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asmi『恋』に関する考察

asmi『恋』に関する考察3 カリ何とかの城編

作者: 成城速記部

ヨーロッパのとある小国、

山に囲まれ、風光明媚ではあるが、特に産業もない。

大公国だから、大公家の血が絶えれば、領土を失う。

城を襲った火災。

出火原因は不明。

警察も不自然なほど早期に捜査を打ち切った。


大公御夫妻は火事で亡くなられ、

お血筋は王女お一人。

厳密に言えば、かなり昔に分かれた伯爵家が、

血筋といえば血筋だが、

分家といえば分家なので、

公爵位継承者は、王女お一人。


伯爵は、王女との結婚を望む。

王女は、望んでいない。

逃亡する王女にたまたま遭遇した稀代の大泥棒は、王女を助け出そうとする。

伯爵の配下は予想外に強く、

大泥棒は深手を負うが、

そのことで、忘れていた記憶がよみがえる。

王女と、昔、会っていたことを。

今、ここにいるのは、運命なのかもしれない。


公爵家に伝わる指輪「高純度の恋」。

伯爵家に伝わる指輪「愛」。

この二つの指輪がそろうとき、

何かが起こるという言い伝え。


大泥棒の活躍で、

いや、伯爵の活躍と自滅で、

ローマの遺跡が姿をあらわす。


その後、指輪は何者かによって盗まれ、

「高純度の恋」は王女のもとに戻るが、

「愛」の行方はなかなか知れず、

今宵、王女が、いや女王みずからが盗み出した。


そんなお話。







ゆっくり溶けてく私からあなたへの想い

・・・・・・・・心も体も溶けていくような高揚感

        あなたを思い出している

言葉は何より危うい鋭く純粋な氷みたいだ

・・・・・・・・純粋な氷のような鋭い輝き

        言葉にならない美しさ

最終電車の逃し方は覚えてしまっている

・・・・・・・・最終電車から

        始発電車までに盗み出す

でもこんな夜を前にしては役に立たないな

・・・・・・・・でもきょうは大晦日だったわ

        終夜運転なのね


涼しい風が吹いて私の迎えが先に来る

・・・・・・・・警備員が風のごとくやってくる

じゃあねバイバイのリズムで駆け出す

足音がドアをくぐった

・・・・・・・・逃走経路は確認済み

        姿は見せない

        足音だけ聞かせてあげる



愛なんて持っていない あるのは高純度の恋

・・・・・・・・私の心を盗んだ泥棒さんも

        「愛」は盗めなかった

        「高純度の恋」は

        私がお父様から受け継いだもの

        私があなたに渡したもの

心が悲鳴を上げてもそれすら笑っていたい

・・・・・・・・私が今夜「愛」を盗み出したの

        叫びたいくらいうれしいけど

        ほほえむだけにしておこう

愛なしでどこまで行けるか試したい恋で

・・・・・・・・「愛」がないと

        「高純度の恋」だけでは

        時告ぐる山羊は動いてくれない

今が一番若いの私いつまでも光っていたい

・・・・・・・・泥棒さん、お元気ですか

        私の心はあなたに盗まれたまま

        少女のあのときのまま


たどり着いた先や未来がね ここにはない

・・・・・・・・あなたについていきたかった

        悲しみばかりのこの国も

        王女の地位も捨てて

好きという気持ちだけでは長く続かないことを

知っているからこそ

・・・・・・・・私のそんな気持ち

        お見通しだったでしょうね

毒を帯びた魔物 下がらないでいて体温

・・・・・・・・地下室のあれは

        人の心を狂わせる魔物

        寒気がするほど恐ろしい毒

もしも今夜月がきれいなら二人共犯者になろう

・・・・・・・・月明かりがローマの町を照らす

        あなたと二人で初めて見た


横顔にキスをしたいつもずるいのは私でごめんね

・・・・・・・・あなたが私の頬にキスをした

        …おでこだったかしら

        走り去るあなたを

        私は追いかけていけなかった

刺さって抜けないまま痛いくらいがいいでしょう

・・・・・・・・後悔が今も私の胸に刺さっている

好きですあなたが

・・・・・・・・だから私はあなたを忘れない


牢屋の中で二人は永遠を夢に見て愛に向かった

・・・・・・・・塔に監禁された私を助けに来て

        小さな花をくれたとき

        私は永遠の恋に落ちたの

息はできているんだろうかできないでいてくれ

・・・・・・・・あのとき地下牢に落とされて

        死んでしまったかと思った

        あのままあなたが死んでいたら

        こんな思いはしなくて済んだわ

        なんてね

ずっとずっと恋をしてる

・・・・・・・・大好きよ、おじさま

        私そこそこの泥棒になったのよ




※本考察では、asmi作詞の『恋』の歌詞の意味について、大泥棒の三代目の大泥棒の第三作目の映画の世界を描いているという独自の説を唱えるため、著作権法第三十二条に規定する研究の範囲内において合法的に引用している。

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