3-9.エルフの国の冒険
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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。
語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!
少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。
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お仕事が忙しすぎて中々更新できませんでした><
「ところで、お店を出すって言っても物件はどうするの?さすがに一等地は勿論だけど二等地にだって空きなんてないわよ?三等地の外れでようやくって所じゃないかしら。」
「はい、昨日のうちにいくつか空き物件を回ってみましたが、どれもいまいちでしたね。」
確かに三等地には空きはあったがどれも商売には不向きな場所だった。
「さすがに魔王のスキルを使って強制立ち退きなんて物騒な真似はゆるさないわよ?」
威圧の事を言っているんだろう。
「まさか。そんな事は考えても見ませんでしたよ。」
「本当かしら?」
ミレーリアが明らかに怪しんだ目で俺を見る。
それも考えたのは事実だけど、そんな事したら流石に気づかれるし完全か敵対行動になるからやめておいた。
「まぁ、いいわ。当てはありそうね。スタークのお店が二等地の端にあったわね。アレを使う気?」
「いいえ、それをしてしまうと、人間国家に存在する彼の息子さんの店がやり難くなりますから。」
「儂は盗賊達を退治しに出て返り討ちにされ死亡、急きょ息子が後を継いだという事になっとります。」
「そう、なら三等地くらいからかしら?それなら空きもあるでしょうけど。」
死んだ事にしている事には何ら疑問をもたないんだな。
「いえ、一等地で始める予定です。経営難に陥っている雑貨店を買収するための申請は既にスタークが進めています。」
ミレーリアは視線を天井に向けて、自分の記憶を探るように
「あぁ、あったわね。昔は良い商品を出していたのだけれど代替わりしてから質も品揃えもレベルが落ちてどんどんお客が離れているとか。」
「でも、あんな一等地の店を良く買えたわね。」
「まぁ、出資者も募りましたので。」
「出資者?」
「えぇ、スタークさんと有力者の家を回って出資を募りました。」
評議員長のラティス君と既に王都で店を出しているスタークの名前がかなり有効だったのは言うまでもない。
会議でのラティス君脱落は予想外だったが、彼には既にその力を十分に発揮してくれていた。
「じゃあ、直ぐに開店できそうなの?」
「いえ、今の拠点である村はポルメルン王国や帝国に近すぎますし、この国との街道も整備されていないので。まず、拠点を移したいと思います。」
「へぇ、鬼人の砦かしら?」
「いえ、魔王城アステアに移る予定です。」
「「「アステア!?」」」「あぁ、あそこかぁ。」
カケル、ミレーリア、リオーレアが驚きの声をあげる中でアイリはどうやら行ったことがあるような台詞を口にする。
ここ最近の出来事で俺の中に渦まいいている疑惑がどんどん大きくなっていくが、それはまたの機会にしよう。
「空白地域を支配するって本気だったのね。」
会議の話を聞いていなかったのか?
先程の態度からこの人ならそれもあり得ると思えてしまう。
「本気も何も難民を引き受けると約束した筈ですが?」
「別にあんな文書にもなっていない非公式な約束事気にしなくて良いのに。」
いや、一国の主がそれ言っちゃ駄目だろ。
とは言いつつも、多分逆の立場なら俺も同じかもしれないな。
まぁ、ただあの条件は何もレイグランドの為だけに提案したものではなかった。
「魔王としての限界突破にも必要な条件ですから。」
「あぁ、そう言えばそうだったわね。条件が領土を得て、その地の地霊と契約だったかしら?」
「あと、一定数の領民ですね。」
これは何故か魔王の限界突破条件を知っていたディアブラ先生に教えてもらった内容だ。
「なるほど。流石にしたたかね。」
どうやら俺の真の狙いに気づいたようだ。
「どちらにせよ自分の限界突破の為にやる予定だった事をさも我が国の為にやるように見せかけたわけね。しかも、本当は自分の限界突破の為なのにレイグランドの為だからと言って我が国の支援も受けるつもりね?」
大正解!
土地の支配迄なら未だしも領民の条件が厳しかったから、どちらにせよ難民はウチで吸収する予定だった。
最初の領民は一万人程で良いらしいが、それでも支配するとなると厳しい。
前の魔王支配下の魔族の線も考えたが鬼人族のような話のわかるものもいれば、残忍な気性のものも多そうで正直に言うと彼らは討伐対象にしている。
今、エンギ村にいる人々と紅蓮砦を合わせても千人に満たない。
「あの城って確か前の魔王の部下達がそのまま居座っていたと思うから大変かも知れないわよ?かなり気性の荒いタイプだった筈よ。」
「えぇ、紅蓮隊の修行に丁度良いかと期待しています。そのうち彼らに討伐に向かわせます。」
「「え!?」」「討伐にゃ!悪い子達をやっつけるにゃ!」
寝耳に水な二人とガンガン乗り気なウェンディ。
「ちょっと!? あの子達にやらせる気? 才能は認めるけどまだ無理なんじゃないかしら?」
カケルが『才能は認める』という女王の言葉を聞いて少し嬉しそうにしているのが微笑ましい。
「カケル、無理なのか?」
ここぞとばかりにカケルに話を振ってみる。
「無理じゃない!」
わかりきった答えが返ってきた。
「はぁ。まぁ、貴方がいけると思っているならそうなのかもね!でも、くれぐれも無茶させて将来有望な男の子を潰さないでよね!」
「私からもお願いします!」
この女王と側近、、、いつかカケルをどうにかするつもりなんだろうな。
ミレーリアのターゲットが俺からカケルに移る?
、、、ちょっと待て!!それはそれでありかもしれないかな!?
そんな事を考えながらカケルを見ると表情に邪悪な考えが漏れてしまったのか、カケルの顔が青ざめていく。
『し、師匠として守ってくれるんだよな?あの人達から。』
カケルの視線がそんな甘いことを訴えかけてくる。
『色恋沙汰に口出すほど野暮じゃないよ。頑張れ!』
と、視線で返すとさらに顔を青くして首を下に落とした。
カケル、俺の為に頑張れ!
「大丈夫ですよ。開店準備等諸々の仕事を片付けている間にも修行は続けさせますし。」
「まぁ、あの男が貴方にしたような無茶苦茶な修行にならない事を祈るわ。」
「え、えぇ。それだけは気を付けます。」
前にアイリに『顔がアイゼンに似てきた』と言われた事を思い出して、身が震えた。
「そうそう、狩り場を教えてあげるって話だったわね。この都のど真ん中にそびえ立つ世界樹はわかるわよね?」
「はい。」
このレイグランドの都は中心にそびえたつ世界樹を中心に周囲を円状に取り囲むようにした作りになっている。
世界樹の幹はそれだけで一つの大都市と同じくらいの太さで、そこから伸びる枝1本の上でも十分に人が住めるような大きさだ。
また、世界樹の上層のたくさんの太い枝が複雑に入り組んでいるエリアには政府の中枢機構や各国との謁見の間があり、そこには特別な転移装置を使わないと進めないように魔法障壁が張られている。
「あれの上層に繋がる転移門があるの。そこから、世界樹の枝を渡ってさらに上に進むと浮遊島がいくつも浮かぶエリアに出るわ。」
「有翼魔獣達はそこをテリトリーにしているわ。浮島にわたる転移門もあるわよ。」
「「浮遊島ですか!?」」
カルナがそんな場所があるような事を言っていたっけ!
確かその話をきいたアイリも凄く行きたがっていたような。
そう思ってアイリを見るとわくわくした目を俺を見つめている。
「御主人様!!行きたいです!!」
「私も行ってみたいです。」「ぼ、ぼくも、、、」「鳥肉獲りにいくにゃ!!」
もぅ、みんなのわくわくが止まらなさそうだ。
「ありがとうございます。明日早速行って見ますね。」
「「「やった~~~~!!」」」
そう言うと同時にアイリ達が大騒ぎを始める。
「じゃぁ、宿に詳しい地図を届けさせるわね。島って言っても普通に街があったりダンジョンもあるから相当大きいものもあるのよ。」
はしゃぐ子供達(アイリを含めた)を見て嬉しそうにするミレーリアから、ほんの少しだけだが母親の顔が見て取れた。
俺自身も行きたかったけど勇者としての予定に追われて諦めていたんだっけな。
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小説書くのは難しいですね。
特に頭の中のイメージを相手にわかるように表現するのが難しいです!!
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