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昼間、街を観て歩いた後、投擲用ダガーを買いに

行って、夕刻待ち合わせの時間までの

残り時間街の外で練習してた。

少しでも練習時間を確保しないと。

大樹の精霊さんのお陰で、得る物もあったし。

それにもう1つ、この前のダークエルフとかとの

対魔法。やっぱり距離がネックになる。

そこで思ったのが、コッツの投擲!

俺もダガーを投げて当てられるようにしたい。

さらに、出来るかどうか分からないけど、剣の方でも

決め技が欲しくて、出来たら良いなみたいな感じで

練習し始めたことがあった。

そんな感じで、やりたい事が増えて時間が勿体無い。

まず投擲に引っかかっている。

精霊さんを見てしまった以上、直接木に刺すのは

もう出来ないので、自分のレザーアーマーを

標的にしてるんだけど、刺さらない!

ぶつけるってだけならいけるけど、刺さるかどうかは

運次第。何か違うんだろうな。

コッツ教えてくれるかな?

もう1つ、剣の技。細身のロングソードが

日本刀みたいな細さで、鞘も付いてるから居合抜き。

剣速を高めたら、剣の届いてない少し先の所まで

切れる、なんてまぁ成り立つかどうか分からないけど

やってみよう。発勁も、何とかなったし。

それっぽそうなスタンスをとって、ひたすらに

抜いて戻してを繰り返す。

発勁の時も思ったけど、この始め出した頃の

全然それっぽくない感は、誰かに見られたらかなり

恥ずかしいな、なんて考えながら夕刻まで

練習を続けた。

夕刻になり、昼間カイノさんと別れた場所に行くと

既にカイノさんは待ってくれていた。

俺はカイノさんに声をかけようと近づくと

俺の後ろから

「ジュン!待ってたよ!」

先に声がかかった。この声はセフィルかな?

ローブ姿でフードを深く被ってるけど、背の高さから

多分そうかな。こっちに走ってきた。

この声にカイノさんも気付き、こっちに来てくれた。

「カイノさん、お待たせしてしまいすみません。」

「いえいえ、大丈夫ですよ。それよりお連れの方は

良いのですか?」

「ありがとうございます。セフィルはどうしたの?」

「昼間、2人が馬車で話してるの聞こえちゃって。

ジュン、魔術師探してるのでしょ?

実は私の探し物も魔術師が持ってる物で、その人を

探してるんだ。だから、良かったら私も話を聞かせて

もらえないかなって思って。」

「そうだったんだ?カイノさん、セフィルも一緒に

行っても構わないですか?」

「ええ、構いませんよ。では行きましょうか。」

日も少し傾き始めた時間。カイノさんに付いて

魔術具屋に向かって歩き出した。

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