん、クルサルさんは寝とき。」
「了解。」
僕はヨロズコちゃんの指示に素直に頷く。
ニンムシュは、この事を織り込み済みで、僕達を、この森に飛ばしたのだろうか……
だとしたら、思ってた以上に嫌われていたんだな。
彼女は、この世界で有数の権力者らしいし、
僕達が、ここで死んだ。と彼女に思って貰えるよう、目立たないように慎重に行動をし続けないと面倒臭い事になりそうだもんな。
■■■
「おはよう。どんな感じ?」
「とくに大きな変化は無いな。
あえて言うならば、
この森の多くの村で、日が暮れるまで、トラックに荷物を積み込んでいたぐらいだな。
そうそう。
この世界の乗り物にはシリアルナンバーやナンバープレートは付与されていない。
ただ、思い思いにカスタムをしている者が多いらしいから、俺達の物として使用するのは、ドノーマルの物にしとかないと揉める可能性がありそうだな。
因みに、俺達の居る場所から歩いて5分ぐらいの場所に、ドノーマルのトラックを見つけた。
吹雪も止んだ事だし、一度、見に行ってみるかい?」
時刻は16時。
ゼロヒト君が笑顔で報告してくれる。
「そうだね。
幽霊物件的な物になってなければ、直して、この結界の中に持って来ときたいよね。」
「だな。
ヨロズコ。聞こえてたよな?行くぞ。」
「あいよ。」
「全員で行こうよ。」
ヨロズコちゃんの返事の後に、嫁が提案をする。
「了解。
使える事を祈るばかりだな。」
ゼロヒト君が笑顔で頷く。
■■■
「取りあえず、幽霊物件的な物ではないな。」
「荷台の中は……見ない方が良いと思う。
取りあえず、このトラックの状態を納車された時に戻す。
『任意設定。』
後、乗車スペースと荷室が2つに分かれているんだけど……荷室の原状を最初に使用された時に戻すね。
『任意設定。』
取りあえず、武器とかが入った状態になってる。
足がつかなさそうもので、利用する事が出来そうな物は使わせて貰おう。」
「了解。」×3
嫁・ゼロヒト君・ヨロズコちゃんが、僕の提案に頷いてくれる。
「ゼロヒトさん。
クアッドとピックアップトラックも直して使うても問題あらへん?」
「あぁ。大丈夫だぞ。」
「クルサルさん。
念の為、クアッドとピックアップトラックもゲットしときたい。
直してくれはらへんやろか。」
「了解。
『任意設定』×2
どちらも新品の時に戻しておいたよ。」
「あんがとさん。
ほな。飲んだ後のペットボトルに封印しとくわ。」
ヨロズコちゃんが、そう言うと呪文を唱え始めた。
■■■
「こんなもんで良えやろ。」
時刻は19時。
ヨロズコちゃんが満足気な顔で皆を見る。
僕達は壊れたトラックのような乗り物でゲットした物を物色し、
ヨロズコちゃんが、各々に合いそうな物をチョイスしてくれた物を持つ事にした。
また、【人外地の標準装備】の中身については、
自分達の私物の方が良い物だと判断した物に関しては使用しないことにした。
ーーーーーー
【サモナブの装備】
杖
魔力弾の拳銃
魔力弾の狙撃銃
魔力刃の袋ナガサ
人外地の標準装備の一部
【クルサルの装備】
杖
魔力弾の拳銃
魔力弾のライフル (アンダーバレルに魔力弾のショットガンが取り付けられている)
魔力刃の袋ナガサ
人外地の標準装備の一部
【ヨロズコの装備】
杖
魔力刃の袋ナガサ×2
魔力弾の拳銃
魔力弾のライフル (アンダーバレルに魔力刀の銃剣が取り付けられている)
人外地の標準装備の一部
【ゼロヒトの装備】
杖
魔力弾の拳銃
魔力弾のライフル (アンダーバレルに魔術弾のグレネードランチャーが取り付けられている)
魔力刃の袋ナガサ
人外地の標準装備の一部
【アマトティの装備 】
マジックボックス化された小箱(私物入れ)
杖
魔力弾の拳銃
ーーーーー
【人外地の標準装備】
杖・武器・水筒・カンテラ・マジック ボックスされた背嚢・マジック ボックスされた腰袋・衣服
※武器はセットの中身からは除外されているが、それ以外の装備一式は、背嚢や腰袋に必要な物資が入っている状態で金貨6枚で売られている。
※武器の例 剣・刀・槍・矛・戦斧・ナイフ・魔力弾のライフル・魔力弾の狙撃銃・魔力弾のショットガン・魔術弾のグレネード ランチャー・魔力弾の拳銃・弓矢・鎖鎌・盾・鎧・戦鎚・金砕棒等
※マジック ボックスされた背嚢の中身
寝袋・ツェルト・缶詰などの保存食・調理器具・救急セット・折り畳み式シャベル・予備の衣類や履き物等・予備のタオル・ロープ・毛布等
※衣類・履き物一式 ・靴(極寒地用のブーツ・ブーツ・サンダル) ・手袋(極寒地用の外手袋・軍手) ・靴下(薄手の靴下・厚手の靴下) ・服(下着・シャツ・ズボン・タイツ・腰割れ式ツナギ等・結界魔法が付与されたマント・結界魔法が付与されたローブ・ネックウォーマー・ゴーグル・帽子(ハット・ニット帽・バラクラバ) 等
※マジック ボックスされた腰袋の中身
地図・財布・タオル・携行食・手斧・腰鉈・剣鉈・ファイアスターター 等
ーーーー
トラックのような乗り物
※仮設トイレ付き
※サイドシート付きのタープテント(コンテナの左右)付き。
※前方の荷台
大型の焚き火台や七輪やトライポッド・折り畳み式の椅子(8脚)・テーブル(1台)・調理器具・皿・フォーク・スプーン等が積み込まれている。
※サイズ 8000mm×2,100mm×1,800mm
※荷室に設置されているコンテナを含めると高さは3,000mmになる。
※1列目3人・2列目4人⇒計7名乗り
ピックアップトラックのような乗り物
※サイズ 6,000mm×2,000mm×1,800mm
※荷室に幌を設置した場合の高さは2,500mmになる。
※3人乗り
クアッドのような乗り物
※サイズ 3,600mm×1,400mm×1,400mm
※2人乗り
ーーーーーー
「トラックやピックアップトラックの運転が、わたし達の世界のオートマ車と同じような操作方法で助かったわ。」
「トラックやピックアップトラックについては、ウチ達の世界の車の免許は持ってへんからよう分からへんけど……
クアッドの操作方法は、原チャと似たような感じやったやろ?
ジョブ補正を受けられはらへん、姉さん達も運転が出来はるみたいで肩の荷が降りた気分やで。」
嫁の言葉を聞いたヨロズコちゃんが、ホッとした顔をしている。
「取り敢えず、必要な物も、粗方、揃った事だし、
この世界の住人として偽装する為の設定を決めてみないかい?」
ゼロヒト君が、そう言いながら、皆を見回す。
評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。
頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。
宜しくお願いします。




