表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/34

目覚め

 ん?ここどこ?


 暗闇がわたしを覆う。無の世界。一人漂うわたし。



「お嬢様、おはようございます」


 ん?お嬢様?


「お嬢様?いかがいたしました?」

「……なんでもないわ。おはよう」

「お食事のご用意が出来ておりますわ。お召しかえをしましょう」

「そうね」

「では、失礼いたします」


 侍女が私の夜着を脱がしにかかった。


「ひっ、一人で出来るから!」

「お嬢様?どうなさいました?」

「服を出しておいてちょうだい。終わったら呼ぶから、部屋から出ていて」

「……かしこまりました」


 ふう、いきなり服を脱がそうとするんだもの。驚いたわ。それにしても、ここは……。そうだわ。私は『アンジェリア』。公爵家の一人娘。でも「わたし」は違う。わたしは日本で生まれた「佐藤さとう章子しょうこ」。テロ組織を壊滅させるために仲間と暗躍していた。最後は殺されたけど。でもテロ組織は壊滅寸前だったから、きっと仲間がなんとかしたわね。

 それよりもそのわたしがなぜ公爵令嬢になっているのかしら。この国はエルファネア王国。私はその筆頭公爵であるヒューメリンタ公爵家の長女。

 これが「転生」ってやつ?私は明日十四歳になる。どうして今、「わたし」の記憶が甦ったのかしら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ