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勇者から魔王に転職したので世界征服始めました  作者: たまサラ
第3章 魔王とエルフの国レイグランド
69/94

3-25. 魔王と天空の誓い 忍び寄る腐!

アルとアイリがゼエルと戦っている間にカケル達に何があり、どのような成長をしたのかは外伝で語ります!

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。


応援、よろしくお願いします。


Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか

外伝:https://ncode.syosetu.com/n5068ex/1/  カケル君達紅蓮隊メインの外伝ストーリーです。2話まで更新済み

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「で、なんで?」


ミレーリアは小さな体で足と腕を組み上から目線で質問してくるけど残念ながら威厳は無い。

おそらく意味はわかるが、何故ばれた?

取り敢えず惚けて見せながら情報を引き出すか。


「なんで?とは?」

「いやいや!その誓約はいつ誰にどんな理由で掛けられたのか?って話よ。」

「誰に、、、ですか?」

「惚けても無駄だし! そんな回りくどい事しなくても種明かしならしてあげるわよ。この国の出来事は全て世界樹が見て記憶しているから私には筒抜けなの。リアルタイムに世界樹の意識とリンクする事だってできるんだから。」

「浮遊島もですか?」

「えぇ、あの島にも世界樹の子供が宿っているもの。」

「えええ!我々が浮遊島に行ってからずっと見ていらしたのですか!?」


俺が驚いて()()()とミレーリアは気分良さそうにベッドで上半身だけ起き上がっていた俺の膝の上(定位置)にピョンと移動して、俺に向かって人差し指を上に立てた。


「えぇ!ぜーんぶね!凄いでしょ!」


語るに落ちたな?

俺が聞き出したかったのはやり方ではなく、『やっていたか?』だ。

やり方についてはなんとなく想像はついていたからな。


「つまり、ゼエル達の侵入にも気づいていたと、、、。」

「うっ!!」


俺の狙いに気づいたミレーリアが顔を強張らせてリオーレアさんに助けを求める。


「まぁ、その件に付きましては後程、お詫びを兼ねた親子丼を準備して。」

「だから、いりませんって!!」

「あらあら、柔らかくてジューシーな特級のお肉を贅沢に使用した世界最高クラスの親子丼ですのに。」

「え!?」

「鶏肉たべたいにゃ!ダメなのにゃ?本当にダメなのにゃ?」


しまった、してやられた。

まさか本当の親子丼の話とは!

しかも、話の流れでウェンディを絡めてくる辺りが狡猾だ。

くそ、ウェンディの涙目が心に刺さる、、、そこに罠があると知っていて踏まなきゃいけないなんて。


「そ、その親子丼なら~頂きましょうかね~」

「まぁ!『その』とは、、、あ!あぁぁぁ、、、。『そちら』の親子丼でしたか、まさか親子丼と聞いてまずそちらを想像されるとは思いもよらず!」


くっそ!わざとらしさがウザイ!


「安心して、もう直ぐその親子丼も食べさせて、あ・げ・る!」


ミレーリアが俺の胸の辺りに頬擦りしてくる。


完全に茶化されたか。

まぁ、俺達二人の誓約についてしり得た方法、ゼエル達の事も知っている事は解った。

それはおいおい問いただしてやる。


「でもさ?それ解除しないとアイリと一生結ばれないじゃない?2号の地位を狙う私としては由々しき事態なんですけど?流石に最初の相手はアイリにさせてあげないとね。」

「2号とか、ありませんから!」

「いえ、それはいけません。」


俺が第2夫人の話を否定すると、直ぐにリオーレアさんに窘められた。


「貴方は国を建国し、国王となろうとされている筈。であれば、いづれは第二夫人等も娶って頂くことになるかと存じます。」

「それ、必要なんですかね?確かにどの国の王も複数の夫人を娶っているようですが、、、。」

「子が出来なければ国は滅びます。また少ない場合でも跡継ぎが失われるリスクが高い。国を造ると言うことは民の未来に対して責任を負うという事です。そこは理解しておいてください。」


そこまで言うと、リオーレアはちらりとアイリを見た。


「貴方も、彼女も。」


お互いに理解し、覚悟しておけと言うことか。


「でさ、おかしいとは思っていたのよね。相思相愛は見え見えの関係で二人きりになるチャンスまであって、それでもやってないなんて事がある筈がないもの!もう子供が出来ていてもおかしくないと思っていたのに、、、。」

「皆がみんな、あなたのように。」

「いえ、これがハレンチドエロセクハラ変態で有ることは認めますが、今のは一般的な意見です。誰もが思うでしょう。何も無い訳がないと。」

「ふふん!あたしの意見は一般的~!」


バンッ!


リオーレアのハリセンに叩かれて撃沈するミレーリア。


「変態は放っておいて、実際のところその誓約を解くのは簡単です。誓約を執行する神、神との間を取り持った術者、そして対象者のいづれかを殺せば良いのですから。」


神を殺せば良いとか、怖いことを平然と言ってのけるなこの人。


「対象者を殺す線はまぁ、、、無いとして。」

「『まぁ』ってなんだ!何故ちょっと考えた?絶対に無いから!」

「今回の場合は神か術者のどちらかということになります。で、術者はいったい?」

「えっと、、、それは、、、」


俺は恐る恐る右手を上げた。


「は?」


目を丸くさせてキョトンとした様子でこちらを見る二人。


「いや、術者は俺なんですよね~」

「はぁ?何?自分に禁欲の誓約をかけた?え?なん、、、馬鹿なの?今時は聖職者ですらヤりまくりなのに?」

「ち、ちょっと!子供!ウェンディが聞いてますから!」


あまりの衝撃に周りの状況を考える事が出来なくなっているようだ。

歯に衣着せない物言いにミレーリアの口を手で慌てて塞ぐ。


「い、いえ!ミレーリア様!これは、、、我々の想像を遥かに越えた上級テクなのでは?」


上級テク?って何を言っているんだろう?

俺が意味もわからずにキョトンとしていると、リオーレアは頬を赤らめ目を血走らせながら胸の前で両手を組んで鼻息を荒くし始めた。


「アルベルト殿、いえ、真の勇者アルベルト様と敬意を込めて呼ばさせたいただきます!」

「え!?り、リア?ど、どういうこ、、、。」


ミレーリアも最初はリオーレアが何を言っているのか理解できない様子だったが、次第に目をキラキラと輝かせ始めた。


「そんな!まさか、そんなことが有り得るというの!?」

「えぇ!そのまさかなのです!神との誓約によって強制禁欲という状況を作り出し。禁欲プレイからの神罰プレイ!!堪えきれなくなったアルベルトは誓約に逆らい神罰を受けるのです!」

「わかる!わかるわよ!そして最初はアイリの為に克服しようと頑張るんだけど、次第にそれが快楽となるのよね!」

「「そして、気づけば神罰を受けるために」」

「あああ!捗りますぅ!!」

「そんな性癖は無いから!この変態共め!」


俺の全力の否定も虚しく、二人は更に妄想を広がらせながら、何やらいそいそと下書きを進めていた。


「実録!!神×魔王、、、弱いし三流ゴシップ誌みたいね。神に寝とられた魔王(かれ)?」

「『神罰(おれ)に、溺れろ?』とかどうですか?」

「うッは!それヤバいかも!」

「えぇ!次の本のネタがこんなところに転がっていたとは!」


これは全力で阻止しなければ不味そうだ。

俺は危機関知が激しく反応し始めたのを感じていた。


次次回にアイリの過去の話が出ます。

少し、、、かなりきつい描写も有ります。

その次の回でオブラートに包んだ簡単な説明を前書きにいれるので、苦手な方は飛ばして下さい。


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