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4-4. 魔王の国造り カケルのクラスチェンジ(1)

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。

応援、よろしくお願いします。


Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか

外伝:https://ncode.syosetu.com/n5068ex/1/  カケル君達紅蓮隊メインの外伝ストーリーです。2話まで更新済み

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ブクマありがとうです!!宜しければ評価も是非!!

お願いします\(^-^)/

「う、うぅん、、、あ、あれ?こ、こは?ぼく?」


どうやらカケルが目を覚ましたようだ。


「おはよう。」

「あ、おは、、、よ、、、う?アルベルト!?ミ、ミレーリア様は!?」

「カケル、落ち着け、大丈夫だから。」


俺は倒れる前の記憶を取り戻し徐々に興奮し始めたカケルを落ちつかせてから、師匠の正体とあの二人の関係を説明した。


「ア、アルベルトの師匠!ってことは僕の、、、」

「カケルにとっては大師匠に当たる人だね。」

「あ、あの人が、、、しかも、ミレーリア様の、、、」

「ま、旦那ってのは師匠が勝手に言っているだけで、ミレーリア様の数いる子供達の父親の一人ってだけだけど。」

「は、はぁ、、、。」


理解出来ないか、まぁまだ子供だし、仕方ないか。

長寿な為かエルフ族は生殖行動をあまり行わない、そしてそもそも子供が産まれにくい。

その為、エルフ族は過去の戦乱の中でしばしば絶滅の危機に瀕してきた。

そこで、一族を纏めるハイ・エルフは古来より優秀な子孫を残す為により多くの子供を残す事が求められてきた。

ましてやエルフ族の中でも最も大きな国家、レイグランド王国の女王ともなれば、そのプレッシャーは大変なものになる。


「と、、、どうしよう、、、ぼ、僕、、、大師匠の、、、しかも女王陛下の旦那の頭を!?」


カケルが半泣き状態で顔色を真っ青にさせている。


「ふふっ!心配しなくても大丈夫だよ。あれはわざと受けてくれたんだから。本人もミレーリア様も怒りはしないよ。」

「え!?なんでそんな?」


カケルは意味がわからないといった感じだ。

しかし、こいつも無茶な事をする。

あの師匠の気当たりを受けてなお殴り掛かるなんて。

育ってきた環境もあるのかな、自分を認めてくれる仲間、家族、知り合いとかそう言う身内への愛情が尋常じゃないのだろうな。

そう言う感情は時に利用されやすくもなるから、後々は注意しなくちゃね。


「そう言えば、なんであの部屋にきたんだ?」

「なんか、ドカンって凄い音と振動が響いてきて、アイリさんやシルフィとウェンディは起きる気配がないし、、、とにかく様子を見に行かなきゃって思って。」


なるほど、師匠がテーブルを天井にぶっ刺した時か、でもウェンディとシルフィはいいとしてアイリが起きないなんて事があるか?

俺はそっとベッドに近づきアイリの様子を伺う。


「なるほどな、アイリには目を覚まさないように魔法が掛けられている。これは、カケルのテスト、、、かな?俺にもよくわかんないな。師匠は最初から意味のある行動はとらないから。」

「え?わ、わかんない?ど、どういうこと?」

「ま、いつか実感することになると思うから、今は試された程度に思っておくといいかな。」


多分、今説明してもわからないだろう。


「試された、、、か。あのさ!やっぱり謝りに、それにちゃんと挨拶も、、、あ、あれ?」


カケルが自分の手の甲を見ながら不思議そうな顔をする。


「なんか、クラスのマークが変わっている?、、、なんだ?これ。」

「ん?」


カケルが自分の手の甲をまじまじと見つめるので、横から覗いて見る。


「おおお!!!」

「うぁぁぁ!びっくりした!!」


思わずカケルの手を引っ張って、そのマークを確認する。


「カケル、基本クラスレベルキャップしてるぞ!!」

「え!?なんで!?」

「確かに!ワイバーンと戦った時は、、、まだキャップしてなかっ、、、」


そのあと、、、カケルが経験した戦いなんて、、、。


「ああ!!!!」

「え!?な、なに?」

「師匠か!!」

「え、大師匠のこと?」

「うん!テストとは言え、師匠に一撃入れたことで大幅に経験値が入ったって事だよ!」

「え!?経験値って倒さなくてもいいの!?」

「うん!クラスレベルは戦いの経験度合いで入るから勝っても入らない事もあるし、負けても入る事もある。要はその戦いでどれだけ経験を積めたかだからね!それに応じて神様がポイントに換算してクラススキルを解放してくれるんだ!」

「そ、そうなんだ。」


うん、よくわかっていないな、、、。


「あの師匠が、カケルの経験値稼ぎの手伝いしてくれたんだ。」


ふふっ!と笑いがこみ上げてきた。

師匠に一撃いれたんだ、その経験値はブラッディ・ワイバーンの比じゃない。


粗野な佇まいに乱暴な言葉と行動、だけど結局はいつも誰にでも優しいんだよな。

だって、多分、雲隠れしていた師匠が突然俺達の前に姿を見せたのは、、、カケルの成長を止めたことで落ち込んだ俺への叱咤激励と、孫弟子に当たるカケルへの御祝儀みたいなものだから。


「でも、そうだな、出発前にクラスチェンジしておいた方がいいか。リオーレア様は神官クラスを持ってないし、ミレーリア様は今は取り込んでいるだろうし、いまのうちに次のグラスを決めておこうか。」

「私がやったげるよ?」


横からカルナが割り込んで来る。


「あ、そうか。カルナも神官中位クラスもってるから、下位のクラスチェンジ出来るんだっけ?」

「うん!で、次は何のクラスにチェンジするの?」

「ま、順当にいくなら剣士?カケルはこのままタンクタイプのクラスでいいのか?」

「正直よくわかんないけど、、、守り戦う感じが性に有ってる気がする。」

「んー、、、一旦は戦士で良いんじゃない?戦士からアタッカーに派生できるし、アタッカーの侍クラスに進むにしても、いつか戦士は必要になるでしょ?忍系統とかならそもそも基本クラス違いだし。」

「だな、カケルもそれでいいかな?」

「うん!」

「だけど中位クラスから細かく別れるから、ちょっとずつで良いから自分が最終的にどうなりたいかは決めておくんだよ?」

「わかった!」

「でさ、カルナ。一つ聞いても良い?」


俺はカルナに聞いておかなければいけない質問を投げ掛けることにした。


「うん?いいよ!?」


最近似たような事があったせいかな?

今回はなんだかそこまでの衝撃は感じない。

ただただ、疑問が浮かぶだけだった。


「なんでカルナが此処にいるの?」

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