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ライバル  作者: 輪廻
2/2

ライバル=恋人?

このお話で完結デス。

楽しんでくださいッ!

 数秒の沈黙。

そしてどちらともなく、同時に動いた。


ガッ


互いに手をつかみ合い、顔を寄せる。


「へぇ、強くなったじゃん」


『あんただって、、、。ハッ!!』


「えっ?」


掴んでいた手を後ろに引いて引き寄せ、その勢いのまま後ろに投げ飛ばせば、翔鳥はフェンスに叩きつけられた。しかし、大したダメージもなく立ち上がった。


『ダメージなし、、、か。』


「おうっ!俺のタフさなめんなよ!」


『フッ、、、そうだった。さぁ、続けようか』


「んじゃ、今度は俺からな!」


翔鳥は身を低くして、クラウチングスタートの体勢をとった。

、、、、、、、、コイツ、、、!!


「行くぞ~っ?、、、ドンッ!!!」


ドンッ


『なっ!?』


速い!!

翔鳥は十年前よりもはるかに速くなっていた。、、、。でも、、、。


『甘い!!』


何のためらいもなく正面から突っ込んできた翔鳥を回し蹴りで迎え撃つ。

、、が。翔鳥は一瞬で後ろに回ってそれを避けた。


『それが甘いって!!』


大和は翔鳥が後ろに回ることまで見越してそのまま足を振り抜き一回転。

流石にそこまで予期していなかった翔鳥はその蹴りをまともに食らい、五十メートルくらい飛ばされた。


「いつつつ、、。此処が広くて良かった~。もうちょい狭かったら俺落ちてたわ」


『ダメージは?』


「それ聞くか?;今のは流石の俺でもこたえたよ、、、」


『そっか。、、、。次は私から行くね』


「よっしゃ来い!!」


そこから激しい攻防が続いた。どちらも互角のように思えたが、次第に大和が押されていった。


『くっ!;(仕方ない、、、アレを使うか、、)』


止む終えず、新しく開発した技を使うことにした。

しかしそれは、、、


     よけられた。


『な、、、に?;』


どうして!?今まで翔鳥の前ではこの技は使ったことがないはず、、、。

何度やってもよけられ、自分の体力だけが消耗されていく。

そしてとうとう手が、足が止まってしまった。


『なんで、、、ハァッ、、、当たらない、、、っ、の?ハァ、ハァ;』


「んー?だって、大和、いつもと違う動きするんだもん。そりゃあ俺でも分かるよ?」


そんな!私もそれに気を付けて今まで修行してきたのに!!


『で、でも!そんなに分かりやすい動きじゃなかったでしょ!?』


正直泣きそうになった。翔鳥勝つために頑張ってきたのに、、、。

ここまで実力が開いてしまったことが悔しかった。それに、置いていかれたような孤独感が怖かった。


「俺、ずっと大和のこと見てたんだ」


『えっ、、、、ぁ、、え?;』


「だからー、ずっと見てたんだって。小さい頃からずっと」


『な、なんでそんなことっ、、、///』


あんなに成績が良くて運動神経抜群だったのに、、、私のことを見ていたって?そんなの、試合中によそ見をするのと同じことだ。意味が分からない。


「だって俺、大和のこと好きだから」


頭が真っ白になった。今なんて言った?私のことが、、、好き?

その言葉を理解した途端、顔が一気に熱くなった。


『なっ、ぇえ!!?///ど、どーして、わ、わ、私なんか!?///

 私なんか女っけもないし、可愛くもないから!!ほかの子のがイイよ!!///;』


これはウソ。ホントは私にしてほしい。私の初めての友達、、、。

出来ることなら、、、初めての恋人にもなってほしい。

すると翔鳥は、


「ヤダ。俺は大和がいい。好きなのは大和だけ。大和は、、、嫌なのか?」


嫌じゃない、嫌じゃない!!ここで言ってしまえ大和!

自分に言い聞かせるように自らを鼓舞する。

そして


『い、、や、、、じゃない。ガラじゃないけど、私も、、、好き///』


――――――――――――――――――――


――――――――――――――――


――――――――――――

         

       壊れた世界の中。二人は手を繋ぎ、真っ黒な空を見上げていた。









(おまけ)

ライバル=恋人?

「俺さぁ、成績良くすんの頑張ったんだよなー」

『なんで?』

「だってさ、”好きな子”にはかっこいいって思われていたいじゃん?」

『~~~~~~っ!!!/////』

『(とんでもない爆弾投下してくれたなバカ翔鳥!!!///)』



     





恋愛の完結ってこんな感じでしょうか?

感想よろしくお願いします。

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