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勇者から魔王に転職したので世界征服始めました  作者: たまサラ
第3章 魔王とエルフの国レイグランド
45/94

3-1.カルナの母:ミレーリア(1)

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。


応援、よろしくお願いします。


Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか。投稿お休み予定なんかも呟くので是非フォローをお願いします!!


二章幕間から時間を少し遡った所からのスタートです。

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2018/05/27 修正未反映部分を再修正>カルナとアイリが行方不明になった下りの文章

      ミレーリアの容姿の説明を少し追加しました。

女王の宮殿への直通転位装置を出ると、真っ暗な廊下に星が煌めくかのように無数の小さな光点が廊下の輪郭を形造り俺達が進むべき方向を示してくれていた。


通称『常闇の廊下』と呼ばれるこの空間は別次元に存在し、光の壁は実際にそこには無く、有事の際はこの光が消えた真っ暗な空間となり侵入者を迷わせ別次元へと閉じ込める造りになっている。

つまり、この光の壁の向こう側に行ったら、即迷子となるわけだ。

まぁ、この空間は女王の魔力で作り出されているので、最悪は女王にお願いすれば助けて貰えるのだろうが、女王を動かしたという事実はデカイ借りを作る事になるので避けたい。


「おぉぉぉ!スゲー!」「綺麗です!」「この壁!壁じゃないにゃ!」「これは、すごいですな。」

「ウェンディ、シルフィ、カケル。絶対にこの光の廊下の外に出ないように。スタークさんもこの光の外は凄く危険なので子供達が外に出ないようにお願いします。」


子供達が大騒ぎしている様子を見て、子供連れであった事を思い出して忠告をしておく。

こういう時の子供はリスクなんか考えずに行動するから非常に危険だ。

さすがにスターク老については心配はいらないだろうが。


「「「はーい!」」」「わかりました。」


素直な、だが興奮覚めやらぬ声で返事が帰ってきた。

返事をしながらも、光の壁に手を突っ込んでは引き抜く遊びを続けているウェンディは要注意人物としてマークしなくちゃいけない!

彼女の師匠(アイリ)に良く似てチャレンジャー気質が有るからな!

そのうち、『この壁の向こうに行ったらどうなるんだろう?』とか考え始めるに決まっている。

初めて来た時にカルナと一緒に突然いなくなって街を挙げての大捜索の挙げ句、女王陛下に常闇の廊下に迷い込んでいた所を救出された誰かさん(アイリ)のように。


あの時のアイリの様子を思い浮かべて、げんなりと彼女を見ていると念話が頭に流れてきた。

(あの時はカルナがあたしを誘ったんですぅ!!女王の私室を見せてくれるっていうから!!)

(カルナはお前が飛び出して行ったって言ってたぞ!!)

(あたしよりカルナを信じるんですか!?酷い!!)

アイリは念話を切りプイっとそっぽを向いて怒り出すが、正直どちらもありそうなのが残念過ぎる。


そんな俺の心配をよそに、この国の女王が()()()()()をし始める。

光の点が鳥や馬のような動物を形作り動き始めたのだ 

「すげぇ!!」「凄いですね!!」「うわぁぁぁ!!御主人様綺麗ですぅ!!」

当然興奮するお子様たち、、、とアイリ。

「鶏肉にゃ!」

別の意味で興奮したウェンディが光の鳥目掛けて突進してしまった!

「あ!やば!」

ウェンディの体の七割が壁の外に飛び出した所で、アイリが冷や汗を書きながら足を掴んで止めてくれた。

「あ、危なかったぁ~!」

「にゃ?鶏肉がどっか行ったにゃ、、、」

悲しそうに俯くウェンディ。

くそ!あんな顔されたら怒るに怒れないじゃないか!

「鶏は今度一緒に獲りにいこうよ。」「紅蓮隊の修行の一環としてお願いしてみようね。」「ウェンディ殿、儂が今度美味い肉を御馳走しますよ。」

カケルとシルフィが慰め、スタークさんが美味しい話を持ち出してなんとか気持ちを持ち直したようだ。

鳥型の魔獣か、、、良い狩場捜さないとな、、、。


何とか無事に常闇の廊下を抜けると、大きな泉のなかに浮かぶ小さな孤島に転位した。

泉の先を見渡しても端は見えない。

この場所も、先ほどの『常闇の廊下』と同じように、女王が作った別次元の空間に作られたエリアで、目に見えている植物なんかは実は作り物なんだが、見た目は本物と遜色ない。

ここも、敵に攻め込んできても空間が遮断できるようになっているらしい。

俺がレイグランドを攻めると考えても、あの廊下とこの空間の存在は厄介極まりない。


この孤島に建つちいさな一軒家が、レイグランド女王の私室になっている。

ってか、謁見の間じゃなくて私室に通すのかよ!

心の中で突っ込みつつも、入口のベルを鳴らす。


ギィっという立て付けの悪そうな音を立てながら、自動ドアが開いたので、誘われるままに家にはいる。

家の玄関に入ると三本の尾を持った小さな小狐がちょこんと座って待っていた。

その奥には外見からは信じられない程長い廊下が伸びていた。

恐らくは、この家の中もまた別空間に繋がっていて切り離せるようになっているのだろう。

俺達を見るなり立ち上がり、ちょくちょくこちらを確認しながら歩いては止まり、歩いては止まりを繰り返す。

そんな愛らしい道案内に連れられて、長い廊下を真っ直ぐに進むとリビングに繋がるドアの前で小狐が再び座り込んだ。

入れって事かな?


扉を開けた瞬間に、小さなモノが俺に向かって飛び掛かってきた!!


「アルー!!」


年端もいかない少女、それこそウェンディとシルフィくらいの年齢に見える少女が俺に飛びついてきたのだ。



「何だ!?」

「カケル!!大丈夫だから、、、。」


驚き、慌てて刀を抜こうとするカケルを手で制しておく。

まぁ、抜いた所で返り討ちに遭うだけなんだけど、さすがに()()に武器を向けるのはまずい。

俺の胸の辺りに飛び付きしがみついた()()は、俺の胸元を強引に開くと、綺麗な黄緑色のウェーブの掛かった髪を揺らしながら愛おしそうに頬を俺の胸に擦り付けてくる。


「あぁ、アル。この匂い、久しぶりで興奮してきちゃう。」

「じょ、女王陛下、、、御元気そうで何よりです。」

「え!?じ、女王!?」「この人が、、、ですか?」「ウェンディ達と同じくらいの女の子、、、にゃ?」「これは、、、これは。」


そう、、、俺の胸にしがみついてスンスンと匂いを嗅いでいる()()が、、、この世界有数の軍事力と経済力を誇るレイグランド王国の女王ミレーリアだ。

子供達からしたら自分達と変わらない外見の少女がまさか女王陛下だとは思ってもみなかったようだ。

スタークさんも普段遠めに見る女王陛下の奇行に目を丸くしている。


「一応言っておくけど、女王陛下は500歳は超えているハイ・エルフだからね。」

「アルぅ!!女性の歳の事はいっちゃダメって言ったじゃない!!」


俺の胸にしがみついているミレーリアがぷりぷりと怒って見せる。


「リオーレアさんも御元気そうで。」


その様子を見守りながら、室内で静かに紅茶を啜っていた侍女のリオ―レアさんに声を掛ける。

その佇まいや雰囲気は、知らない人が見れば確実にリオ―レアさんが女王であると勘違いするだろう。


()()アルベルト殿、お久しぶりでございます。」


そう言うと、ゆっくりとした淑やかな動作でティーカップを置いて、俺の傍まで近づいてきてくれた。

さすがに、この人達にはお見通しか。


「とりあえず、女王陛下を何とかして頂けると助かります。」

「畏まりました。」


そう言うと、ガシッと乱暴に女王陛下の襟元を掴んで無理矢理引き剥がして、ソファあたりに()()()()てくれた。

そう、総長モードのエンリさんに懐かしさを感じたのは、この人に似ているなと思ったんだ。

リオ―レアさんの場合は普段から、言葉遣いは丁寧なままに、でもその行動は女王に対するソレでは無いのだ。


ミレーリアは器用にくるっと回転してソファの上に着地すると、そのまま腰に手を当てて立ち上がる。


「ちょっとリーア!!投げる時はもうちょっと高めに投げてくれないと!!着地がしずらいじゃない。」


いや、怒るとこそこですか?

『女王陛下』を『投げる』という行為そのものはOKですか?


「アル!!久しぶりじゃない、今日は何しにきたの?って聞いちゃうのは野暮かな?」


ミレーリアはバッと両手を目一杯に広げて目を閉じた。


あぁ、いきなりその感じでスタートするんですね。


「さぁ子作りしましょう!私はいつでもウェルカムよ!!」


一気に凍り付く室内。

俺とアイリは始まってしまったミレーリア劇場にゲンナリとするのであった。


まだ、暫くはホノボノとした旅やバトルが続きます。

でも、粗筋にかいている『その時』は刻一刻と近づいています。

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小説書くのは難しいですね。

特に頭の中のイメージを相手にわかるように表現するのが難しいです!!

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