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「俺は、ちょっと思ったんだがよ?」

ロナールが切り出した。

「流浪の魔術師のあの影。あれってのは

限界があんじゃねーかな。」

「どういう事?」

俺が聞き返した。

「んー、つまりな?物量で押し切れたら

影が無くなるんじゃねぇかなって話だ。」

ロナールの意見にカルソさんが口を挟んだ。

「だが、あれだけ我々が攻撃しかけていたのだぞ?

西区の前だって、東区でそれなりの量の攻撃を

ぶつけた。たが、その全ては届かず、広範囲魔法で

返り討ちにされたんだ。」

それに対してロナールが

「そこなんだよ。もし本当に何も気にせず全部

止められるのなら、イチイチこっちを気にしなくても

隕石を呼び続ければいい。

そうすりゃこっちは留まってなんて居られねぇ。

当たらねー攻撃続けるよりも、やらなきゃならねぇ事が

出てくるからだ。」

「そうだね。流浪の魔術師をどうにもしようがないのが

分かれば、自然と攻撃よりも隕石の被害をどうにか

しないとならなくなる。」

俺はロナールの言葉に同意した。

「そうなんだよ。そんな事向こうも分かんだろう。

だけど、こっちを攻撃して追い払う。

これってのはつまり、攻撃され続けるのが嫌だから、と

読むんだが。」

「うん、なるほど。それなら俺も思う所がある。

1つに、影の厚さ。攻撃を受ける場所は

影を厚くするんだよ。

これって、影自体に耐久性があるからじゃないかな?

影を纏っていれば何も当たらないなら、厚くする

必要が無い。

それと、ヴァルキリーの光槍を撃ち込んだ時、影と

ぶつかり合ったんだけど、削れていくように

飛び散っている様に見えた。

つまり、影も消耗していくって事なんじゃないかな?」

カルソさんが再び

「なるほどな。だが、とはいえだ。

あれだけの攻撃量で押し込んでもダメだったんだぞ?

ここの数人の攻撃量でどうにかなるとも思えんが。」

尤もだ。だけど、それに対してロナールが

「それはよ?影を押し破れる程の攻撃力を持った攻撃が

無かったからじゃねぇ?

こっちにはジュンが居るんだ。

俺ら程度の攻撃でも、影を少しでも分散させられたら

ジュンの攻撃はより通ると思うぞ?

それに、ジュンが攻撃する時に影が集中すれば

俺ら程度の攻撃でも通る可能性があると思わねぇか?」

カルソさんが少し考え

「・・・なるほど。

ジュンの攻撃の為に影を分散させるための攻撃と

周りの攻撃を通す為のジュンの攻撃、か。確かに。

それなら理屈も通るし、可能性もある様に思える。」

カルソさんの同意に、ロナールがしたり顔で

「んじゃ、この考え方を元に、あとはどういう攻撃を

ぶち込んでいくかを考えりゃいいな。」

ロナールの言葉に俺は同意して

「そうだね。とりあえず1番攻撃の通った光槍だけど

この前使った感じだと溜めが結構必要なんだ。

手の上で作る、狙う、放つの3動作が必要になる。

何回か練習しないとはっきりしないんだけど、多分

短く出来ても10秒から15秒くらいはかかるかな。」

「なるほど、まーあんな強力な攻撃をほいほい簡単に

撃てるわきゃねーわな。

魔術師の詠唱と似た様なもんか。」

「それに、向こうも何かしら対策してる可能性も

考えないと。」

「だな。

だが向こうの対策は考えても分からねーからな。

組み立てた作戦を状況に応じて変化させて

いくしかねぇ。」

「そうだね。」

「あたしは近接戦闘は無理って事だよね。

弓も使えるから、それも用意していくよ。」

ヤムが話に入る。それに合わせてロナールも

「俺もだな。外からの攻撃手を増やすならうちの

ロジーとサムリスも連れてくか?」

「んー、あまり外の攻撃が多くなりすぎると、俺が

近接で動きづらくなりそうだから、息を合わせられる

このメンバーで行こう。

メイは攻撃に加わらず、とにかく治療薬を

準備しててもらって良いかな。誰かが攻撃を受けた時

攻撃を受けた本人が動く事が可能なら、周りが

カバーしてメイの所まで自力で戻る。

どうしても動けない時はメイが動いて治してあげて。」

メイがこっちをしっかり見てコクコクと頷く。

「セフィルとコッツは、都度必要そうな魔法で補助か

攻撃をお願い。」

2人がこっちを見て頷く。

「あとは全て状況次第だね。流浪の魔術師がどれだけ

回復しているかも分からない。

万全になってると思って臨もう。」

「いょっしゃ!早速準備に取り掛かって出ますか!」

ロナールが勢いよく立ち上がり意気込む。

「カルソさん。出発は明日の早朝、日が登る前に

しようと思います。

きっとまだ街も寝静まってる頃だろうから。」

「了解した。馬車の準備をさせておく。

あと、ジュンの革鎧も新調させてもらった。

あとで付けて不具合無いか確認してみてくれ。

それと、今日のうちにシスの町にも速馬で連絡させて

おこう。向こうで状況を聞いてみてくれ。」

「すみません、何から何まで。助かります。

お願いします。」

カルソさんは笑顔で

「こっちはこのくらいの事しか出来んからな。

健闘を祈るぞ。危険と感じたら、必ず引き返せよ。」

カルソさんは拳を俺の胸に当て立ち上がり部屋を出た。

さぁ、準備に取り掛かろう。

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