表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
香耶と不思議な物語  作者: みお
7/10

教室を出ると中庭が見えた。やっぱり気になって真ん中の木を見てしまう。

「あ。人」

また木の上に人がいる。今度は手を振っている。なんだろう。何か言いたいのかな。

窓の方に近づく。

「香耶ちゃん?」

つかさに呼ばれてふと意識がそれた瞬間、木の上の人は見えなくなっていた。


「どうする?」

「とりあえず教室行く?」

「そうだね。ちょうど3階だし。」

わたしたちは、5年1組の教室に向かうことにした。


バン!

廊下を曲がって5年1組の教室に向かう途中のドアが開いた。

びくっとする。

彰斗と綾がいた。

「綾ー!どこにいたの?」

「梨乃!ここで分数の問題と解かされてたよー!」

「何それ!」

「香耶!」

彰斗が心配そうに近づいてきた。

「大丈夫だった?」

「うん。みんなと一緒にいたから。」

「よかった。」


「とりあえず5の1に向かおうと思うんだけど、」

つかさが彰斗に言った。

「そうだな。まずはホームに行こう!おい!絆も行こうぜ!」

「きずな?」

「二学期から転入するらしいぞ。」

「香耶ちゃんのほかにもいるんだ。」

「よろしくー!」

みんな口々に挨拶する。

とてもきれいな男の子だった。きれいすぎてびっくりしてしまう。

あれ?どこかで見たような。でも思い出せないな。


教室は、鳥の羽の部分にあるみたいだ。ここから、職員室が見える。外は暗くなっていた。

「え?今何時?」

「昼間でしょ?」

「暗いのおかしくない?」

みんな窓に近づく。教室電気がいきなりついた。


「起立!」

ガタガタと椅子を引く音がする。

「まっまた?」

「また?」

「さっきもこれで授業が始まったの。」

綾が嫌そうな顔してる。一番後ろの列の席が4つその前が3つ開いている。

「くっそう!」

彰斗が席に向かう。みんなも諦めて席に向かう。

「礼!着席!」

授業が始まった。今回は理科のようだ。

植物の茎の断面図が黒板に書かれていく。

「何するの?」

机の中にはノートが入っていた。

「ノートをとれってことか!」

私たちは、黒板をうつすことにした。

彰斗が一番早くうつした。ノートに見ました。というハンコが押される。

つかさが、あやが、わたしが、梨乃が次々と完成する。

「再!っってなんだよ!」

「もう一度書けってことじゃない?」

りくとだけ再提出となったようだ。

りくとが書き終わったところで

「起立!礼!」

と掛け声が聞こえた。

「職員室!の明かりがついた!」

「あれ!松田じゃない?」

「松田!助けて!」

職員室に向かって手を振るが気付かないようだ。

「職員室に行こう!」

わたしたちは教室を飛び出した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ