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ゾンビだって必死なんです!  作者: 木村カロム
第一章 HELLO NEW WORLD
1/6

新しい朝

初めまして、この度初めて小説を書かせてもらいます。

どうか温かい目で見守って下さい。

誤字脱字などあればご指摘ください。

よろしくお願いします。


………………………………………………………………………

………………………………………

………………



ゆっくりと空が明るくなり、空気が少しずつ熱を帯び始める


自然の要素の少ないコンクリートで覆われたこの町の

いつもは人通りで賑やか場所に俺はいる


仕事帰りのサラリーマンやデート中のカップル

塾帰りの学生、飲み屋のキャッチ

それに、バイト帰りの学生


今にも顔を出そうとしている太陽が

遠目に見えるビルの影からゆっくりと昇っていく



(だいたい朝の6時くらいかな?)



始発のベルがそろそろ鳴り響きそうな駅のホームから視界を動かし

壊れた携帯を片手に、ゆっくりと顔を出す太陽を見つめる



そんな俺を気に留める通行人もいない




と、まずは軽く自己紹介といこう

え?だれも聞いてないって?そんな事言うなよ

まあ、現状把握を兼ねた自分語りだから適当に聞いててくれ


俺の名前は、松田まつだ 修一しゅういち

北陸の田舎にある農家出身の20歳

今は都心に近い経済系の大学生


社会人になっても強い体づくりの為に

登山部にも入ったりしたけど半年ほどで幽霊部員

部の皆とは仲は悪くないけど

ほとんどがカップルになってしまって居辛くなったんだけどね(苦笑)


趣味は家庭菜園と映画を見るくらいかな

無趣味といえば無趣味か


誰からも、印象が薄いって言われるなー

好きな子に告白しても

「いい人だけど…」とか「もっと男らしい人が…」とか言いたい放題

仕舞に部のチャラ男と付き合いはじm……


おっと、これ以上はただの愚痴になってしまうな




とまあ、そんな俺だが昨日の朝からニュースやらラジオで騒がしい

各地で頻発してる乱闘騒動や傷害事件を尻目に、大学に行った後

夜バイトから帰る途中に俺も襲われたんだよね


ふらふらと歩いてた人が、すれ違い様に体当たりをかましてきて

その時、頬を引っ掻かれて自転車ごと転倒してから意識が無い


俺の側に倒れてる自転車はタイヤがひしゃけて乗れないし

廃棄になるってことで貰った肉がそこら中に無惨に飛び散ってる

あーもったいないなー


転倒した時に頭をぶつけたけど特に痛みもない

左の頬から顎にかけて結構深い傷もまあ痛くはないな



無くした財布を探すように体のあちこちを確認しながら


道の真ん中で挙動不審な動きをしている俺を気に留める人はいない




そう―――俺の周りには人ではないモノしか居ないからだ―――



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