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ジュン、無理させてごめんなさい!

ゆっくり休んで早く元気になってー!


-ヴァルキリー?


ジュン!意識が戻ってきてるんだね!良かったぁー。


-意識?俺はまた気絶したの?


うん。ごめんなさい、ジュン。


-何故?ヴァルキリーが謝るの?


私がね?姿を見せたり、光槍を使ったりするには

ジュンの精神力から力を貰うんだ。

だから、生気吸引で弱くなってたジュンの精神力が

光槍を飛ばした途端に尽きちゃって・・・


-そっか。でも、気にしないで?

ヴァルキリーのおかげで攻撃を当てられたんだから


うふふ ジュンならそう言ってくれるって思ってた!


あはは、そっか。

ん?攻撃・・・あれ!ちょっと待って!

その後の記憶が無い!あの後って

「どうなったの?!」

最後は叫ぶ様に声を出して、上半身を起こした。

いつの間にか、知らない部屋の寝台の上で

寝ていたらしい。

「どこ?ここ。」

俺が、何か情報を見つけようとキョロキョロ

していると、1つだけある扉の向こうからバタバタと

走ってくる音が聞こえてきて

バタンッ!

「ジュン様!!」

「今の声、ジュン?!」

ごんっ!

メイとセフィルが、2人いっぺんに扉から入ろうとして

頭がぶつかりあっていた。2人声を合わせて

「いったーい。」

頭を押さえる。

「え?大丈夫?すごい音したけど。」

ちょっと半笑いで俺が聞くと

「ひどーい。」

「いくらジュン様でも笑うのはひどいですー。」

「あはは、ごめんごめん。」

それでも笑い顔は取り繕えなかった。

「って、そんな事よりも意識戻ったんだね!

良かったー。」

「お背中はどうですか?痛みますか?」

メイの言葉に肩と腰を回してみる。

「まだ少しだけ痛むけど全然楽!

メイの治療薬は凄い効き目だね!」

「良かったー。」

「ところでここは?2人が元気そうだから

あの後大丈夫だったんだなって理解したけど

どうなったの?」

この質問で、真剣な表情に戻る2人。セフィルが

「ジュンの光槍が流浪の魔術師に当たった後

凄い苦悶の声をあげて・・・また消えちゃった。」

「転移したって事なんだね。」

「うん。その後、呼んでいた隕石の制御が

切れたみたいで、街にも少し落ちたけど、ほとんどが

北西の山の方に落下した。」

「そうなんだ!じゃあ、西区での隕石の被害は。」

「ほぼ無かったよ。」

「そっか、なら良かった・・・。

亡くなってしまった人もいるけど、少しでも被害を

抑えられたなら。」

セフィルを想うと、言葉を選んでるつもりでも

言い方が難しい。そんな俺の様子を見て、セフィルは

俺の隣に座って

「大丈夫だよ、ジュン。

あれは、流星のかけらの意思、なんだからね。」

優しく微笑んだ。

「そうだね。」

俺も優しく微笑み返す。

「むー!なんだか2人だけでずるいです!

私も話に混ざりたい!」

メイが頬を膨らませてセフィルの隣に座った。

「ごめん、ごめん。」

俺は笑って返す。

「メイ、院長さんやみんなは無事?怪我無かった?」

「はい!私達が孤児院に着いた時には、東の空が隕石で

満ちてて、みんながどうしようってなってました。

そしたら、ロナールさ、ロナールがテキパキとみんなに

指示出してくれて、必要最低限の荷物だけ持って出た

おかげで、流浪の魔術師が来る前に出られたんです!」

「さすがだね、ロナール。」

「はい!そしたら自分は街の人達にも声を

かけてくるから、私達はみんなを連れて

一緒に行ってあげてくれって、私達も

逃がそうとしてくれて。

でも、途中でヤムが、やっぱりロナール1人に

危ない思いさせるのは違うって言って、自分だけ

戻ろうとしたから、私とコッツもついてきました。」

「そっか、ヤムがそんな事言ってたんだ。」

意外と?脈あるんじゃないのか?ロナール。

良い所見せられて良かったなー。

「でも、戻ってきてくれたおかげで、メイから

治療薬受け取れたんだ。

メイがいっぱいの瓶渡してくれてね。流浪の魔術師に

再度会う前にみんなと合流出来て本当に良かった。

それが無かったらって思ったら、ゾッとするよ。」

本当に、スレスレで生き残ったんだ・・・

「そっか。

俺はメイにもセフィルにも命を助けられてたんだね。」

メイがたまらなく嬉しそうに、華やかに微笑み

「ジュン様のお力になれたんだ!嬉しい!」

「ありがとう、メイ。」

照れる様に顔を赤くするメイ。かわいいなぁ。

「あ、そうだ!ジュンの石。ジュンの石の光は」

と言って、セフィルがポケットから石を取り出す。

間近にいた時よりもずいぶん弱い光。

遠くに離れたって事だ。この光の弱さなら

カイダールの外には出たよな。

方向は、と光の指す方へ顔を向ける。

「うん。そっちは南西。」

「南西?ここはまだカイダールだよね?

・・・南西って言ったら」

「そう、シスの方角。」

「え!それじゃ向かったみんなが危ないんじゃ!」

「それは大丈夫。流浪の魔術師が転移して危険が

去った後、警備隊の人が馬で急いでみんなを

追いかけてくれて、1番手前の中継地に留まっていた

みんなを連れ戻してくれたんだ。」

「そっか、良かった!

でも、シスが危ないって事には変わりない。」

また、緊張した面持ちになった時に

コンコン

「ジュンよー、そろそろ美女達に癒される時間を

終えて良いかー?」

扉の向こうから、何とも気の抜けたロナールの声が

かかった。

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