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次の日。

中継地から出発、馬車は順調に次の街に向かう。

ずっと馬車の中で座ってるのも退屈なのと

トレーニングにもなるので、馬車の脇を今は

ランニングしている。

見張りも兼ねられるしね。

「大丈夫なんですか?結構な距離走ってますよ?」

初めは穏やかな表情で見てくれてたカイノさん

だったが、そのまま半日経つと流石に

心配してくれた。

「まだ全然大丈夫ですよ。ここの所

身体、動かし足りないくらいなんで。」

カイノさんは、これでもまだ動かし足りないのかと

唖然としてる。

「カイノさんはいつもこうして、あちこちと

移動されてるのですか?」

「そうですねー。セジアみたいに大きな街で

仕入れられる品は、小さな町とかでは

よく売れるんですよ。なので、セジアやカイダールを

拠点にして、東側は小さな町までよく移動します。」

なるほど。東京で売ってるものを地方で売る

みたいな感じか。

旅することが多いなら、カイノさんにも

聞いてみようかな?

「1つ伺ってもいいですか?」

「はい、何ですか?」

「どこかに、凄く魔術に詳しい人とか

もの凄く高位の魔術師とか、噂で聞いたりしたこと

ありません?」

セスさんに、情報を聞く時は転移の話を

するのではなく、高位の魔術師や魔術に詳しい人物を

探した方がいいと教わっておいた。

「魔術師、ですか?それは、会える様な方で

考えてますか?とても一般人では会えない様な

人物とかは別で?」

あー、そういう人物もいたりするのか。

「出来れば会える人が助かります。」

「んー、そうですね。

ちょっと私では思い浮かぶような人物は居ないです。

申し訳ない。」

「あ!いえいえ、大丈夫ですよ。」

「ですが、今向かっている私の目的地のリナルドに

魔術用の道具の商いをしている知り合いが居まして

その人は、かなり多くの魔術師の方と面識が

ある筈ですよ。

向こうに着いたら聞いてみましょうか?」

「本当ですか!ありがとうございます!

カイダールに行けば、そういう話も聞けるかなって

思っているのですが、どうですかね?」

「カイダールなら色んな話が聞けると思いますよ。

探し物するにはうってつけの街だと思いますね。」

ジュン様、魔法使いの人探してるのかな?

ジュンの走る姿を、馬車の中から飽きもせず

ずっと眺めていたメイラールが、ヤムに

「ジュン様、すごく偉い魔法使いの人に

会いたいみたいだよ。誰か知ってる人いる?」

ヤムはコッツに目をやる

「・・・。」

「コッツも分からないみたいだね。」

「そっか。カイダールなら確かに、そういう人

見つけられそうだよね?」

「メイ、カイダールで行動は駄目だからね。」

「うん、分かってる。

私もそこまでバカじゃないよー。」

メイは笑って言ってる。馬鹿とは思ってないけど

向こう見ずとは思ってるから心配なんだよ。

またジュンを眺め始めたメイを、苦笑いしながら

見ていた。

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