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 私はドレス(これが普段着らしい)を着ると、姿見を見た。綺麗なストレートの銀髪。鼻筋も通り、翠の目も大きく愛らしい。自分で言うのもなんだが、美人の部類に入ると思う。

 うーん、しかし中身はアラサーの日本人。しかも昔は暗殺集団に属していた身だ。当然だが、しっくりとこない。動きやすい格好で鍛練をしたいものだ。

 アンジェリアは女の子らしい体つきで、鍛練に励んでいた訳ではない。これからどうするか。まだ明日で十四歳。鍛練を重ねて戦士になるのも可能だ。とりあえずの目標は決まった。


「ナタリー、着替えが終わったわ」


 私が扉に向かって呼び掛けると、侍女がすぐに入ってきた。


「お嬢様、では、おぐしを整えましょう」


 そう言ってナタリーは私の髪の毛をすきだした。


「お嬢様のお髪はサラサラでございますね。今日はどの髪飾りにいたしましょう?」

「そうね……そちらの紫の花のはどうかしら」

「はい。お嬢様のお髪にも合いますわ」


 ナタリーに髪の毛を整えてもらうと食堂へと移動した。


「お父様、お母様、おはようございます」

「アンジェリア、おはよう」


 いつも通りの朝。でも「わたし」にとっては特別な朝だった。「アンジェリア」と融合した「佐藤章子」。「アンジェリア」としてこの国で学んできたことを理解しつつ、それを活かして生きていかねばならないだろう。

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