表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/51

慈悲を願う奴隷の少女、主人は友達を呼んで罰を下す

奴隷少女「ご主人様お許し下さい!」


 華奢な少女の声が、悲痛に響く。


主人「いいや許さんぞこのゴミ奴隷が!」


 肥満体の中年は、その光景に怒号を飛ばす。


奴隷少女「どうか、どうかお慈悲を!」 


 少女の頬は涙で濡れていた。泥で汚れた古いメイド服。


主人「よくもこの俺に『ドナルド・トラ○プ大統領暗殺計画犯』などと冤罪をかけてくれたな!

デルタフォースとの銃撃戦で家の中がめちゃくちゃだ!

CIAのクソッタレ共め!

おまけにこれをみろ、ヒラ○ーからファンレターが届いたぞ! サウ○パークもネタにしやがった! もう許さん!」


奴隷少女「全米デビューおめでとうございます! それと人物名の発音がちょっと不明瞭なのでもう一度はっきりとお願いします」


主人「やかましいわこのクソぼけがああ! はっきり書いたらクソ面倒なことになるんだよおおお!!! あと五分遅かったら無人機から爆撃されていたんだぞ!」


奴隷少女「もう二度といたしませんから! お許し下さいご主人様!」


主人「いいやもう許さんぞこのゴミ奴隷が!

今日という今日は一晩かけておまえに罰を与えてやる! 泣いて許しを乞うてももう遅い! 友人たちも手伝いに来てくれたしな!」


老紳士「ほっほっほ、おやおやこんなかわいいお嬢さんがお相手してくれるとはねぇ、私の孫と同じくらいじゃないか。一晩で壊してしまうには惜しいねぇ」


ヒゲダルマ「グッヘッヘ、こいつぁ上玉じゃねぇか。これで一晩遊んでいいなんて旦那は太っ腹だなあ! ぶっ壊してもいいんですよねぇ!」


奴隷少女「お、お許し下さいご主人様! どうかお慈悲を!」


主人「やかましい! おまえは一晩遊び相手になっていればいいんだよこのゴミ奴隷が!」




△ △ △


ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ


奴隷少女「はい国士無双ライジング・サン


主人「はああああああ!?」


老紳士「ま、孫が待っているからワシそろそろお家帰らないと……」


奴隷少女「はい、明日の朝まであとまだ五時間ありますからねー。たっぷりやりましょうねー」


ヒゲダルマ「ふええ、もうやだよおボクもうお家かえるううママぁぁ! 助けてママあぁ! うわあああん!」


奴隷少女「はい、お客様。まだ壊れるには早いですよー。もっと壊れてもらいますからねー」


主人「ば、ばかな……天和二回に国士無双も出すとは……お、お前まさかイカサマを!」


奴隷少女「まさかそんな、疑うなんてお止めください……御主人様、バレなければサマはサマとは呼べないんですよ」


主人「こ、このゴミ奴隷がああああ!」



 これはとある中年の富豪と、奴隷の雀鬼との虐待と憎しみの連鎖に背中が煤ける無駄に緩い日常を綴った物語である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ