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順調に2日を過ぎ、いよいよ目的地のシスが

見えてきた。

小さな町だけど、港町で船も多く見える。

町を一望出来る場所に今立ってるんだけど、凄く

バランスが取れていて、こういうのを整ってるって

いうのかな。絵画みたいな綺麗な町。

なるほど、パシムが良い町と言うだけあるなぁ。

そして久しぶりに見る海!

この世界にも海あったんだ!

波音と潮風。

前の世界で俺が住んでた所は海無し県だったのに

何でこんなに懐かしさを感じるのだろう。

子供の頃に行った海水浴が目に浮かびそうだ。

足を止めた俺をみんな見てた。

慌ててみんなに合流する。気を引き締めないと。

この町でやらないといけない事は多いんだから。

さて、パシムの事を聞くか、ラルさんから聞いた

ダーウィって人を聞くか。

優先は何よりもパシムだよな。その為に来たんだし。

シスの町に入る。

小さい町なのに人は多いなぁ。

俺は前を歩く人に、すみません!と声をかけた。

「パシム?知らないなー。」

「あー、俺この町の人間じゃないから。」

「んー、小さい町でもここは人が多いからね。流石に

名前だけじゃなー。」

あらー、当てが外れた。

小さい町って聞いてたから、聞けば分かるって

たかを括った。

「ジュンよー。そのパシムって誰なんだ?」

そっか、ロナールは知らないんだっけ。

俺は闘技場であった事、この町に来た理由を

かいつまんで話した。

「なるほどな。ジュンはほんっとお人好しだなー。」

「・・・何か、けなされてる?」

「ちげーよ。感心してんだよ。

俺には考えられねー事だからよ。

よし、分かった。町の事は町の奴に聞くのが1番だ。

ギルド行って聞いてきてやんよ。さっき歩いてる時

この町のギルド見つけたからよ。」

「助かる!そしたら、ダーウィって人の事も

聞いてくれるとありがたい!」

「おー、ダーウィな。任せとけ。」

「じゃあ宿屋探して、そこで待ってるよ。」

分かったと言って、ロナールが人波の中を

スルスルと走り消えていった。

一緒に来てくれて助かったー!

ロナール頼りになるなぁ。

宿屋を見つけ、部屋を予約して1階の酒場で3人で

お茶しながら待つ。

小1時間くらい?でロナールが戻ってきた。

「早いな!もう分かったの?」

「こんなん、情報収集にすらならんわ。」

すげーな。仕事出来るなー。俺が

「何か飲む?」

聞くとジュンの奢りか?と笑って返してきたから

遠慮なく飲んでと返した。

こっちでは、オイ茶と呼ばれてるコーヒーみたいな

飲み物を飲みながら

「パシムって人は、町外れの海岸沿いにある

赤い屋根が家。

ただ、本人はここ1年以上見かけてないとさ。

まぁそうだよな。

んで、ダーウィもそっから近い。道聞いといたから

パシムの家行ったあと案内すんよ。」

「ありがとう。さすがだね。」

「・・・こんな程度でさすがと思われるのは

癪だからよ?

もっとちゃんと使えるとこ見せっからな。」

いや、ドイルの件から今まで充分に見てきたけど?

何にしても、頼りになる奴が来てくれたなぁと

実感させられた。

ヤムに感謝しないと。

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