3-32. 魔王びんびん物語 それはただの事故
次回からアルベルト視点に戻ります!
アイリ編ラストです。
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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。
語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!
少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。
応援、よろしくお願いします。
Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか
外伝:https://ncode.syosetu.com/n5068ex/1/ カケル君達紅蓮隊メインの外伝ストーリーです。2話まで更新済み
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「じゃあ、もどすわよ」
ミレーリア様が部屋の中央で次元空間を閉じようとしている。
「あら?あの子達部屋にいるみたい、、、あぁ!!うーん、、、。」
ミレーリア様が何か難しそうに考えている。
「み、ミーア様?いかがなさいました?」
「え?」
リオ―レア様でも予想つかない何かが発生している?
「うーん、、、そうね、、、あ、アイリ、、、ちょっとこっちに来てくれる?」
「は、はい。」
「あ、もうちょい左、そうそう、んで半歩下がって、私に背を向けて?ちょっと背伸び、顔を少し右に傾けて?もうちょい。あ、目は閉じて。」
ミレーリア様に呼ばれて近寄ると、細かく立ち位置を指示される。
2つに分けた空間を戻すのだから、物凄く細かいルールがあるんだろうな、きっと。
「オッケー!じゃあ、戻すわね。」
部屋なんだかぐわんぐわん揺れて、あたまが揺らされて気持ちが悪い。
目を閉じているからわからないけど部屋が空中でふわふわ浮いているような。
最初に別次元の空間に、別れた時はこんな事なかったのに。
「アイリ、今から起こる事は事故、でも、私の精一杯の恩返しだとおもって?」
「え?事、、、故、、、が、、、起、、、こ、、、る?こ、、、れ、、、」
あたまが揺れて何だか良く考えられない。
「そう、ただの事故だからファーストにはカウントしないこと!」
ビタンッ!!と急激に何かとぶつかって部屋が固定される感覚。
体は揺れているから急な変化によろめいた。
「うわっと!き、きゃあっ!」
「おああああ!?」
あたしがよろめいて目を開けてしまうと、目の前に御主人さま。
「っつ!チェスト―!!」
ミレーリア様が突然あたしの背中に突撃してきた!
「きゃあ!」
たまらずによろけるあたしは御主人様に向かってよろめいて!
「!!」
御主人さまが後ろに倒れ込んだ。
「いって~!」
「あっ!アル~!寂しかったわ!」
いつものように御主人さまの上に乗っかるミレーリア様が一瞬だけ、こちらを見た。
「事故って、そういう!」
あたしはミレーリア様にまたしてやられた事に気づく。
そして、自分の唇に指で触れた。
あたしの体がしっかりと記憶している。
一瞬の出来事。
確かに、触れた、、、触れ合った。
「ありがとうございます。ミレーリア様。」
こんな方法で神様の目を盗むなんて、、、。
「全く!もっとゆっくり合わせる事だってできる筈なのに。」
御主人さまが怒りながらソファーに腰かけてテーブルに目を向ける。
「こ、これ?なんですか?」
「あ!?そ、それは!!」
びんびん薬βをしまうのを忘れていた。
「凄く、、、。」
ですよね?禍々しい見た目ですよね!
絶対に飲みたくないですよね!
「あー、アルへのお詫びにってさ!アイリが愛を込めて作った精力剤よ!!それを作る為に部屋を分けたんだから!」
「ちょっと!?ミレーリア様?」
あたしのせいにした!
「ち、違うんです!御主人さま!あたしはそんな、、、」
あたしはそんなに禍々しいドリンク作る程料理が下手だと思われたくなくって説明をしようとするけど、それよりも、先に御主人さまが動く。
「へー、アイリが!?ありがとう、言われてみると凄く薬品って感じ?飲み物って言うより薬なのかな?」
「あら!」
「あっ!」
そう言って瓶の蓋を素早く開けて、ごくごくと飲み干して、、、バタンッと倒れた。
「い、いやー我ながら凄い効き目よね。やっぱりアイリからの贈り物ならあんな見た目でも飲んじゃうのね。妬けちゃうわ。」
「え、えぇ、、、あのアルベルト様が、危機関知スキルが発動しなかったのはなぜでしょうか?」
「さぁ、、、空気読んだとか?本体が愛するアイリの為なら、こんなもの危機じゃない!的な?」
「スキルの癖に本体よりも優秀ですね。」
ミレーリア様とリオ―レア様が御主人さまの寝顔をマジマジと見つめながらそんな話をしている。
なんだか凄い言われような気がする。
「ほら!アイリもこっちにいらっしゃい?良いもの見せてあげる!」
ミレーリア様に手招きされて御主人さまの方に近寄る。
相変わらず可愛い寝顔だな。
「それではぁ、御開帳~!!」
「あ!ちょ!」
あたしが静止する間もなく、ミレーリア様が御主人さまのズボンを下着ごとずらした!
ピョンッ!!と跳ねるように顔を出す御主人さまのアレ!!
「キャア!!」
あたしは咄嗟に両手で顔を隠す。
勿論、、、指に少しだけ隙間を開けてたりしない!!
「うわぁ、、、幼い顔つきなのに。」
「下半身だけは立派ですね。」
二人が卑猥なことをしながら、卑猥なことを言っている。
「ち、ちょっと、、、さわって見てもいいかしら?」
「えぇ、減るものじゃなし、よいのでは?むしろ喜べと言いたいですね。」
とんでもない会話が聞こえてきた!!
「ダメ~!!」
あたしは直ぐに二人を捕まえて部屋の外に押しやる。
「ち、ちょっとアイリ!わかった!わかったから!」
「明日までここは閉鎖します!良いですね!」
あたしは部屋からミレーリア様とリオ―レア様を追い出してドアに鍵をかける。
魔法効果を弾くトラップを仕掛けて、二人が中の様子を魔法で覗けない様にした。
トラップ魔法やスキルを部屋のあちこちに仕掛けて、一段落ついてソファーに座り込む。
「はぁ、、、どうしよう。」
横で床に倒れているアル様がきになる。
ゴクリと生唾を飲み込んだ。
「べ、ベッドに運ぶため!見たいからとかじゃないから!」
そう、自分に言い聞かせてから、フンッ!と立ち上がる。
ズボンに手をかけて、まずはソレを隠そうとして、、、やっぱり横目で見てしまった。
「え!?」
アル様のそれは想像していたよりも、遥かに大きくて、何て言うか存在感が凄い。
女性の体内に入るんだからもっと細くって可愛らしくて綺麗なものをイメージしていたのに。
「こ、これ、、、挿れるの?え?嘘でしょ?ムリムリムリ!物理的にこんなもの挿れられる筈ないわよ!そんな隙間無いもの。」
アル様の膝辺り、ミレーリア様の定位置に移動して恐る恐るアル様のそれに手を伸ばす。
「アル様の上に乗っかって、何やってるのにゃ?」
「ひゃああああああああああああああああ!うわた!あああああああああ!」
あたしは直ぐにアル様の下着とズボンを腰まで上げて飛び退く。
確かに!
ミレーリア様は『あの子達部屋にいる』って言ってた!
あたしが、ウェンディの気配に気づけないなんて!
「う、ううううう!ウェンディ!いたのねぇ。他の二人は?」
「シルフィはベッドで寝てるにゃ、カケルはアル様と訓練を終わったからお風呂に入っているにゃ!」
ウェンディがそう言った時、ドタドタとお風呂場から駆けてくる足音が聞こえてきた。
「ウェンディ!どうし、、、た?」
頭を泡だらけにした素っ裸のカケル君、自然と、下半身に目が行く。
そして、さっき見たアレと比較して思わず口に出てしまった。
「くす、可愛い。」
「う、うぁぁぁぁ!」
それから暫く、カケル君はお風呂場から出て来なかった。