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慈悲を乞う奴隷の少女、主人はハードコアに罰を下す


奴隷少女「ご主人様お許し下さい!」


 華奢な少女の声が、悲痛に響く。


主人「いいや許さんぞこのゴミ奴隷が!」


 肥満体の中年は、その光景に怒号を飛ばす。


奴隷少女「どうか、どうかお慈悲を!」 


 少女の頬は涙で塗れていた。泥で汚れた古いメイド服。


主人「よくも俺が寝ている間に手錠して檻に入れて東京湾に投棄してくれたな! 俺が引田天功ファンでなければ大脱出できずに溺れ死にしていたわ!

この怒りどうしてくれようか!」


奴隷少女「お許し下さいご主人様! もう二度といたしませんので!

それともうそれはファンだったからどうとかはあまり関係ないのでは……」


主人「うるせぇ! 『あ! これ大脱出ショーでやってたやつだ!』と叫ぶとなんかうまくいく感じがするんだよ!

もう今日こそは許さんぞ! 屈辱と痛みでたっぷり躾てやるこのゴミ奴隷が!」



 △ △ △


主人「今日はこの激辛ペヤングに更にババネロパウダーを足して食ってもらう! めっちゃ辛いらしいから覚悟しろ!」


奴隷少女「ひ、ひいいい!!」


主人「ちなみにどのくらい辛いかちょっと味見してみるとな!」チョビ


主人「あ、なんだ思ったよりいける」


主人「……!」


奴隷少女「?」


主人「……」ミズグビグビー


主人「……ちょっと辛すぎるからマヨネーズ足してやる待ってろゴミ奴隷」



 △ △ △


主人「なあ……奴隷よ」


奴隷少女「はい御主人様!」


主人「お前……なにやった?」


奴隷少女「御主人様がお仕事に疲れてソファーで寝ていらしたので」


主人「うん」


奴隷少女「お風邪を召しては大変と思い、何か毛布をかけようと」


主人「うん」


奴隷少女「そこでうっかり間違えて速乾性コンクリートをかけてしまい」


主人「うっかりじゃねぇよこのボケ奴隷がよおおお! 見ろ! 首だけだして見事に固まっちまったじゃねぇか! どーすんだよこれ!」


奴隷少女「低発熱性だからじんわり暖かいしちょうどいいかなーって」


主人「言いたいことはそれだけかテメェはよおおおお!」


奴隷少女「お許し下さい! もう二度と致しませんから!」


主人「親の小言より聞き飽きたわその台詞はあああ!! オラァもう許さねぇぞフリーザああ!!」


主人「はあああああぁ!!!」


主人「ふんッッ!!」ボゴォッ


主人「ふんんッッ!!」バゴォッ


主人「ふぅ……やっと自由になったわい」コキコキ


奴隷少女「筋肉の膨張のみでコンクリートを割るなんて……やはり化け物!」


主人「もはや形だけの謝罪すらしなくなったな! もう今度という今度は手加減抜きで躾てやる覚悟しろこのボケ奴隷があ!」


 △ △ △


主人「今日はこの方をお呼びしたぞ!」


奴隷少女「だ、誰ですかこの三人組は……ラーメン三銃士……?」


主人「全然ちげぇよ! では自己紹介をどうぞ!」


男1「どうも」


男2「大学サークルの」


男3「包囲殲滅陣研究会のものです」


奴隷少女「息ぴったりだけどなんの説明にもなってない……!」


主人「この方達は古来ハンニバルが使った包囲殲滅戦術を研究してる学生さんだ! 今日はこの包囲殲滅研究者ともいえる彼らに包囲殲滅してもらう! つまり袋叩きだ!」


奴隷少女「ひ、ひいいい!! なんて雑な説明!」


主人「やかましいわ! 使う棒はポリウレタン製だからまあそんな怪我はしない! ではみなさんお願いします!」


男1「はいよろしくお願いします」


男1「囲んで!」


男2「棒で!」


男3「叩く!」


 ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ


主人「いでででででで!! ストップ! ストップ!」


主人「なんで俺なんだよ! あっち! あっちだよ相手は!」


男1「いやぁ」


男2「女の子相手にこれやるのは」


男3「さすがに気が引けて」


主人「だからって俺にやんなよ! ほんと無駄に息ぴったりだなお前ら!」


奴隷少女「今だ、いくぞ!」


男1「包囲!」


男2「殲滅!」


男3「陣!」


 ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ


主人「いでででで!!だからなんでお前ももいっしょに加わってんだよこのゴミ奴隷がああああ!!」


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