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時間の薬効

丸々一ヶ月ほど放置していたので、そろそろ更新しないとまずい時期がきた。

この一ヶ月間に思いついた永久機関の作り方でも説明しよう。一応、“擬似的第二種永久機関”という扱いにしてほしい。



~用意するもの~

・両面真っ白な紙×1

・筆記用具(鉛筆、ボールペン、万年筆、筆、コンテ、クレヨン、クーピーなど字が書けるものなら何でも構わない)×1


~作り方~

1.まず、紙の片面に、用意した筆記用具で“裏を見ろ”と書く。

2.紙をひっくり返し、反対の面にも同じように“裏を見ろ”と書く。

3.誰かに紙を見せる。



というわずか三ステップで、お手軽に作れる。是非一度自分の手で作って、確かめてみてほしい。




というスペシャルレシピを、しばらく更新していなかったお詫びに掲載させていただいた。

それでは本題にレッツ&ゴー(通じるかな?)。





最近中国の揉め事の影響でめっきり影が薄くなったが、何週間か前は韓国の大統領の問題発言が話題になってたなぁ、と今更ながら思う。



そう言えばあの大統領の発言だが、日本では

“天皇は謝れ。そうじゃなきゃウチの敷居を跨ぐな”

というように受け取られていたが、しかしこれはどうやら違うらしい。


“もし韓国に入りたいのなら、天皇陛下には過去の戦争について心から謝ってほしい。そうやって韓国と日本の関係に一応の示しをつけていただきたい。あと、心から謝罪なのだから「遺憾」なんて言葉で片付けないでほしい”

的なニュアンスなんだそうだ。


もちろん、作者の訳し方の問題もあるだろうが、前者と後者では印象は大きく違うはず。だがこの印象の違いが“反韓”感情の原因なのだから、たかが印象と言えど侮れない。



さて、この二つを比べてみると、悪意なんていくらでも捏造できるということがお分かりいただけるだろうか。

外国語なんて、訳し方次第で物腰から真意までいくらでも変えられるのだ。


"I'm sorry"という一文だって、日本語の「すみません」や「ごめんなさい」と違う「悪いのは私です」という意味ががある。

この辺は、欧米における謝罪の意味“責任の所在をはっきりさせる”ということとも絡んでいる。つまり、向こうでは"I'm sorry"と言った人間は責任をとらないといけなくなるのだ。


しかしこういった理解をすっ飛ばして迂闊に"I'm sorry"なんて言ったりすると、苦労することになるかもしれない。

日本語での「すみません」だって、"I'm sorry"と安直に訳すとこんな印象の違いが出てしまうこともある。誠に翻訳とは難しいものである。



さて、こんな訳し方次第でニュアンスが大きく変わってしまうということを、果たしてどれほどの人が知っているだろうか。

日本語でさえ違う意図にとられてしまうことがあるのだから、外国語ならなおさらだというのに。


たぶん、これからの国際化の中でこんな問題はたくさん出てくると思う。

だからこそ、一つの発言に過剰に反応するのではなく、ある程度時間をおいて相手の意図を冷静に判断する姿勢が重要になってくる。


ちなみに作者が時事ネタをあまりやらない理由の一つには、実はこれがある。

「理解はゆっくりと歩いてやってくるが、偏見と差別は群れをなして走ってくる」である。

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