表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/34

十四歳

 今日は私の十四歳の誕生日。公爵家ともなると、盛大なパーティーが開かれるようだ。私も朝から仕度に大忙しだ。

 着替えを見られるのが恥ずかしいなどと言っている場合ではなくなっていた。何故なら後ろボタンのドレスだったからだ。それに昨夜の湯あみ。一人では出来なかったのである。私はもう羞恥心を棄てた。

 そして現在、私は侍女たちによって飾り立てられていた。薄紅色の襟の立ったドレスはふんわりとレースをあしらっており、年齢相応の可愛らしさだ。そのドレスに合わせた髪飾りも薄紅色の生花を使っている。髪の毛は頭の上の部分だけをすくい、髪飾りを挿して、あとは背中に長い髪をさらりと流す。

 姿見の前には、立派な公爵令嬢がいた。


「お嬢様、お美しいですわ」

「ええ、本当に」


 侍女たちが口々に褒めてくれる。


「皆、ありがとう」


 この国では十五歳で成人となる。だから私はその一年前。あと一年で鍛練はどれだけ出来るだろう。それによって自分の進路も決まる……と思いたい。だが、公爵令嬢である私が武の道など歩ませてもらえるだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ