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勇者から魔王に転職したので世界征服始めました  作者: たまサラ
大1章 勇者から魔王に転職? 仲間に襲われる魔王様!?
9/94

1-8.魔王が少女を救ってみた(4)

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。

応援、よろしくお願いします。

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2018/4/21 アイリSSを5本目に差し込みました。

俺達は村を離れると、北東の小高い丘に向かって進んでいた。

「もぉー!何なのあれ!」

アイリは大じぃじ様の態度に激しく怒り続けている。

「アイリ、落ち着け。」

「でもっ!」

「魔王が来たら誰だって警戒するさ。寧ろ、大じぃじ様がしっかりした人で良かったと思っているよ。」

俺は本心からそう思っている。

「大じぃじ様の対応に安心できたから、あの女の子を任せられたんだ。」

「ご、、、御主人様はやさしすぎるんです。」

アイリは頬をぷくっと膨らませた。

「あたしが怒るわけにはいかなくなっちゃいます。」

アイリはきっと、俺の為に怒っているんだろうな。

彼女はいつだって自分の事よりも俺の事を優先しようとするから。

「ありがとな。怒ってくれて。」

「むぅ、、、」

怒りは収まっていないものの、俺の言葉に納得はしてくれたようだった。


しかし、理解していたつもりだったが、実際にあんな風に拒絶されると正直に言うときつい。

”魔王”というクラスがバレただけで、それまでの経緯も、態度も、言葉も関係なく拒絶反応を起こさせる。

それは、たぶんこの先も同じ事なのだろうと思うと先が思いやられる。

ただ、ここで諦めるくらいなら帝都でグラナドに大人しく捕まっていただろう。


「御主人様?」

アイリが心配そうにこちらを覗き込んできた。

「あぁ、すまない不安にさせたか?」

「あの村に住もうとしてたのかなと思っていたので、その、、、御主人様が辛い思いをしてないかなって。」

なるほど、俺の目的をまだ話していなかったから、隠れ住む場所を探していると思われたのだろう。


「元々、あの村に行ったのは、盗賊団に襲われないか心配しただけだよ。ウェンディが戻って盗賊団に襲われたんじゃ寝ざめが悪いからね。」

「そう、、、なんです?」

俺は頷いて答える。

「でも、大じぃじ様がいたら大丈夫だろう。単に繋がりだけじゃない。警戒心も強いし、村人の中にも基礎レベルが高そうな人が多かった。あの村を襲うのはリスクが高すぎる気がする。」


冒険者は基本ステータスに関係する「基礎レベル」と、職業技術に関わる「クラスレベル」がある。

クラスレベルは大じぃじ様のように情報盗取(スティルインフォ)のようなもので見るしかないが、基礎レベルは見た目や背負っているオーラのようなもので何となくはわかる。

「あの村は本当に狙われないって事です?」

「そうじゃなきゃ、あの女の子を任せたりしないし、簡単には引き下がらないよ。」

嘘じゃない、本当にそう思ったから少女を置いてきた。


「そういえば、今はどこに向かっているんですか?」

「この森のさらに東にエルフ族の国があるんだ。そこに向かっている。」

「エルフですか?」

「エルフはクラスや種族に関係無く、その人となりで判断する種族だと聞いている。」

それが魔王というクラスにまで通用するかは疑問だが。


「そこで今後の事をしっかり話しておきたい。」

そう言いながらも、心の中に引っかかる何かがどうしても消えない。


「アイリ、ちょっとディアブラに上空から辺りの様子をみてもらってもいいか?」

「え?あ、はい。あたしの呼び掛けに答えてディアブラ!」

ディアブラが召喚ゲートからクルクルと回転しながら飛び出して、ポーズを決める。

「んふふふふ!ディアブラ、ここに推参いたしました。アイリ様」

「ディアブラ、上空から周囲の警戒を」

「いや、、、エンギ村に向かう集団がいないか、見てもらってもいいか?」

アイリの命令を否定し、ディアブラを召喚してもらった目的を伝える。

アイリは何かに気づいたようハッとした表情を見せると、嬉しそうに首を縦に振る。

彼女も、エンギ村の事を気にかけていたようだ。

「ディアブラ、お願い。」

「了解いたしました。」

ディアブラは一気に上空に駆け上がると、エンギ村方面に消えていった。


漠然とした不安だった。

帰るべくして帰ったウェンディ、帰りが遅かった訳でもない。

だいたいは予定通りの帰還だったはず。

それに俺とアイリの訪問は突然で予想できるものじゃなかった筈。

にも関わらず、跳ね橋は()()からあがっていた。

あの警戒は俺達に向けたものじゃない、俺達を通して何か別のものを警戒していたような。


俺は馬の脚を止めさせる。


ちょうどその時、アイリが俺の腕を掴んだ。

(アイリ様。)

ディアブラの念話がアイリ越しに聞こえてくる。

暫く様子を見るにしては早すぎる。

(既に盗賊団は村の堀の前に到着しているようですネェ。)

やはり、思った通りか。

ただ、おいそれと手を出せる相手や装備では無いはずだ。

(状況は?)

(首輪を付けられた子供が数人、大人の盗賊が一人盗賊団の前に突き出されてますネェ。大人の方はかなり衰弱していて今にも堕ちそうですネェ!)

元々が上級悪魔なので、若干興奮気味に報告してくる。

(その子供達の命と村長の命を交換しようとしているみたいですネェ!)


不味い!そうきたか!


大じぃじ様の対応次第だが、、、最悪全滅もありうる。


幸い、まだそんなに遠くまで離れたわけじゃない。


急げば間に合う!!


俺はすぐに反転して、村へと馬を全力で走らせた。

チキンは相変わらず。

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小説書くのは難しいですね。

特に頭の中のイメージを相手にわかるように表現するのが難しいです!!

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