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勇者から魔王に転職したので世界征服始めました  作者: たまサラ
第3章 魔王とエルフの国レイグランド
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3-15.魔王と闇の邂逅 彼の名は暗黒騎士ゼエル

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。


応援、よろしくお願いします。


Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか。投稿お休み予定なんかも呟くので是非フォローをお願いします!!

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今から数千年以上も昔、かつて存在したとされる古代超文明帝国の天空城跡とされる浮遊島の遺跡。

天空島の中央の小さな山の中腹に見える城は実はそのほんの一部、人体で言うと爪の先程度でしかなく地下には広大な地下施設が広がっている。


この浮遊島を管理するレイグランド王国ですら、その一部しか把握できておらず、観光化できているのは地下十階に存在する、巨大なドラゴンが大暴れできる広さを誇る大闘技場迄だ。


それでも、まだ全体の数%位しか調査出来ていないと言われている。


今なおここに挑戦する冒険者は後を立たないが、十階の先に進んで戻って来たものは俺の知る限り一人しかいない。


俺の師匠、アイゼンが確か地下二十階で逃げ帰ったとかいってたか、、、彼もそんな古代の遺跡に挑戦する命知らずの冒険者の一人だと思っていたが、間違いだった。


「これはこれはアルベルトさん。そんなに慌ててどうかなさいましたか?」


汗一つかいていない涼しげな表情の美青年が、わざとらしく今気付いたかのような仕草でこちらに振り向く。


その漆黒の鎧の前面は、血の色で真っ赤に染め上げられていた。

彼の足の下には、今にも絶命するのではないかと思える程に傷つき横倒しにされた年老いたドラゴンの頭部があり、地面に押し付けるように踏みつけられている。


良かった!何とか間に合ったか!


「ゼエルさん?そのドラゴンをどうするつもりでしょうか?」


俺がゼエルに問いかけたのと同時に頭の中に直接思念が流れ込んできた。


『お、おまえは何だ?この者の仲間か?』


息も絶え絶えといった様子でドラゴンが念話で語りかけてくる。

ドラゴン族は奴隷と主人に結ばれるような念話チャネルを、相手に関わらず強制的に繋ぐことができるらしい。


『安心してください。ミレーリア陛下の友人にして正当な観光客ですよ。』

『くくく、閉鎖中のこの遺跡にズケズケと入っておきながら正当な観光客とは。しかも、魔王とはな。だが、そうか、、、ミレーリアの、、、あの子の手のひらで踊らされた口かな?』

『何だかそんな気がします。ここを連れの修行場に指定したのは陛下ですから。』

『なるほど、いつもながらあの子には舌を巻く。幼い頃から神童と言われておったが、神ですらあの子の前では霞むだろうよ。』

『それは流石に言い過ぎですよっと!!』


そこまで念話をした次の瞬間、俺はゼエルのそばに瞬時に移動して、次元鞄から取り出した剣を彼の首に向けて振り抜いた。

常人であれば目で追うことすら出来なかった筈だけど俺の剣は空を斬る。

ゼエルは即座に回避してこの広い地下闘技場の端まで距離を取っていた。


「いやいや、いきなり何をするんですか。危ないじゃないですか。」

「失礼。ですが、話の途中で彼の頭部を潰そうとされたので緊急対応させてもらいましたよ。」

「なるほど。」

「ゼエルさん、そのドラゴンはレイグランドの守護者の一人です。出会った時にそう言われませんでしたか?または、この島への入場案内のお兄さんから説明を受けませんでしたか?遺跡は十階迄は観光地になっていて、ホワイトドラゴンから記念品を受け取れると。」

「おや?そうでしたっけ?」

「ええ、彼自身も観光名所なんですから。十階到達の記念品だけ受け取って帰りましょうよ。そんなの殺したってレイグランドから指名手配されるだけで全然美味しくないです。」

『いま、そんなのっていったか?』

『煩い!言われたくないなら寝転がってないでドラゴンらしく振る舞って下さい。』

『ぐぬぬ。』


彼はヤバい。

俺の危機関知スキルが全力で警鐘をならしている。

出来れば穏便にお帰り頂きたい。


「このドラゴンの素材を持ち帰るように主人に言い付けられておりますので、、、出来れば()()貴殿方と事を構えたくはないのですがね。」

()()ですか、、、。 では、ここであきらめって!!」


俺の目の前に瞬間移動するゼエル!


首筋がゾクリとして頭を下げて彼の大剣を回避する。

同時に闘技場の明かりに照らされて薄く伸びた俺の影が映る床を思い切り踏みつけて魔力を流し込んだ!


「きゃあっ!!」


俺の影の中から弾き飛ばされるようにアイリが飛び出してくる。


「このッ!」


踏み抜いた彼の足に剣を突き刺すも、既に足はそこになく俺の頭部を横から蹴りつける。

俺はその足を躱さずに彼の方に突進した。

頭部へヒットするのが彼の内腿辺りになったことで殆んどダメージはない!

そして俺にヒットした足をそのまま掴み彼の体の方に足を天井に向けるようにして押し上げる。

流石の彼も想定外だったようでよろめきながら背中から倒れる。

俺は精一杯の力と魔力を込めて彼を床に叩きつけた!

彼が地面にぶつかった衝撃で地面が揺れ、衝撃波が発生するほどに。


「ガッハッ!!」

「このまま!!」


俺が彼に止めを刺そうとした時、自分の体が引っ張られるような違和感を覚える。


危機関知が発動したため、追い討ちを諦めて距離を取ろうとしたところで異変に気づく。


足が動かない!


ゼエルは、俺の拘束を軽くほどいて仰向けの姿勢から両足で天井に俺を吹き飛ばす蹴りを繰り出した。


重装備の彼の攻撃はお世辞にも早くない。

喰らう筈がないのに、避けられない。


そのまま直撃を喰らい体ごと天井まで弾き飛ばされる!


そこで漸く自由が戻ったので体をくるっと捻り天井との衝突を回避して地面に着地した。


「なるほど、流石に影縫いからの復帰が、早い。」


そう言って立ち上がるゼエルの後方に、アイリが飛び出した!


「やぁ!」


ガギィィンッ!!


アイリの素早い攻撃がゼエルに命中するが、彼の分厚いプレートメイルに阻まれて金属同士がぶつかる音が鳴り響き、ゼエルを闘技場の反対側迄弾き飛ばす。


「アイリの普通に鋼鉄をも両断する威力の攻撃を受けきるかよ、、、。」


大きくノックバックされたものの壁に衝突する直前で停止して、こちらの様子を伺っている。


「殆どダメージは受けていないって感じか?」

「みたいですね。正直これ程とは思ってませんでした。」


ゼエルはこちらに警戒しながらもアイリに傷つけられたプレートメイルの傷を確認する。


「凄い傷がついてる、、、さすがはアイリ様ですね。アルベルト殿もさすがは歴代最強の勇者と称されるだけはある。張っておいた罠スキルをすべて回避されてしまうとは。」

「ゼエルさんも尋常じゃない強さですね、、、まさか二人掛かりでまだ決着がつかないとは。」

「いえいえ、限界突破をしていない魔王殿と2体の使い魔が両方不在の魔獣使いを相手に未だに勝負がついていないのは、私の未熟さ故でしょう。」


こいつ、謙遜しているようにみせて、俺達をバカにしていやがる。


彼の素晴らしい性格に驚嘆している時に、ゼエルは信じがたい一言を口にした。


「コレじゃぁ、イジルが勝てなかったのも納得ですね。」

「なに?イジル、、、だと?」


忘れる事の出来ない名前、それが不意に、唐突に湧いて出てきた為、一瞬だけ思考停止に陥ってしまった。


「えぇ、少し前に貴方にたおされた私の同僚ですよ。」

「そうか、、、お前はイジルの仲間、、、か。」


俺はこの戦いの落としどころを探るのをやめにした。

イジル、、、あの身の毛もよだつほどの事件を起こした奴の仲間。


万死に値する!!


俺は、気を引き締めて手にした聖剣をギュッと握り締めた。


ついに出ました暗黒騎士ゼエル

粗筋にかいている『その時』は刻一刻と近づいています。


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小説書くのは難しいですね。

特に頭の中のイメージを相手にわかるように表現するのが難しいです!!

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