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君が代

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ジャンル的には、

ファンタジー+恋愛+R15です。

苦手な方はご注意下さい。

神域に近付けば近付く程に、脳震盪の様な刺激が頭に加わる。波のようにさざめく眠気が脳内を侵食し、痺れさせる。そうして神域に足を踏み入れると。貴方様は何も言わず近付いて、口腔に親指をお入れになった。熱い様な、心地良い様なものが指を通じて流れ込んで来てクラクラする。そうされると酒にでも酔った様に、眠くて堪らない。捕まっていないとそのまま崩れそうで、思わず貴方様にしがみついた。

「あぅ……ぁう」

「眠いか?」

何度も首を縦に振る。

「そうしてしがみついていろ。このまま眠って仕舞っても構わんぞ」

そう仰られるがままに、私は闇に落ちて行った。


「この者の核は人よりも神に近くてな。少しでも穢れを溜め込むと、周りの運気が低迷するのだ」

気絶した彼女を膝上に乗せて、今の状況を説明しに掛かる。膝上に頭を乗せた彼女は大層幸せそうに、髪をこすり付けている。それを強請って居るように思われたのだろう。人差し指を彼女の口元に近づけて、そのまま口腔に捩じ込んだ。端から唾液が小さな滝を作り、衣類を穢すが、大して気にも止めやしない。そうしてずっと指をしゃぶらせ続ける。

睦の行いを傍から眺めているのが気恥ずかしく、気を紛らわす為に口を開く。

「赤ん坊みたいですね」

「無垢であるが故に赤子も同義ぞ」

そうして一時間を過ぎた頃合いで、突如口腔にお入れになっていた指先を引き抜いた。□□様の指先も彼女の唾液に濡れて、テラテラと光っていらっしゃる。

そうして彼女にも変化が。口周りを自分の唾液で穢しながらも、むっくりと起き上がり、寝ぼけ眼のままに辺りを見回した。何時も感情の起伏が激しいとは感じて居るが、今はその域を超えて大人しく、物静かだった。

「三日三晩は使い物にならぬ。直に流し入れた故に、暫くはこのままだ」

目の前にぽやぽや状態の彼女が夢見る様に空を彷徨っている。話し掛けると返答はあるが、とても思考が正常とは思えない。

「□□様……□□様……」

彼女は蕩けた口調のままに、□□様に抱き着いた。

「幸せな……夢を見ました。貴方様のお膝の上に頭を乗せて、そのまま眠ってしまう夢を……。そうして再度目が醒めても、私の体を抱き締めて、ずっと優しく体に触れて下さる夢を。砂糖菓子の如く、甘い夢で御座いました。あぁ……夢だと分かって居れば……起きなかったのに……。あの夢を百年、二百年……千年……いいえ……悠久にさせて戴きましたのに……。あぁ、君が代……」

「……」

そうして振り向かれた半眼は、神に近い光を宿していた。いくら神気酔いを起こしているとは言え、人間性を消失していると言っても過言ではない。

「話したであろう? 核が神に近いと」

結構前から浮かんでいたんですよ。

指入れて、直に神気流し入れるの。

なんならこの間の親指入れたキスも、此処が発端です。

多分、常人に行ったら、激しい拒絶反応が出ていたかと。


使いたかった百人一首は、かの有名な小野小町氏のもの。

『もし夢だと分かって居れば、目を覚まさなかったのに』

です。

でも今のこの子の核は神様に近いので、百年でも二百年でも、千年でも生きて、それを是が非でも悠久にしようという考えに至りました。


それ故の『君が代』です。

是が非でも長生きしてやる!!

という思いから。


本日の感想である

『百年がなんだ!! 四百年がなんだ!! まだまだ始まったばかりだし、これから千年、二千年と続かせてやる!!』

という思いは也を潜めました。

主旨が変わってきてしまうので。

まぁ、おいおい別口にあればふらりと。


念願の彼岸花と揚羽蝶の合わせ技が見れたので、頑張れば幻想奇譚書きたいです。


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