表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/181

ナナミ編 閑話 耳なしの耳

若干? の下ネタです。苦手な方ごめんなさい。

 私がこの街に迷い込んだ時、教会まで連れてきてくれたカミューは、この養護施設の出身で、街の自警団のような仕事をしている。いつも休みになるとたくさんのお土産を抱えてやってくるカミューは、子どもたちに大人気だ。


 私にも飴細工を買ってきてくれる。相変わらずの子供扱いだ。


 私が街で「耳なしナナミ」と呼ばれるようになった頃カミューに、


「ナナミは、耳なしなのか?」と聞かれた。


 この街の人の言うところの『耳なし』という存在かと問われれば、そうだと答えるが、私に耳がないかというと、そんな事はない。


 私が髪をかき上げ、「耳、あるよ。ほら」


 と見せると、カミューは爆発しそうな感じで赤くなったり青くなったりしながら、持っていた手拭てぬぐいを慌てて私の頭に被せた。


 そして、「女の子がそんな風に、み、耳を、見せたりしちゃいけない」


 としどろもどろで言った。


 え? みんな耳出して歩いてるじゃん。どーゆー事? なんだか私の耳が、とてつもなく卑猥ひわいな物扱いされている気がする。なぜ?!


 カミューが帰ってからルルに聞いてみた。


「一般的に言うと、耳は性感帯なの」


 へー、そうなんだ、と思った。まあ、人間でもそんな感じだ。


「でも普通に、歩いてる。みんな、出してる」


 私がふくれてそう言うと、ルルは少し考えてから、ちょっと見せてみて、と言った。


 私が髪を耳にかけて見せると、少し顔を赤くして目を背ける。えっ、それほどなの?


「なんでだろう、確かにそれは、恥ずかしい。ナナミ、それは隠しておいた方が良いわね」と言われた。


 それとか言わないで!


「毛が生えてないからかな? それとも形かしら」


 ルルがなんだかブツブツと考察こうさつモードで呟いている。しかも内容が生々しい事この上ない。


 私は髪の毛の上から両耳を抑えて、真っ赤になった。今までずっと、パンツを履かないで平気で歩いていたような気持ちになる。しかもカミューに「ほら」とか言いながら見せちゃったとか、もう、ホントごめんなさい!!


 いやー!助けてー!!



 その夜、私は耳当て付きのヘアバンドを作った。これなら風が吹いても大丈夫だ。


 もっと早く教えてよ!


この話を書いている時、ヒロトさんサイドで、クーがヒロトの耳を母ビークニャの乳首に見立ててしゃぶるシーンを思い出しました。


なんたる変態プレイ!(この世界的に)


これにて一旦、ナナミさんサイドのお話は終了です。本編へと戻りますので、またのんびりとヒロトさんの旅を見守って下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ