殺人ループ
「死ね」
ふと気づくと、この言葉が口から出ていた。
そして、私の右手は目の前の人に突き刺さった。
いや、右手では無い。右手に持った鉄を鋭くしたもの。
暗闇の中、なんだか見覚えのあるその人の背中に、肉に、まるで飲み込まれていくようにめり込んでいく。
「ようやく……」
また、意図していない言葉が口から出た。
気持ちいいぐらいに入り続ける、鉄。
そして、わずかに漏れる悲鳴と反して勢いよく出続ける黒く生臭い血。
何してんだろ、私。
「あはははは!!」
まただ。なんで私は今、高らかに笑っているのだろう。何で、何故。
……あ、そうか、私。
「死ね」
ぼーっとしながら書いたやつです。
深い意味はありません。