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宛先のない物語  作者: ナナイ/リル
20/27

ナナイ 20

今回は短めです。

ということで二日目。今日は、悠生の出店するところの手伝いだ。勿論ボクのものも置いてもらっており、というか悠生自身が「僕がリルの所有物だってことを示したくて...」などと、色々危ない発言をしてボクに物を置かせることを強制していた。というか、あの時の悠生の目は狂気混じりだった気がする。依存、怖いね。ボクは悠生に依存せず視聴者に依存せず、アイドル売りもせずなので大丈夫...と信じたいものだけれど、実際の所はどうなる事やら。今は分からない。


いつものばしょなので見慣れたのだけれど、やっぱり今回も悠生の所の民度はいい。ボクの所も少しずつ良くはなってきているけれど、ボクと視聴者の関係が『近所の娘と、それを見守る近隣住人』みたいな感じで、ボクとは結構軽い感じで接しているのだ。


それに対して悠生の所の民度は...なんといえばいいんだろう。多分、『善王と、それに従う善い貴族』みたいな感じに思えるのだけど、気のせいかな?

そして、悠生の所のファンに言えることとしてもう一つ言えるのが、たいていボクのファン...人間さんであると言う事。


悠生の配信は、ボクはあまり見ないようにしているけどどうやらボクの素晴らしさを説いているらしい。最近は悠生のボクに対する扱いはもはや神格化の域まで達しており、ボクを心の底から妄信しているようにしか見えない...というのは、鳩(他のチャンネルの様子を自チャンネルに伝える行為の事、もしくはそれを行う人)が多く飛んでくるから。良く分かる。


そしてその布教の結果、悠生の配信を見るものはすべからくボクのファンになる...って、何そのマッチポンプは。

...でも、最近はボクの前では発言こそ一部異常なものの基本はちょっとボクにべったりになったぐらいだから問題はないと思ってたんだけどね。


二日目は蒼天楼業...イアも出店するらしい。今まで一切出店を行ってきておらず、イアが作った公式サイトを通るしか購入手段がなかった作品も販売されるとあって、ボクは午後にはイアのベースに行く予定と泣ている。因みに悠生は行かないらしく、「もう貰ったからなあ」などと答えたので本気で頬を引っ張った。痛い筈なのに、嬉しそうな顔をしていたのは悠生がボクに依存しているからだと信じたい。...別に、マゾってわけじゃないよね?


ということで、結構人の来た午前を終えてボクは休憩時間に入る。一時間ほどの休憩を挟んで、また始まる午後の部の販売。しかしボクは蒼天楼業のものを買ったら帰っていいと既に言われているので、早めに買って帰らせていただこう。カルマのベースは既に確認済みで、此処から徒歩一分ほどの壁際の所にベースがある。早めに買って、さっさと帰ってしまおう。それがいい。


ということで、イアが来栖を販売員として立てていたのは驚いたもののその位しかめぼしい事は起きず、そのままボクは帰ってきた。ついでに、常に放熱させた熱が壁によって反射する状況のままじゃ劣化も早くなるだろうと言うことで、地下一階に換気扇を付けた。そのことによって多少マシになったので、本体を監視するためのユニットもつけてみた。意外と放熱量は増えなかった様なので安心安心。これで、明日に何か起こると言う事もなさそうで安心安心(二回目)。



...そして、やってきました『ナナイ』三周年の日。ボクがリルだと知るのは案外いないらしく、高校生の知り合いとか帰宅部のみんなとかにはLeanで『リル様の配信視よう!そして一緒に人間さんになろう?』という誘いが大量に送られてきたものの、『Vってなんか怖いし、機材トラブルとかありそうだから見るのやめとこっかな』と返した。まあ、本人が自分の配信を見るわけないよね。特に、今回みたいなこと・・・・・・・・がある中では、見ない...というよりは、見れないと言うのが正しいかも。


そして、ボクは地下大ホール(・・・・)に立った―――。

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