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第1話 幼馴染みとゲームと、いきなり宇宙!?

 新作です、これから一時間置きに一話更新を敢行します。

 目標十連!

 俺は赤山 凍治、19歳だ。

 現在は大学生でスポーツインストラクターを目指している。

 趣味はゲームで最近の推しゲームはスペースファンタジーウォーリアーというタイトルのオンラインゲームだ。

 このゲームは半年程前に発売されて、俺はその時からやっている、一応古参プレイヤー、になるのかな?

 この線引きがどこからくるのかわからないからまぁそのゲームをやるのが最近の趣味だ。

 と言っても、俺はそこまで廃ゲーマーではない。

 大学も行かないといけないからな。

 それに・・・これを言うと人から、特に男から恨まれるのだが、彼女もいるからな!

 そして、今日から年末の冬期休暇に入った為その彼女と一緒にイチャイチャしながらゲームする予定である。

 お!?そう考えていると来たようだ。

 「ちょっと待ってろ、今開ける。」

 そう言って玄関を開けた先に立っていたのは俺の幼馴染みで彼女だ。

 「お待たせ~!久しぶりのお泊まりだね?」

 おとなしい雰囲気に似合わずしっかりとした胸の膨らみを持つスタイルをした彼女が、俺の幼馴染みだ。

 「とりあえず、荷物を持つよ楓。」

 「うん、トオ君ありがと!」

 「うん、いらっしゃい。」

 「お邪魔します。」

 楓の荷物を部屋の隅において、俺は早速パソコンを起動する。

 楓もゲーム機を起動してログインをしている。

 「・・・トオ君、さっき胸を見てなかった?」

 「え!?それこのタイミングで聞くの?」

 「素直に言ったらサービスしちゃうよ?」

 今からそのサービスを受けるとゲームをやる時間がなくなってしまう、だが、俺の本能は悲しいかな、あっちを求めている。

 「・・・ふふふっ♪変な顔してるよ?トオ君。」

 「楓、あまり意地悪すると・・・」

 俺はからかわれたお返しに楓の唇を俺の唇で塞いだ。

 「・・・あっ!?」

 「続きは後でな?」

 「約束だよ?」

 その後少しだけイチャイチャして漸くログインした。

 「さて、とりあえずレベリングしながらクエストをこなすか。」

 「私はモノ作りがしたいな~、まぁ材料を集めるついでにクリアしよっか?」

 そうして今日の方針を決めてからクエストに乗り出して、クリアする為に右往左往するのであった。

 三時間後、今日のプレイを切り上げて、お風呂に入って夜ご飯を食べた後、

 「ねぇ、トオ君。」

 「わかってる、楓。」

 どっかの勇者のように夜のお楽しみを堪能してその日は楓と一緒に眠りに落ちた。

 


 どのくらい寝ていたのかはわからない。

 少し寒くて目が覚めると、目に入ったのは満天の星空だった。

 「え!?・・・」

 周りを見渡すと、自分はどうやら床に寝ていたようだ。

 「なんだ?この服?いつの間に着て・・・!?楓!?」

 俺は一緒に寝ていた楓を探すと、

 むにっと柔らかい感触が手のひらに伝わった。

 「・・・あ!?」

 「・・・トオ君、求めてくれるのは嬉しいけど、この状況でそれはちょっと・・・」

 「ご、誤解だぁぁぁぁ!?」

 俺の叫びが星空に響いた。

 一通り落ち着いた後、俺と楓は周りにあるものを調べた。

 「・・・これ、やっぱり()()だよな?」

 「うん、間違いなく()()だと思う。なんか息が苦しいし、起動させないと危ないんじゃない?」

 「だよな、じゃポチっとな。」

 そう言ってスイッチを押していくと、何故かどのスイッチがどういうモノなのかわかる。

 「何でだ?あのゲームだとそこまで細かく見えなかったぞ?」

 「よくあるラノベと同じで考えても仕方ないんじゃない?私も何故かわかるし・・・」

 「まぁ、動かせるならそれに越した事はないか・・・」

 そして、二人でパイロットシートとサブパイロットシートに座って、色々と調べる。

 「とりあえず、動かせる?」

 「まずはやって見るか・・・おぉ!!」

 実際にやってみるとスイスイと動かせる。

 「楓、かなり荒く動かしてみるから辛くなったら言ってくれな?」

 「わかった。」

 ゲームなんかでよくやる直角機動やバック機動を試して、更に衛星に各ウェポンを使う。

 「チャフやフレアはいいとして、兵装が俺の愛機と一緒じゃね?」

 「というか、トオ君の愛機の(マスタータイラント)だよ?」

 「マジか・・・」

 マスタータイラントとは、この宇宙船の名前で正式な名前は、(可変型スペースギア マスタータイラント オリジン)という名前の宇宙船である。

 そして、可変型という事もちろん変形するのである。

 この宇宙船は人型と船の形の二つ姿に変形する事が出来る。

 「とりあえず、変形してみるか?」

 「うん、どのくらいタイムラグが生じるかわからないし・・・」

 楓もこういうので試して見ると、

 「?おぉ!!中から見ると全然わからないな!?」

 「凄い速さで変形するね?」

 何回か試すとなんとなく感覚を掴む。

 「これはアレだな。道場でやってた事が生きてくるかもな?」

 「かなり思い通りに動かせているよね?私、車も動かした事ないのに・・・」

 と、試運転はここまでにして、今度は船内を探索しようとしたところで突如警報が鳴った。

 「!?なんだ?」

 「アレじゃない?宙賊・・・」

 「あぁ・・・楓、()()()()?」

 「ヤらなきゃヤられるだけだし、ヤるっきゃないっね!」

 そうしているうちに五機の宇宙船が姿を見せる。

 「よお、兄ちゃん!いい女といいブツを乗っけている上に珍しい見たことねぇ船に乗ってんじゃねぇか?ちょっと俺らに貸してくれよ?」

 「悪いがそんなつもりはない。楓は俺の女だし、この船も俺の物だ。」

 「じゃあ、仕方ねぇ・・・その女と一緒にくたばっちまえや!!」

 「断る!ウェポンシステム起動!」

 「サブシステム掌握!レーダーの感度良好!いつでもサポート行けるよ!」

 「突貫!!」

 宇宙船時のマスタータイラントの武器は四種類。

 まずは主砲 バスターカノン

 次に副砲 マルチロックレーザー

 三つ目が 無反動型大型レールガトリングガン

 四つ目が 対大型艦バスターボム

 以上の四つがこの()()()()()()使える兵装だ。

 先程のように変形すると、また違う武器が使えるようになるのでそこはその時まで待っていてくれ。

 「!?なんだこいつ!?めちゃくちゃ速い!?」

 「まずは一機・・・」

 動かない敵機をロックして主砲で撃ち抜くと簡単に爆散した。

 「次、二機、三機、四機!?」

 マルチロックレーザーで三機纏めて撃墜すると、逆上したのか、

 「てめぇ!?よくもやってくれたなぁ!?」

 「お前らから手を出したんだ、今度は真っ当に生まれ変われよ?」

 そうして、上下左右に機体を動かしながら敵機に正面から接近して、レールガトリングガンを放つ。

 「ち、ちくしょおぉぉぉ!?」

 断末魔を残して、穴だらけになった宙賊は爆散した。

 「ハァハァ!?・・・」

 「トオ君?大丈夫?」

 「・・・楓は平気か?俺ら人を殺したな・・・」

 「・・・うん、でもまた変なのが来ないうちに・・・」

 「・・・そうだな、アイツらが言ってた良いものってのを調べないと・・・」

 そう言って俺と楓はパネルを開き、それぞれ船の積み荷を調べる。

 「食料はそこそこだな、二人で食べても一週間は保つな。」

 「ん~・・・あっ!?これじゃない?良いものって?」

 「ん?どれどれ?・・・げっ!?これ換金アイテムのレアメタルじゃん!?しかも高純度のプラチナランク・・・」

 「・・・これ、怪しまれたりしないかな?」

 「ちょっと量も多いな・・・とりあえず、撃墜した船からサルベージをしてから考えよう。」

 「そうだね、食料も貰えるかもしれないし、マップも拾えるかも・・・」

 そして、船に取り付けられているドローンを使ってサルベージをすると、

 「あった!?マップデータがあったよ!?」

 「他のレアメタルとか食料も拾えたからこれで餓死はしないよ!?」

 そう言って楓と抱き合って喜んだところで再び話し合う。

 「とりあえず、名前どうする?俺はゲームと同じトオにするつもりだが・・・楓はどうする?」

 「私は・・・私も昔みたいにトオ君にカエって呼んでほしいな?でも、プレイヤーネームがカエデだったからカエデの方にしておくつもり。」

 「とりあえず、拠点を見つけて落ち着いたらな?カエデ。」

 それから目的地の情報を二人で確認する。

 「宙域名はバジリスク宙域?コロニー名はタウロス?ギリシャ神話だったか?」

 「でも、地球の技術じゃどのみちここまで来れないよ?」

 「それもそうか、じゃ偶然かな?」

 「ケンタウロスやシープがあるみたいだから何かあるかも知れないけど、下手に調べると危ないかも?」

 「元の世界の言葉がどういう意味を持っているかわからないからな・・・降参言いながら相手にケンカを売る事態は避けたい。」

 「そうだね、今のところ帰れたら帰る、一応、情報を集めれたら集めるで良くない?」

 「それもそうだな、どういった事が危ないかわからないからな、慎重に調べていこう。」

 そう言って、俺とカエデはタウロスコロニーに向けて発進する。

 「これよりタウロスコロニーに向けて発進する。光速ドライブ起動!」

 「目的地設定完了、光速ドライブ起動開始!」

 「可変型スペースギア、マスタータイラント発進!」

 自ら下した合図とともにタイラントを走らせて、俺とカエデは船内の探索に移る。

 「これから三時間はこのまま自動で走るみたいだな、後は一応、船の中もデータ上は確認したけどな・・・」

 「やっぱりベッドとかシャワーはちゃんと確認しないとダメだよ。」

 「俺的にはあの自動調理機とやらが気になるんだけど・・・ゲームにもオブジェクトとしてあったけど実際はどう動くんだろうな?一応、補助効果で船内での回復効果を高めた筈・・・」

 そう言って俺は自動調理機をポチポチすると、

 「カツ丼が出てきた・・・しかも旨い!」

 「私もやってみよ・・・うわぁ~なんだろ?クッパ?でも美味しい♪」

 俺とカエデは出てきた食事を堪能して一旦探索を切り上げる。

 「三時間って結構早く感じるよね?」

 「ましてやこんな事になっているからな。」

 すると、ブザーがなって機械音声のアナウンスが流れる。

 「よし、最初のコロニーを訪ねてみますか!」

 「可愛いモノとかあるといいなぁ~♪」

 そうしてコロニーに近づき、コロニーと通信を開始して、コロニーに着港する。

 「オートフライトって楽でいいな・・・」

 などと考えていると、

 「失礼、こちらアテネ帝国衛兵軍、タウロスコロニー港湾治安維持部隊、貴艦のデータが一部破損しているようなので復元をお願いしたいですが・・・」

 衛兵の指摘に船の所有者の名前が文字化けしているのがわかったので、トオ マウンテンで船の所有者の名前を登録する。

 「俺の名前はトオだ、それと同乗者の名前はカエデ。」

 「確認しました、キャプテン・トオ。積み荷の確認をしたいのでよろしいですか?」

 「あ~、それで少し相談があるのだがいいか?」

 「?一応お訊きしますが?」

 「俺と彼女は傭兵と冒険者と兼業していてね、未開宙域に探索に出たところまでは覚えているのだが、自分達の記憶が少しあやふやというか、船のデータが殆ど飛んでるんだ。」

 「・・・ほう?それでは自分達がどこから来たのかもわからないと?」

 「プラチナランクのレアメタルを積み荷に積んでいるのは確認したが、自分達がどこから逃げたのか全くわからない状態でな、変なワームホールに巻き込まれたのかもしれん。」

 「なるほど、ではどうやってこのコロニーに?」

 「主電源が落ちていたこの船を再起動した時に宙賊が襲ってきてな・・・そいつらを撃墜してマップデータを手に入れたんだ。あぁ、アイツらの隠れ家のデータも載っていたのだがデータはそちらに渡せば大丈夫か?」

 「もちろんです、念のため、船の中の検閲とデータを調べますがよろしいですか?」

 「むしろ調べた結果を教えて欲しいのだが頼めるだろうか?」

 「わかりました、ではこれより当方の隊員が数名そちらに向かいますので、少々お待ちください。」

 「了解した。」

 そして、通信を切ると、カエデが不安そうに

 「大丈夫だよね?」

 「この宙域が田舎なのかどうかはわからないけど、この場合でそういった違法行為はやらないと思う。船のデータも調べさせるし、問題はない筈だし、流石にプラチナランクのレアメタルは他の国のスパイでもちょっと持って歩かないと思う。逆にプラチナランクだからこそ俺らが冒険者である証明になると思うしな。傭兵の方はこれから傭兵ギルドに登録しないと不味いだろうけど・・・」

 「私も傭兵ギルド登録した方がいいかな?」

 「俺の船の乗組員として登録すれば大丈夫じゃないか?一応、傭兵として登録出来そうなら登録する感じで・・・」

 「それもそっか。トオ君、頼りになるね?」

 「・・・そうか?っと来たみたいだなハッチを開けよう。」

 そして、検閲に来た衛兵に船の中を検閲してもらい、データを調べてもらったが、

 「レアメタル以外は撃墜したという宙賊の積み荷しかないですね。データの方も同様で宙賊のデータを除くとほぼ真っ白と言っても過言ではありません。」

 「それじゃ、俺らはとりあえずこのまま自由ってことでいいのかい?」

 「えぇ、自由航行権のライセンスも二人とも持っているので大丈夫ですよ。」

 「そんなライセンスのデータよく残っていたな?」

 「まぁ、そういったデータは船の一番重要なデータになるので撃墜しない限り消えないようになっているのですよ。他のデータが消えても船は動いたでしょう?」

 「確かに・・・」

 「ですので、これ以上はこちらから調べる事はないので、レアメタルを売る事を忘れないでくださいね?レアメタルはどのコロニーも不足していますからいいお値段で売れますよ?プラチナランクだと尚更売れます。」

 「軍部の方で手続きをすればよいのですよね?」

 「えぇ、それで大丈夫です。」

 「わかりました、後で行きます。」

 そう言って衛兵達はこの船から降りて行った。

 「じゃあ、換金してとりあえず船で休むか?」

 「そうだね、ちょっと疲れたかも・・・」

 その後すぐにレアメタルと宙賊の賞金を貰って、俺とカエデは船で一休みをした。

 ここから俺たちは傭兵として、あるいは冒険者として全宇宙に広まるくらいに大暴れするのだがそれはまだ先の話。

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[一言] うん、どこまでがリアかどこまでが妄想かは読者としては判断がつきませんが、ストレートに望ましい状況を書かれているあたりは、潔さを感じます。あ、感想になっていないですね。すいません。 今後の続…
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