ブレイブストーリー・オンライン
この話、連載したかったけど
これ以上展開が書けなかったVR物です
誰かこの続き書いてくれないかなー
◇
20XX年、人類は五感全てを繋げるVRシステムを
造り出した………
そして時は流れ21XX年、ヴァーチャル・リアリティ・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン、
通常VRMMOの完成形が出来た
その名は、ブレイブストーリー・オンライン
略称名ブレストは、超を付けてもいいくらいの
大人気VRRPGで、その評価は
『風や雨とかの感覚も再現されてる!』とか
『ガチの異世界に迷い込んだみたい』など
かなりの高評価である、
さらにブレスト2や3も出て、期待されていた
オンラインも対応すると聞いて俺たちは狂喜に
包まれた
そう言っている、俺こと草薙刀真もそのゲーム性に
のめり込んだ
達成率100%にするくらいにはやりまくった
ちなみに俺がこのゲームを始めたキッカケは
俺の爺ちゃんだ、俺ん家は、元々草薙流という
古武術の家系でその関係で俺は爺ちゃんに
武芸百般を仕込まれた
俺の中にある、戦闘狂の血が騒いだのか
すぐに技術を吸収していって父さんにすごい驚かれた
母さんはあらあら〜とか言ってたが
爺ちゃんは、かなりの戦闘狂でもう60代後半で
「昔に比べたら、だいぶ腕は落ちたわい」とか
言ってるくせにいつも俺爺ちゃんに負けるんだよね
……俺が弱いのか、爺ちゃんがおかしいのか
まぁそんなことはどうでも良くて
実はだ、このブレストのオンライン版は人気すぎる
あまりに予約抽選になってしまったのだ
そして、残念なことに落ちてしまったのだ
……そのせいで俺が三日ほど、落ち込んでたのは秘密だ
まぁ、次の二次抽選では運良く受かったのだ
その時は狂喜乱舞して爺ちゃんに正気になれ、とか
言われて殴られた……マジで痛かったよ
そして早速始める訳だ!
◇
ブレストを起動し、タイトルロゴが出て白い光に
包まれると、穏やかな風が吹く、何処か懐かしい草原に立っていた
「ほう、さすがブレストだな、ここまでの再現度
相変わらず、凄いなぁ」
そう呟くと、反応する声が
「はい、そうでしょう、そうでしょう!、
このゲームは、リアリティにこだわってますから」
そう嬉しそう言う、気配の方に向くと
現実ではあり得ないであろう美女がいた
なにせ透き通るような肌に、整った顔、
蒼穹の瞳に、太陽のように暖かい
金色の髪
この人が現実に居たら少なくとも俺は知ってるね
「どうしたのですか?」
俺が考え込んでるのを不思議に思ったのか
聞いてきたが
「いや、ただ単にあんたに見惚れてただけだよ」
素直にそう言うと
名前も知らない彼女は顔を真っ赤にして
悶えていた
「い、いきなり口説いてくるなんて//////」
「うん?美しい人に美しいと言って何が悪いんだ?」
そう言うと「……………………………」と何か
呟いた気がするが気のせいだろう
「さて、アンタみたいな美女に会えたのは嬉しいが
一体ココで何をすれば良いんだ?」
「あぁもういちいち褒めないでください!
まったく、改めましてこんにちは、
私は初期設定担当AIカオリです。
ここでは初期設定を行っていただきます。」
まずは容姿を決定させてください、とカオリが言うと
VRシステムと共に発展していったARシステムみたいな立体映像が映し出されて、そこに居たのは
よく女顔と呼ばれ、女装させられる、俺の姿があった
「弄りたい部分を触ると、色や髪型を変更できますよ」
早速、目の部分を触るとヒュン、と言う音と共に
プレートが飛び出てきた、そこにはかなりの色が
あって、取り敢えず若葉色を選択すると
立体映像の目の色が変わった
「ねぇカオリさんこれってオッドアイとか出来るの?」
「はい、目の設定プレートと呼び出して
下の方にオッドアイ設定があります。」
試しに左目を黄色にしてみる、すると
右目が若葉色で左目が黄色というまさに厨二病っぽい
感じになった
「うん、まあこれでいいか」
そう言うと俺は髪を触る、設定プレートが二枚飛び出て、髪型をポニーテールに設定する
……たまに女装させられる時に映像投射でさせられるのだ
「うーん、色は……黒以外嫌だな、でもリアルばれ
して家族に迷惑かけるのもなー」
そう悩んでいると
「あの、それでしたらもう少し女の子みたいな顔に
しませんか?」
さらに女子に近づくのか……まぁ別にコンプレックスって訳でもないし別にいいんだけどね
俺が承諾すると、俺を模した立体映像は、
顔がかなり女子に近づき、美少女と言っていいほど
だった
「へぇーなかなかいいじゃん」と思っていると
「続いて、種族設定をしてください」
そう言うと何かを叩くような動作をすると
俺にプレートを飛ばしてきた
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【ヒューマン】
バランスの良い種族、ステータスも全体的に伸びて
使いやすい種族 初心者おすすめ
【エルフ】
森の住人と呼ばれる種族、INTとDEXが伸びやすく、STRが伸びにくい
魔術が得意
【ドワーフ】
職人と呼ばれる種族、STRとDEXが伸びやすく、AGIが伸びにくい
生産が得意
【ケモノ】(犬族・猫族)
獣に変身出来る種族、これは犬族と猫族に分かれており、ステータスの伸びも変わる
犬族は、STRとAGIが伸びやすく、VITが伸びにくい種族
猫族は、DEXとAGIが伸びやすく、VITが伸びにくい種族
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
となっており、俺は
「ケモノの犬族だな」
ケモノを選択して犬族を押すと、俺を模した立体映像に犬耳と尻尾が生えてきた
「自分を模した立体映像を可愛いと思ってしまった
俺は重症なのだろうか」と馬鹿なことを考えていると
「次はステータスを設定してください」
そう言うとプレートを飛ばしてくる
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【ステータス】
名前:【未設定】
種族:ケモノ・犬族LV1
職業:無職LV1
称号一覧
□一般
世界に降り立つ者
HP:10/10
MP:10/10
STR:1
VIT:1
INT:1
AGI:1
DEX:1
LUK:1
ステータスポイント:100
スキルポイント:50
スキル一覧
なし
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
となっており、いろいろ埋めていくと
こうなった
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【ステータス】
名前:ルーク
種族:ケモノ・犬族LV1
職業:無職LV1
称号一覧
□一般
世界に降り立つ者
HP:10/10
MP:10/10
STR:20
VIT:15
INT:10
AGI:20
DEX:15
LUK:20
ステータスポイント:0
スキルポイント:0
スキル一覧
□武術
◎剣術LV1 ◎歩法LV1
□魔術
☆無属性魔術LV1
□生産
▽鍛治LV1
□心得
○刀剣の心得 ○鍛治の心得
□強化
☆身体強化LV1 ○視力強化LV1
□その他
☆索敵LV1 ○直勘LV1
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
まずよく分からないであろう○などに付いて説明する
○は自動発動するスキル
☆は任意発動するスキル
▽は一定条件下でのみ発動するスキル
◎は○と☆の複合で自動発動と任意発動二つあるスキル
まあかなり分かりやすいね
「さて、ステータスを設定出来ましたね
では次にチュートリアルに向かいます」
◇
ステータスを閉じると
「チュートリアルか、一体何するんだ?」
そう俺が聞くと、
「ええっと、戦闘とルーク様は生産スキルをもっているのでそれの確認ですね、取り敢えず人差し指と
中指を合わせて空中を二回叩いて下さい」
言われた通りにするとリリィンという鈴の音と共に
ステータスの書いた半透明のプレートが飛び出てきた
「そして、上の方に画面切り替えタブがあると思います、それの箱のアイコンをタップしてください」
ピコン、という音が鳴り画面が切り替わる
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
【インベントリ】
・初心者の剣×1
・初級体力ポーション×10
・初級魔力ポーション×10
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
「インベントリにある初心者の剣をタップしてください」
言われた通りにタップすると、取り出しますか?と
出てきたのでYESを押した
すると青白いエフェクトと共に、何処からどう見ても
ただの木剣が現れた
「……鉄じゃねぇのかよ」
「さすがに鉄武器を最初に与えるのちょっと……」
まぁそうか、前作ブレストでも鉄武器はちょっと
進めないと手に入らない武器だからな
「それでは戦闘のチュートリアルをさせて戴きます
ステータスを開き、剣と剣がクロスしたアイコンを
開いて下さい」
アイコンを開くと、術技と呼ばれる技が出てきた
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【使用可能術技】
剣術・スラッシュ使用魔力:5
効果:相手に斬撃系物理攻撃(小)
無属性魔術・マナボール使用魔力:10
効果:相手に無属性系魔術攻撃(小)
身体強化・ブースト:使用魔力:1(毎秒減少)
効果:自分のLUK以外の能力を強化する(小)
索敵・サーチ使用魔力:3
効果:自分かは半径一キロ以内の敵を感知する
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
「アーツは、システムアシストにより、発動すると
自動的に体が動き技を放つものです、
術と技ですので魔術もアーツなので
発動方法は、アーツ名を言うだけで発動します。」
「ふむ『スラッシュ』」
そう言うと体が勝手に動き、左下から右上に
青い光を纏った剣が輝き、アシストが終了する
「どうですか!最新のシステムアシストは!
ほぼ違和感無いはずです!」
「いやまぁ、普通の人にとって違和感が無いと思うけど、俺にとっちゃ、すげー違和感なんだよ
このシステムアシストって切ること出来ねぇのか?」
「いや、あのその、実は無いんです、
そこら辺は、クレームとかなかったんで」
「まぁそこら辺はアップデートで改善すればいいからな、気にすんな」
少し落ち込んだ様子で「はい……」と呟くカオリ
「……気をとりなして、敵を召喚します、
倒せば倒すほど相手が強くなるので、
自分のブレストで鍛えた力量を試したい、って方に
人気なんですよ」
そう言い、何かを操作する動作をすると
魔法陣が現れ、中から狼が出現する
そいつを見ていると
◆グレーウルフLV1
と狼の上にそいつの名前だと思う表示が出てきた
「グレーウルフと自由に戦って下さい!」
そうカオリが言うと、
ガウゥ、と狼が鳴き、襲い掛かってくる
「ふむ」
俺は木剣を慣らす為、飛びかかって来る狼の衝撃を
受け流し、剣を思いっきり振るう、狼はキャン!と
鳴きながら吹っ飛ばされ、地面に落ちると
無数の光の欠片となり消え去った
「うん、大体掴めた」
魔法陣からレベルが1上がった狼が出てきた
今度は此方から、向かい狼を斬り飛ばす
……まぁ木剣だから叩き潰すが正しいけど
さすがに低レベルなため、すぐに倒れた
ふむ、限界まで挑戦してみるか
◇
そう考えてから何時間も戦い続けた
LV30を超えたあたりから
だいぶ、キツくなってきた、
そうしてやっていたら、遂にヤバそうなヤツが
出てきた
–––––––そいつは黒く黒く何処までも深い黒、
そんな色を纏う、赤黒い光り輝く眼は、
狂気に溢れていた……まるで誰かを殺したいかのように
♦︎怨念を纏う狂犬LV50
……前まで40くらいだった筈だが?
それにアイコンなんか変わってないか!?
「なっ、なんでユニーク個体がこのチュートリアルに
出て来るのですか!?」
「えっ?ユニーク個体?」
「えぇ、特殊な条件をクリアすると発生する
特殊なモンスターです、このモンスターの
条件は………なんですかこれ!?
チュートリアルでモンスターを40体倒す!?
えぇどう言うこと?」
「ふむ、つまりボーナス的なやつか
折角だし挑戦するか」
これでもゲーマーの端くれ、無茶なことに立ち向かうなんてよくあるよくある、
「さーて、やりますか」
凄いスピードで飛びかかって来る怨念を纏う狂犬を見ながら瞳を閉じる、そして
俺は集中する、深く深く周りが見えなくなるくらい
でも、そいつの居場所は分かる、何せ殺気が
スゲェーコッチに向いてんだよな
まあ、楽勝だな、爺ちゃんから仕込まれた
剣技を見せてやろう
カッ、と眼を開き、呟く
「草薙流 剣術 轟一閃」
剣を振るう、それは一筋の光、それは世界を轟かす、
それは静かに振るわれる、それは全てを斬る…
シュン、と言う奇妙な音が鳴り響く
そして怨念を纏う狂犬は、俺の目の前で勢いを無くし二等分となる
「なっ、なっ、なんで!?レベル1でレベル50の
ユニーク個体を斬り飛ばせるの!?
しかも攻撃力がほぼ無い初心者の剣で!
おっかしいでしょ、貴方一体何者ですか!?」
俺は少し考えて
「俺は草薙流を受け継ぐ者だ」
とカッコつけてみたら
「なーにが"俺は草薙流を受け継ぐ者だ"ですか
なんですかあの技!格上を斬り飛ばすなんて
常識外れにも程がありますよ!?」
「えっとだな、アレは草薙流の技の一つで
どんな状態からでも居合の如き一撃を
与える技だな」
「……なんです?その訳分からない技は」
「えぇそんなこと言われても俺は爺ちゃんから
そうとしか聞いてないんだわ」
そう言うとカオリは、疲れたような顔で
「なんですか……この常識外れ……」と言ってたが
俺は爺ちゃんの方がヤバいと思う
だって木刀で岩斬るとか見たことないもん
◇
数分後、カオリは、落ち着いた
「……貴方をそういう者だと認識します。」
という言葉と共に
「えぇと次は生産のチュートリアルです
アイテムを贈りましたのでご確認下さい」
インベントリを見ると初級鍛治簡易セットと初心の金属と書かれたアイテムがあった、タップして取り出す、それはハンマーやら金床と
魔法陣が書かれた布などが出てきた
それと初心の金属の見た目は
鉄のような金属だがすごい軽いという
不思議な金属だ
「えっとまず魔法陣に初心の金属を置いて下さい」
言われた通り置くと金属が赤く輝き始める
「そして火箸で金属を持って金床に置き、
ハンマーで叩く時に何を作るか表記されたプレートが出て来るのでそれを選択して下さい」
ふむふむ、カオリに言われたことをすると
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
【形状選択】
剣
├長剣
├短剣
├刀
└大剣
槍
├長槍
├短槍
└薙刀
槌
└大鎚
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今作れるのはこれだけの様だ、少し悩むが
刀を作る事にした、一番使い慣れてるしね
刀を選択するとさらに細かくなり
打刀、太刀、短刀などがあるが俺は打刀にした
すると赤く輝いている金属が形を変え始めて
刀のような形になり、それを一定の力で叩き始めると
カァンカァンと気持ちの良い音が鳴ると
赤い光がとれて、波線の刃紋がある綺麗な刀だった
リリィン、と鈴の音がしてリザルトが出てくる
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【クラフト・リザルト】
結果:EXCELLENT
名称:初心の打刀
品質:10(良品)
ATK:30
限界強化値:0/10
特殊能力:耐久無限
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へぇーこれかなりいい方だろ
「いきなり、品質10を取るとか本当に貴方何者ですか?」
「うん?爺ちゃん、自分に合う刀を作りたいって言ってさ、ウチに鍛治する為の道具買っちゃってさ
俺にもやれって言われるから、やってみたら案外楽しくて今では趣味になっちゃったんだよね」
「……もうヤダ、この孫とそのお爺さん」
このAIは人の数千倍の知能を持つ最高のAIの筈なのだがそのAIの理解を人が超えたという
奇跡の瞬間である……実際はバケモンの爺とその孫がヤバすぎるだけであるが
このAIが理解出来ないという事は常人にも
理解出来ないという事である、一文で言うと
コイツら、マジヤベェー
である、本当にヤバいからそうとしか言いようがないのである、これ書いてるやつも理解なんてほぼ出来てねぇので完全に理解出来たら正気度が永遠に減る気がするのだ……だってこんなの理解出来たらそいつ正気じゃねぇだろうし
ハッ!何か時が止まっていたような
……気のせいか
そう言えばスキルの詳細見てない!
名称:剣術
効果:剣を扱った攻撃に補正を掛ける
名称:歩法
効果:足場が不安定な場所でも安定して動ける
名称:無属性魔術
効果:無属性の魔術を操る事が出来る
無属性魔術攻撃に補正
名称:鍛治
効果:鍛治に補正を掛ける
名称:刀剣の心得
効果:刀や剣のスキルを会得しやすくなる
名称:鍛治の心得
効果:鍛治スキルを成長させ易くし
結果に補正を掛ける
名称:身体強化
効果:魔力を使い能力(幸運以外)を強化する
名称:視力強化
効果:視覚能力を強化する
名称:索敵
効果:敵の位置を把握出来る
名称:直勘
効果:何となく良い事か悪い事を見抜ける
適当に、選んだけどまぁまぁいいじゃないかな
俺の勘も侮れんな、
「……では、これで初期設定とチュートリアルは
終了です、このブレイブストーリーの世界を
お楽しい下さい」
「あぁ、俺はこの世界が好きだからな、
まぁ楽しんでくるわ」
そう言うと、一瞬体が浮く感じがして
ルークの姿は消え去った
「まるで嵐のような人でしたね
最弱種とは言え、レベル50のユニーク個体を
レベル1で倒すとか訳分からないです
……まあそう言う人がこの世界を変えてくれるの
かもしれないですね。」
そう言って最高位のAIは何処かに消え去った。
◇
おまけ
【謎の記号とその他諸々】
必要スキルポイント
武術:必要ポイント5
魔術:必要ポイント5
生産:必要ポイント3
強化:必要ポイント3
その他:必要ポイント:1〜5
○は自動発動するスキル
☆は任意発動するスキル
▽は一定条件下でのみ発動するスキル
◎は○と☆の複合で自動発動と任意発動二つあるスキル