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宛先のない物語  作者: ナナイ/リル
16/27

ナナイ 16

どうやら僕たちの学級は4階にあるらしい。いくつかほかにもある生徒の校舎棟はそれぞれ二年と三年生が使っているもので、その他移動教室があるものは十字になる様に設置された校舎棟群の一片を担い、正方形を形成する様に作られた学校敷地内の残りの余白は庭だったりプールだったり体育館に使用され、気持ち程度に文化部棟がある程度。


あの後機嫌を良くしてくれたゆうくんに、頭を肩に寄りかからせながら階段を上って来たけど、やっぱり視線が痛い。しかも、ゆうくんが勝ち誇るような感じの表情を浮かべているのが横目に見えるので尚更苦しい。ゆうくんがわざとやっているのだろうけど、ボクは何かなくてもゆうくんのものなんだろうね。ゆうくんにしてみれば。


そんなこんなでようやくついた4階の一年6組。各階3つのフロアがあって、今年は入試が少し難しかったらしく学年全体は400人をやや割る程度。でもそのおかげで一クラスは33人、もしくは34人に収まっているのでその点だけは嬉しい事だ。だって、人数が少ない方がゆうくんの近くに行ける可能性が上がるからね。


といっても座るところは名前によってきめられているらしく、ゆうくんはラブコメとかでよく見る窓際で後ろから2番目の席。序にそこで黄昏れていれば、立派なヒロイン様。うんうん、眼福眼福。可愛いゆうくんを見守るボクは、そんなゆうくんを一人は3で左から見ている状態になる。


少ししてから、あの騒がしい3人がやってきた。勿論一番騒がしいのはイアで、入ってくるときもドアを蹴り壊すようなしぐさと共に入ってきた。因みに、扉自体は先に来栖が入った時にあけっぱにしていた。ここにいるのは知った名前の人7割、知らない名前の人3割という感じで、今いる15人は知らない名前の人3割がそろい踏みと言う感じなので、ボクみたいに呆れたような反応をしているのは5人ぐらいのものだった。他の人たちはイアの行動に目を飛び出さんばかりに目を見開いて...いや、一人だけそんなことないのがいた。


白い長めの髪に外の方を見ては溜息を吐いていた。とってもかわいくて、正統派ヒロインって言う感じの顔だった。でも、確実にこれ以上考えたらゆうくんに嫉妬されそうなので、僕はこのあたりで思考を止める。

...確か、朝霧 雪(あさぎり  せつ)だったかな?


いやあ、その胸が羨ましい。目算で86のCの上の方ってところかな?あと2mmくらいなかったらAになるボクにも分けて欲しいものだよ。

その胸がボクの敵だと言う様に強く睨みつけていると、なんだか都合が悪そうにボクの方を見てきて、気まずそうに視線をそらした。


その反応がいかにも怪しくて、ついボクは雪さんの下まで行ってしまう。

「...なんか、ボクに言いたいことあるの?」

言ってから気付く。これ、自分はかっこいいとか思ってる人物が勝手な思い込みしていっているだけにしか聞こえないし見えない。


実際周りからの視線は痛い...それどころか、ゆうくんがどこに隠し持っていたのか分からないけどナイフらしき何かをちらつかせているようにすら錯覚する。本当だったら銃刀所持法違反ですよ、とかそう言うどうでもいいことが頭に浮かんで、ゆうくんに刺されかねない今の状況を忘れようと脳が逃避を始める。


その時、軽く服の袖が引っ張られた。そして軽く手招きして耳を寄せると、何かを耳にささやかれた。

『...なんでわかんだよ、人間風情が』

その瞬間、ボクは飛びのこうとして...がっつり掴まれた腕がそれを許さなかった。

そして、視界は突如暗転してボク達以外が全員消え去った瞬間。


「...妹を見守るのを邪魔すると言うのなら、いかに友人だろうと容赦はしませんよ」

その一言と共に、黒衣に染まった衣服をまとって目は碧眼らしき色から、左はそのまま右は少し目として成り立っているのかも怪しい眼球全てが黒に染まったヘテロクロミアに。どこから出したか鎌らしきものを取り出し、自らの影からは犬みたいな何かの影が躍っている。

...あー、この人やべえ奴だ。



...15分後(体感時間で)。

ボクと雪...ルナは拳を合わせていた。それは、ボク達の利害が一致したことに起因しており、此処で近づいておけばルナとイアを近くに置いておけると言う、ちょっとしたルナの打算が生み出した結果である。何故イアを知っているのか話すと少し面倒臭い話になると言うか、此処じゃない何処かの話に絡むのでやめておく。


「あれ?ナナイ、早速お友達見つけたの?」

二人して握手していると、早速イアが来た。しかも、ルナを見るなり「...どこかで会ったことあったりする?」と戸惑い気味ながらルナに聞いていたのだ。ただ...姉として、妹を見守りたいルナにその答えを出せる筈も無く。


「...まあ、これからもよろしくね!」

そんなイアの、明るいながらも少しだけ無情な言葉と共に、イアは離れていった。

目に見えてしょんぼりしたルナが機嫌を直すまで、時間が結構かかったのは言うまでもない。

今回登場したルナですが、まあリア友の蒼龍三剣殿が嘗て投稿していた小説のキャラクターですね。使用許可いただきまして、最早オリキャラと化しています。いつか、奴が出すときにはぜひ小説をご一読あれ。

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