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勇者から魔王に転職したので世界征服始めました  作者: たまサラ
第3章 魔王とエルフの国レイグランド
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3-12.突撃☆紅蓮隊!! ☆浮遊島の鳥肉を求めて☆(3)

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。

応援、よろしくお願いします。


Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか。投稿お休み予定なんかも呟くので是非フォローをお願いします!!

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暫く山道を進むと、急に森が開けて大きなお城と城内に続く道を遮る巨大で重厚な作りの門が姿を現した。


そして少し左に視線を動かすと、これまた巨大な塔がそびえ立っている。

一階部分の広さは少し離れたこの位置からでも右から左に首を動かさないと全容がわからない程だから相当なものだと思う。

遠目に見ていた時は城の近くにあったので、城と繋がっているかと思っていたんだけど入り口から完全に別の建物のようだった。


塔のてっぺんを見上げると、当然なんだけどワイバーン達が飛び交っている。

これからあれと戦いにいくんだ!

パンっと自分の頬を一叩きして気を引き締めた。


ただ、塔の右側の城門が少しだけ気になって城の方を見直す。

顔まではわからないが何やら真っ黒な鎧をきた兵士風の男が門の前に立ってこちらを眺めている。


「あっちの城の中には入らないの?」

「あぁ、そっちは危ないから今度にしようか。」


え!?


もう一度、固く閉ざされた城門を見る。

あのアルベルトが『危ない』と口にした。

あの先にはそれほどの何かが待っているのか。

ゴクリと喉を鳴らしてもう一度城門を見る。

もしかしてあの人城に入る気なのかな?

さっきのアルベルトの言葉を彼にも伝えた方がいいかもしれない。


「あの!ちょっと!」


僕は大きく手を振りながら小走りで彼の方に走った。

彼はそれに気付いたように僕をみるとにこやかな表情にわずかな疑問の色を浮かばせた。

長くも短くもない薄茶の髪と爽やかな顔つきに反して彼の装備はザ・盾役といった感じの硬そうなプレートを何層にも重ねた重厚な作りで、その身を殆んど覆っている。

アルベルトも盾役だと思うんだけど、意外にも軽装しか見たことがない。

確か、盾役には肉盾と避け盾の二種類あるんだとか言ってたかな?

肉盾は攻撃を受け止める事を前提とするためそのスキル系統はダメージ軽減・自己強化に特化しているけど、避け盾は攻撃を回避・無効化することに特化しているって教えて貰った。

ぼ、僕も避け盾がいいなぁ、、、痛いのは避けたいし。


「何か用かな?」


声をかけておきながら彼を前にそんな事を考えてしまっていたので、彼の方から話を切り出させてしまった。


「あ、ごめんなさい。あの!僕の師匠がここは危ないって。」

彼は僕の背後に視線を移す。

背中に『何かの気配』を感じて振り向くと、アルベルトが音もなく一瞬で僕の後ろに立っていた。


「それは、わざわざありがとうございます。私の名はゼエルと言います。しがない冒険者です。」

「アルベルトです。ゼエルさんも遺跡探掘ですか?」

「はい、あなた方も?」

「いえ、私達はこちらの塔の上に巣くうワイバーンを狩りに来ました。」

「あぁ。」


彼は何かに気付いた様子で塔のてっぺんをちらりと一瞥した。


「良かった、魔王様と遺物の奪い合いになるのは勘弁願いたいですからね。」

「ははは。私も貴方とは戦いたくないですね。暗黒騎士、、、ですか。レアな職ですね。」

「これはお恥ずかしい。まだまだ駆け出しです。」

「それを言うなら私など駆け出しどころかルーキーでわからない事だらけですよ。」


なんだろう、この二人の穏やかな会話から、物凄く冷たくて張詰めたものを感じる。


「では、私はそろそろ潜りますので。」

「はい。お互い頑張りましょう。後で戦利品片手に呑みにでも。」

「良いですね。是非。それでは。」


ゼエルと名乗った美形の騎士は漆黒の鎧をガチャガチャと鳴らしながら城門の前に向かった。

見上げる程に大きくて重厚な作りの城門は、彼が前に来たからと言って自動で開くはずもなく静かに来訪者を拒絶している。


「よい、しょっと!」


彼はおもむろに扉の装飾をつかむと、軽々しくそれを引っ張り人が横に並んで入れる位まで扉を開いた。


「えっ!!」

「すごいにゃ、、、」

「あんなに重そうな門を片手で開けちゃいましたね!」


僕と同じようにシルフィとウェンディも驚愕しているが、アルベルトとアイリさんは普通に彼を見送っている。

二人のレベルになるとアレくらいは普通の事なのかな?

僕にもいつかは出来るようになるのかな?

そう思って、ゼエルさんの姿に自分を重ねて見たけど、全く出来る気がしなかった。


「あぁ、そういえば。」


門を抜けようとしたゼエルさんが不意に立ち止まって僕らの方に向き直る。


「あの塔の方にも先客さんがいるようですよ。かなり気性の荒そうな人でしたのでお気をつけ下さい。」

「はい。ありがとうございます。」


それだけ言うと、彼は城内へと入っていった。


「ねぇ、止めないの?危ないって言ってたじゃん。」

「あ~、()()大丈夫。彼の方がよっぽど危険だから。」


え!?どういうこと?

彼は大丈夫だけど危ない?

危ないなら止めた方が、、、でも大丈夫?


「まぁ、僕らは僕らのすべき事をしょうか。鳥肉取られちゃう!」

「それは危険が危ないにゃ!!」

「さ!私達も行くよ~!」

「はいです。」


「あ、三人共。ちょっと武器貸してくれる?」

「え!?刀?あぁ、はい。」「はいにゃ!」「どうぞ。」


僕はレイグランドに入る前にアルベルトから預かったままになっていた刀をアルベルトに返した。

うやむやになっていたけど、貸してってことは僕が貰ったってことで良いのかな?


「はい、今日からこれで戦ってね。」

「「「え?」」」


そう言って渡される木の枝。

僕らはキョトンとした目でアルベルトを見つめた。


「これでって、この木の枝で?」

「うん。リオーレアさんからやり方は教えて貰っただろ?カケルも覚えたいって言ってたよな?」


確かに、確かに言ったけど!


「そんな!ワイバーンだよ?今から戦うのはワイバーンなんだよ?」

「枝で肉は切れないにゃ、、、」

「無理です、、、」


珍しく三人全員一致でアルベルトに食い下がる。

アルベルトは肩で一度大きくため息を吐くと、同じような枝を取り出して塔の入り口付近にある木の前に立った。

そして枝を木の幹に叩きつけると、何とその枝はガッ!という音を立てて幹に突き刺さっていた。


「な?出来るだろ?」


確かにリオーレアさんのハリセンもそうだった。

でも、そう言うことじゃない!


「だとしても、それはまだ僕らには出来ないんだから、ワイバーン相手におかしいの!」

「出来ないなら、出来るようになれ。」

「そんなの!」

「無理じゃないよ。カケルなら出来る!勿論二人もね。」

「っ!?」


有無を言わさないアルベルトの言葉に返す言葉を失った。

というよりアイツの信頼を裏切りたくない気持ちが湧いてきてしまったのもあるかも?


僕は自分の少ない魔力を枝に通してみる。


パキッ!


音を立てて枝の先が折れてしまった。

すると、手の中の枝が瞬時に新しいモノに入れ替わった。


「折れたら直ぐに交換してあげるからね。怖がらずにどんどんチャレンジしてね。」


どうやら今のはアイリさんが新しい物に交換してくれたみたいなんだけどどうやったらてに持っている物を気づかれずに交換してしまえるんだろう?


とにかく、折れてしまう事を気にする必要は無くなったんだけど、そもそもこれ出来るようになるの?


「さ、行こうか!」


アルベルトに続いて塔の内部に向かいながら、何度も試しては折りを繰り返して大量の折れた枝を作ってしまうのだった。

まだ、暫くはホノボノとした旅やバトルが続きます。

でも、粗筋にかいている『その時』は刻一刻と近づいています。

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小説書くのは難しいですね。

特に頭の中のイメージを相手にわかるように表現するのが難しいです!!

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