実は君って[短編・詩]
一体何者なんだい?
君がいないとさみしいんです
君が来ないと 泣きそうなんです
寂しがり屋をほっとくなんて 君はなかなか酷いやつ
そんなこと口走って そっぽを向いちゃう君を見て
僕はとうとう泣き出した 周りも気にせず大泣きだ
なんで? なんで?? なんでなんで???
前はこんなじゃなかったはずで
君がいなくても大丈夫だったはずで
だけども今は こんなに悲しい
君って実は凄い人?
一人の人間をこんなに悲しませて それと同じくらい喜ばせるなんてさ
君って実は神様なの? それとも実は仏様?
でも僕の前にいる君は どこからどう見ても人間だ
神様なんて見たことないけど 人間だったら何度も見たことあるからさ
だから言える 君は僕と同じ人間だ
しかしどうして こんなに人を幸せにできるの?
僕は君を見ただけで 今日一日を素晴らしく感じることができちゃうんだ
君って実は魔法使い? 幸せの魔法でも僕にかけたのかい?
でも君は箒なんて持っていない とんがり帽子なんて被っていない
やはり君は 僕と同じ人間だ
僕が好きな 君と言う人間だ
そこで一つ質問いいかい?
君は僕のことをいつも最後には受け入れるけどさ
君って実は…… 僕のこと、大好きなんじゃない?
そうしてまたそっぽをむかれて 僕はまたまた大泣きした