表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/94

SS:魔王の師匠:アイゼン

============================================

趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。

応援、よろしくお願いします。


Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか

外伝:https://ncode.syosetu.com/n5068ex/1/  カケル君達紅蓮隊メインの外伝ストーリーです。2話まで更新済み

============================================

ブクマありがとうです!!宜しければ評価も是非!!

お願いします\(^-^)/


「不思議ね。」


うつ伏せになり、俺の腕に顔をのせ、俺胸部を人差し指で弄って遊びながらミーアが呟く。


「ん?」

「あの大人で、頭も良くて、強くて、カッコ可愛いアルが、アイゼンと話してた時だけは何だか凄く子供っぽく感じたから。師匠パワーってやつ?」

「ばぁか。」

「な、何よぅ。」


ミーアが口を尖らせてぶすくれる。

いや、多分小僧と接した者は、皆似たような印象を持つのだろう。

そしてあいつに過度の期待をよせ、頼る。

あいつはあいつで、応える事ができてしまうから応える。


「お前、あいつの事を好き好き言う割りに何も見えてねぇよな。」

「えぇー?」


俺はそう言って目を閉じて、先ほどのアルベルトの姿を思い浮かべる。

一体いつ以来だろうな、あいつの感情に任せた表情を見たのは。

普段のあいつの顔は優しいのも怒ったのも辛いのも、全て頭で考えてから、その場面に合わせて作った表情だ。


「あれが本来の18歳だろうが。」


初めて出会い弟子にした時から、あいつはそうだった。

感情を理性が完全に抑え込んでいた。


「背負わせ、背伸びさせすぎなんだよ!(アルティナ)の奴もお前らも。」


そこまで言って、俺は一番あいつを追い詰めた者を思い出す。


「いや、、、俺も、、、か。」


思えば、あいつの内面に最初に気づいたのはアイリだったなぁ。


『あたしも弟子にしてください!このままじゃアル様が壊れちゃう!』


幼いアイリが必死の形相で懇願してきた時の事を思い出す。

最初は何言ってんのかわからなかったが、それで漸く俺も気づいたんだっけな、あいつの危うさに。

アイリは結局弟子にはしなかったが、あのこはあの手この手で勝手に俺達について回り、勝手に強くなりやがった。

今もなお、あいつがあいつのままでいられるのは、多分アイリがいるからなんだろうな。


「だからなの?」

「ん?」

「気づかないとおもった?貴方は彼の最大の変化、それを一切気にしていない。」

「・・・」

「そしてアルも、貴方に報告しようとしなかった。うぅん、さっきの様子だと、報告する必要が無い事を知っていたってところかしら?」

「・・・さぁな?」


俺は背丈の割には程よい感触のミーアの胸を揉みしだく。


「あ、、、ちょっと!あ、、、都合が悪くなると逃げるの変わらないわよね。」

「うるせ。しかし、、、あのガキ、、、ヤマト・カケルか。」

「え!?覚えたの!!カケル君の名前!!一発で名前覚えるなんて珍しい。てか初めてじゃない?」

「孫弟子だからだよ!」


『アルベルトの一番弟子!アルベルト軍紅蓮隊隊長のヤマト・カケルだ!』


あのガキのセリフが頭にこびりついて離れない。


「くくっ!」


俺の中の感情が大きく膨れ上がり抑える事が出来ない!


「くくっ!アハハ!フッ!アハハハハハハハハハ!」

「え?な、何よ気持ち悪い!」


こみ上げてくる笑いを押さえる事が出来ない。


ったく!何が『師匠の方が』だ!


嫌味かよ!!


この世界のどこに、俺の気当たりを受けてなお俺に攻撃できる10歳がいると言うのか!


しかも、あのガキ震える手で策を練ってきやがった!!


しっかりと育ってんじゃねぇか!


このバカアルが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ