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勇者から魔王に転職したので世界征服始めました  作者: たまサラ
第2章 魔王様の憂鬱! 不安すぎる未来、、、
25/94

2-4. 魔王様の憂鬱!(4) お金が無い!!

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趣味で書きなぐっていた素人小説の投稿です。

語彙力や表現力等まだまだ足りないところばかりですが、楽しんでもらえるように頑張ります!!

少しずつでも、コンスタントにUPしていきたいです。

応援、よろしくお願いします。

Twitter:@TamaSala_novel 次回予告を呟くとかつぶやかないとか

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午後からの会議はそれ程長くは続かなかった。

午前中に土地拡張の担当等、あらかたは問題なく決まっていたためだ。


いや、そう思い込んでいただけだった。

段々とエンリさんの口数が減っていったことには気づいてはいたのだが。

最早話す事は無いと、皆が住居拡張に向けて動き出そうとしたときにエンリさんが心配そうに発言した。

「あ、あの、、、会議はこれで終わり、、、でしょうか?」

「ん?大事な事は決まったし、あとは動くのみじゃ!」

「そう、ですか。」

少し(うつむ)いたエンリさんの秘書眼鏡が妖しく光るように見えたのは目の錯覚だろうか?

ガトーがパンと手を叩いて立ち上がろうとしたときだった。

バァンッ!!!!!

「ぉはっ!!びっくりした。」

ガトーだけじゃなく、室内の誰もが体をビクっとさせた。

「エンリよ、書類を置くときはもっとそっとだな」

「っせぇよ!」

「「え?」」

今エンリさんが何か言ったように聞こえたけど。

おもむろにエンリさんが少し赤み掛かった茶髪を後頭部でお団子状に纏めるピンを取った。

頭をダルそうに左右に振って、バサっと乱れ落ちた髪を肩下までストンと真直ぐに落ちるように直す。

「っせぇんだよ!!この脳筋ども!!一番大事な事から目ェ背けてんじゃねぇよ!!」

エンリさん?今のエンリさん?

「な、なんじゃ?」

「あぁん??」

エンリさんがガトーの傍によると、顔をグッと近づけて睨み付ける。

え?あのエンリさん?

エンリさんがガトーの襟ぐりを掴んでグイッと引っ張った。

「おまえの!」

ツン!

ガトーの頭を突いて揺らす。

「あ・た・ま・は」

ツンツン!

軽快に揺れるガトーの頭。

「からっぽか??あぁ!?」

最後に脳天をガシッと掴んで軽そうに揺らしてみるエンリ姐さん。

「あぁ、、、」

納得したように頷くエンリさん。

「カランカランって良い音がなりやがる!!」

なんだこれ、、、今目の前にいるのは誰だ??

「全員起立!!」

起立させられる俺達、エンギ村首脳陣。

「並べ!!」

掲示板前に並ばされる俺達、エンギ村首脳陣。

「雁首揃えてなんだこれ?、、、クルミサイズの軽い脳みそ使ってよく考えろ。」

クルクルと丸めた書類で錚々たるメンバーの頭をポンッ!ポンッ!と叩き回る。

ガトー村長、魔王の俺、伝説の魔動機職人ジルト様、大悪魔ディアブラ先生までも。

え!?あ、、、俺もクルミメンバーの一人なんだな、、、勘違いしてすいません。

午後から建築関係の議題に呼ばれて、ほぼアイリと交代で参加したジルト様は諦めたように目を閉じて黙って耐えている。

あれ?ちょっと待て、、、ミウはどこに行った??

「エンリ様が久しぶりに爆発したにゃ、、、()()?に戻ったエンリ様は怖いのにゃ。寝起きが悪いにゃ。シルフィ逃げるにゃ、、、」

午後から部屋の隅っこでシルフィと手遊びをしていたウェンディがシルフィを連れて颯爽と去っていく。

()()じゃなく()()な、なるほど()()()か、、、頼む、俺も連れて逃げてくれ。

気づけばミウだけでなく街の人も捌けている、時々あるのか、これ。

未だに召喚解除されていないディアブラ先生が『これはこれは、ンフフ❤こんな所に逸材が、、、』とボソボソ呟いている。


この先の会議でもディアブラ先生の知識が必要だとアイリも判断したのだろう、ってことはさっき走り去ったアイリも隠れてこの光景をみているな?

俺の影に違和感はないから、多分ディアブラの影の中あたりだろう。

「出て来ればいいのにな。」

「ンフフ❤あんな感じで逃げ去って、直ぐに戻れるような鉄のハートじゃないですよネ」

ディアブラ先生が俺の独り言に答えてくれる。

「それに、この状況、私だとしても参加するのは御免ですネ。」

嘘つけ、という視線を送っておく。

ディアブラ先生だけは、この状況を楽しんでいそうだ。


「あいつらの仕事はどうすんだよ!!こんな小さな村で!!給料は!?ってか、、、」

エンリ姐さんが力を込めて掲示板にこぶしを叩きつけて穴をあけた。

なるほど室内の壁に点々とある補修の跡はそういう事だったのか。

「こんだけ人数増えてメシはどうすんだよ!!」

バンッ!!と書類をテーブルにたたきつける!!

ばらばらに散らばった書類をちらっと見ると、幾つもの計算式が書かれてはぐちゃぐちゃと消されている。

相当頑張って受け入れ案を考えていたのだろう。

それだけ頑張っていたのに、議題にすら上げなかった俺達の態度にぶちきれてしまったんだろうな。

「ちょっと離れた無事な街から、、、そこから買うのは、、、ダメ?」

ガトーが首を傾げながら可愛い感じで聞いてみる。

パァン!!

長身のエンリさんの半分を占める細く長くスラッとした大人の足が、俺の鼻先をかすめてガトーの(あご)先をしっかりと捉えた。

スーツスカートに低めだがヒールのある靴でこの動きは本当にすごい。

ガトーの傾げた首が反対側に弾かれて、足から崩れ落ちていく。

「えぇぇぇぇ、、、」

彼女のクラスは秘書、、、秘書ってアタッカータイプなの??

格闘家バリの回し蹴りを見たんだが?

基礎・クラスレベルが30超えのガトーが一撃で崩れ落ちるとか!?

「顎先を蹴ることで、急激に脳を揺らして行動不能にさせたようですネ。」

それこそ、格闘家の技だろう?

「彼女、地力はガトーと同程度か少し劣りますが、急所を的確に攻撃できる戦闘センスを持っているようですネ。戦闘センスはレベルでは計り知れませんネ。」

ディアブラ先生が冷静に分析していた。

え?そんな強いの??


ドン!!っとテーブルの上に荒々しく置かれる『足』!!

膝の上に肘をのせるようなポーズをとって、上から俺達を見下ろして言った。


「そんな金はねぇ!!!!」


ですよねぇ、、、ガトーには聞こえていないのだろうけど。

俺は自分の懸念が正しかったのだと理解した。

一気に100人以上もの難民を受け入れて、住居も大事だろうが、それ以上に大変なのが食糧だ!

この村の非常時用の備蓄で暫く持たせても、直ぐに破綻するのは目に見えている。

だが、この村に農地を増やしても、子供の頃に読んだ御伽噺(おとぎばなし)のように種を植えたら直ぐに食べ物がにょきにょき生えて来たりはしないし、数日で実り何度でも収穫できる様な都合の良い植物なんてものもない。

狩りを増やしても、乱獲してしまえば、辺りから獲物が居なくなってジリ貧。

となると外部から買うしかないのだが、それには少なくともお金が要る。

他にも問題はあるけど、まずお金が無ければ話にならない。


俺は、この資金の話が一切されないのを不思議に思い、資金が潤沢に有るのだろうと思ったが間違いだった。

気づいていないだけだった。

そもそも、ウェンディが素材を売りに街に出る必要がある時点で、余剰資金があるはずないと思うべきだったのだ。

「確かにクルミだな、俺も。」

自嘲気味にクスリと笑ったのが聞こえてしまったのだろうか、エンリ姐さんの目が妖しく光った。


そうと解れば俺がやるべき事は一つだ。


俺は荒ぶる姐さんに向かってスッと手を上げた。


「提案があります!」


初登場キャラなどは、そのキャラのメイン会で容姿などの説明を織り交ぜていくようにしています。

今回はエンリ様が荒ぶる会でした。

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小説書くのは難しいですね。

特に頭の中のイメージを相手にわかるように表現するのが難しいです!!

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